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第二次安倍政権40日に門外漢なりのアベノミクス その3
昨日の続きです。

アベノミクスは、ご承知の通り、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」の3つを基本方針としてますが、具体的には、2%のインフレ目標、円高是正と並んで、日本銀行の買いオペレーションによる建設国債引き取りと、そして、国土強靱化の為と称する大規模な公共投資が挙げられてましたよね。
日銀の建設国債引き取りは、効果があるのか無いのか以前に、かなり禁じ手のような気がしておりますので、今回限りとなることを祈るばかりですが、問題はその先にある公共事業です。
これは東日本大震災の災害復興や、山梨県の中央自動車道、笹子トンネルなどのようなメンテナンスに向かうのであれば致し方無いと思いますが、景気回復の為の手段と考えているのであれば、残念ながらその効果は薄いと言わざるを得ません。

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まず、昨日も申しましたように、かつて、自民党政権は「自分の任期中だけの景気回復」を狙い、住宅も含めた箱物の建築を推進して来ましたが、これは一つには建設業界という物は驚くほどに裾野が広いということがあり、その為、建物が一軒建つとゼネコンなどの元請けは元より、電気、設備、ガス、土木、鉄筋、建具、大工、左官とこれに関わる職種が多く、さらに必要によってはそれらの下に二次、三次下請けさえも存在し、それらが、それぞれに部品や材料を買うことを考えれば建材屋メーカーも潤うわけです。
そればかりか、新しく住宅を建てた人は「せっかく新しい家に入るんだから、合わせて家電も買い換えよう」となることから、景気の拡大にダイレクトに役だっていたわけですね。

確かに、昭和40年代の高度成長期まではそれで良かったんでしょう。
しかし、その後、プラザ合意後の円高により構図が大きく違って来ました。
今は、新しく新築工事を請けて、ベニヤ板を発注しても、それが作られているのは中国で、原産地は東南アジアだったりします。
さらに言えば、工事現場で働いている作業員でさえも外国人だったりするわけで、テレビもかつてはソニー東芝日立松下だったのが、(GEフィリップスなんて見たことなかったですよね。)今は、普通に、サムソンだったりします。
つまり、かつては流した金は大半が国内で還流してたのが、今はそうではないわけで、言うならば、底に穴があいたバケツに水を注いでいるようなものだと思います。
従って、老朽化対策など必要な所に必要な工事を行うということはやむを得ないとしても、景気刺激策としては考えるのは適当ではない・・・と。
一応、安倍晋三首相はそうではないと言っておられますので、そうであって欲しいと願ってやまない次第ではありますが・・・。

親愛なるアッティクスへ
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-02-06 07:54 | 政治 | Trackback | Comments(0)

第二次安倍政権40日に門外漢なりのアベノミクス その2
昨日の続きです。

少し、順不同ながら、アベノミクスが掲げる2%というインフレターゲット・・・ですが、私が危惧するのはプラザ合意の時の日本政府の姿です。
あの時、竹下登蔵相(現財務相)が円高を容認したものの、その後、日本政府の思惑をはるかに超えた円高が進んでしまい、国内からの悲鳴に慌てて行き過ぎを戻そうとしても制御不能になってしまいましたよね。
つまり、本当にああいう物は政権が思うように統御できるものなのか・・・ということです。
もちろん、円高とインフレはまったく別の次元の話ですから同じ俎上に上げて考えるのは適当ではありませんし、何より、私はこの問題はまったくの門外漢ですから、それ以上、詳しいことはわかりません。

ただ、その上で、その前提となるデフレについて言えば、多少、思うことがあります。
デフレについての詳細な観測は専門家に譲るとして、私が思うのはそもそも、それ以前にインフレを誘導すること自体、少し無理があるのではないか・・・ということです。
というのも、日本の場合、物価の少なからぬ部分はまだ土地本位制が経済の基盤として根強いように感じているからです。

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まず、地価を形成する要素は「この場所が欲しい」ということを別にすれば、少なからぬ部分が「そこに建物を建てた時に得られるであろう賃料」です。
ところが、自民党政権時代、殆どの政権が「とりあえず、自分の任期中だけ景気が良くなれば良い」で、もっとも手っ取り早い建築促進策を後押ししてきたことから、建物は日本中、明らかな供給過剰となっており、となれば、実需を大きく上回る空室が現実に存在している以上、賃料は低迷せざるを得ないわけですね。
この点は、特に、外資系出店や起業要素に乏しい「地方」では既存建物がある程度の老朽化を迎え、築年数という点で競争力を持つようになるまでは、まず新規の着工が軌道に乗り始めることは期待できないでしょう。

無論、円安の進行と共に耐久消費財の値段が大きく上昇することはあるでしょうが、それでも、その一端であるはずの不動産価格の上昇はあまり期待できないことを思えば、下手をするとインフレとデフレの同時進行の可能性もあるように思えるわけです。
不動産価格だけ低迷したままでの物価上昇というものが、具体的にどういう事態となるのかは私にはわかりませんが、健全な物価上昇にはならないように思えるんですよ。

明日に続きます。

親愛なるアッティクスへ
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-02-05 07:51 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(0)

第二次安倍政権40日に門外漢なりのアベノミクス その1
 
   「梅の香に 鶯色が 興を添え」 梁庵平太

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今朝、家を出ようとしたら、傍らの蝋梅ウグイスもどき(?)が戯れておりました。
花の香に誘われてやってきたのでしょうが、思わず、春の足音が近づきつつあることを実感しましたね。

ということで、第二次安倍政権がスタートして今日で40日でもあり、私なりに少し述べてみたいと思います。
まず、なぜ、今頃言うか・・・と申しますと、私は前回の政権担当時、安倍晋三という人に対しては、決して高い評価を与えていなかったことがあります。
その辺は下の「安倍晋三」と書かれたタグをクリックしていただくとわかると思いますが、はっきり言って、「オレがやったほうがマシだ」と思った唯一の政権でした。
もっともそれは、安倍さん自身の資質の問題云々というよりは、駆け足で、満足な経験も無いのに総理にしてしまった小泉純一郎前総理(当時)のミスだと思います。
(やはり、総理になろうという人は、外務、財務、経産などの主要閣僚のポストに党三役の一つくらいは経験しておくべきでしょう。小泉さん自身、主要閣僚の経験はないものの、厚生・郵政の大臣時代の経験は大きかったようですしね。)

で、その後、野党になってからも果たして満足な野党経験があったように思えない安倍さんが、どの程度、政治家として成熟したのか・・・、それを見る為の期間が40日だったわけです。
結論から言えば、今回の政権は随分、まともになっているな・・・とは思いますよ。
ただ、その、安倍政権が打ち出したいわゆるアベノミクスについてはいささか、危うい感じがしております。
私はもとより門外漢ではありますが、ある意味、現場に近い分、少し感じているところもありますので、敢えて、蛮勇を奮い起こして触れてみたいと思います。

まず、円安デフレの問題ですが、ガソリン一つとっても、今の円高の状態でこの金額ですから、迂闊な形で円安が進行することは大変なことになりますよ。
それに、円安になったからといって、ダイレクトに国内に雇用が戻ってくると考えるのも少し早計でしょう。
企業は海外に拠点を移す時点でそれなりの覚悟で設備投資しているでしょうし、国内に戻すにしても円安基調が完全に定着したと見極める期間もかなり必要でしょうから、仮に戻るとしても決定までには年単位でかかるでしょう。
それに、国際競争が激しい以上、国内に戻ったからといって、それだけで賃金が上がるとも思えません。
(雇用が増えても、3Kや低賃金の仕事をやりたがらないという傾向も変わらないでしょう。)
となれば、賃金は増えずに物価だけ上がる・・・という最悪の事態にもなりかねないわけですね。

まあ、この辺まではそう思うのは私だけではないでしょうから、私なりの蛮勇は明日に持ち越しのココロだ~です。

親愛なるアッティクスへ
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-02-04 18:43 | 政治 | Trackback | Comments(2)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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