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魯酒薄くして邯鄲囲まる
親愛なるアッティクスへ

「魯酒薄くして邯鄲囲まる」という言葉があります。
荘子の一節で、むしろ、その前に続く「脣竭くれば歯寒く・・・」の方が史記「唇破れて歯寒し」の表現で知られているかとも思いますが、すなわち、「楚国主催のパーティに魯国代表団が持ってきたが薄かったことで、楚の王が怒って、と共同してに魯を討とうと軍を起こしたところ、楚と斉の連合軍が魯へ向かったのを見たの王が「今のうちだ!」とばかり、に攻め込み、何も関係ないの首都・邯鄲包囲されることになった」という、言わば、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な話で、「世の中には、一見無関係に思われるところに因果関係がある」という時に使われる話ですね。
確かに、趙国からすれば、「何でうちが!」という気がしたでしょうが、でも、これって、今でも世界で起こっていることと何ら変わりないことなんじゃないでしょうか。

日本人はとかく、一元的、すなわち、日本を中心にしか物を見ようとしない傾向があると言われてますが、(かつて、沖縄返還の時、「自分たちの熱意が通った結果」と思っていたら、実際には「米中国交樹立に向けて中国側を安心させる必要があったアメリカの事情」だったなどというのがその好例でしょうか。)尖閣諸島での領海侵犯拿捕事件以降の一連の騒動について言えば、偏に民主党政権「不慣れ」の結果ですよ。

これ以上はあまり詳しく言うと、また、面倒くさいことになりますので申し上げませんが、一方で、この事件は、政権交代期に来ていた中国国内の権力闘争に火を点けることにも繋がったようで、その後、中国では大規模な反日デモがまた、あちこちで起こっているようで・・・。
(そもそも、中国ではデモや集会は当局への事前申請による許可制であり、それが、ほぼ同時に各地でデモが起きるということ自体、当局に組織されたとしか考えられないわけで、そう考えれば、早期に収拾したいと思っている現政権を揺さぶろうとする勢力より事件が「利用されている」という認識は持っておくべきでしょう。)
問題はこの事件は日中だけのことに収まらないということです。

一例を挙げればフィリピンは、かつて米軍の戦略拠点だったスービック、クラーク両基地が1991年に返還されたものの、以後、アメリカからの支援も激減し、その結果、フィリピン空軍は05年から予算不足を理由にジェット戦闘機すら飛ばせない状態になっていたそうで、それが、95年、中国が米軍撤退に呼応するかのように南沙諸島に軍事拠点を構築したことから、フィリピンは99年、再び、「訪問米軍に関する地位協定(VFA)」批准にこぎつけ、その前年から米国の軍事援助が再開されることになったのだとか。
(日本でも、この事件以降、沖縄基地問題での報道がピタリとやみましたよね。)

でも、今、むしろ、一番、中国の脅威を感じなければならないのは韓国でしょう。
中国は近年、「高句麗琉球も元々、中国の領土だった」などと言い出しましたから、北朝鮮が崩壊したら間違いなく獲りに来るでしょうし、沖縄を獲って日本が獲られれば、韓国は見事に囲まれてしまうわけで、こうなっては、もはや独立は成り立ちませんよ。
つまりは、魯(日本)が持ってきた酒が薄かったことから、楚(中国)が怒って、斉(ロシア)と歩調を合わせたことから、趙(韓国)は囲まれるのを恐れて旧敵の魯を支援せざるを得なくなり、梁(フィリピン)はやっと追い出した(アメリカ)の庇護を再び求めざるを得なかった・・・というところでしょうか(笑)。
                                        平太独白
by heitaroh | 2010-10-19 17:41 | 国際問題 | Trackback | Comments(2)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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