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2009年 11月 06日 ( 1 )

ハブ空港問題に見る「売る」ことにしか価値を見出さない日本
親愛なるアッティクスへ

先日、平太郎独白録: 今さら虚しい気がする羽田・成田のハブ空港論議の中で、韓国仁川(インチョン)空港に行った際、フライト・ボードを見上げながら、「日本はハブ空港(国際拠点空港)はいっそ、放棄し仁川に一本化した方が良いのかもしれないと思った」・・・ということを申し上げましたよね。
これには、とかく、否定的な意見が多かったのですが、ここで私が思い起こすのは、以前、平太郎独白録: 19世紀型力の論理を普遍の法則と信じる事の危険 その2で触れた、「残念ながら、日本にダメという国はあっても中国にダメという国はないのが世界の現実です」・・・という識者のコメントです。
曰く、「中国にダメを言うと、この後、中国市場でのプロジェクトに支障が出る」・・・と。
つまり、そう考えたならば、「中国『買う』から強い」・・・と言え、対して、日本人は『売る』ということのみにしか価値を見出そうとはしていない・・・と。

この点は、アメリカなども然りでしょうが、これは何も国家間の力学の問題に限ったことではなく、私の身の回りでも思い当たることです。
(私は日々の経済活動に際して、いつも言う言葉に、「銭をもらう人と銭を払う人は決して対等ではない」というのがあります。こういうと、これまた、「俺は、対価に見合うだけのサービスを提供している!」と胸を張って言われる方もいらっしゃるでしょうが、その論理が成立するには、まず、そのサービスが余人に代え難いものである必要があるでしょうが、その場合は、逆に、銭をもらう人の方の立場が強くなるでしょう。)

そういうと、「米中の発言力が強いのは強大な軍事力を持っているからだ」・・・と言われる方もいらっしゃるでしょう。
それはそれで、私も否定はしませんが、ただ、米中はかつてのソ連のようにすべての局面に置いて、軍事力を前面に打ち出しているわけではありませんよね。
もっとも、中国の場合、アメリカの視線を気にして、露骨に軍事力を前面に出すことを控えている・・・という側面はあるのでしょうが、それ以前に『軍事力を背景にした圧力」というものが有効なのは、近いか、もしくは、規模に圧倒的な差がある・・・という場合でしょう。
実際、中国も、EUに対して、軍事力を前面に出しているようには思えませんし。

話を元に戻しますと、私が知る限り、もっとも早い段階でハブ空港の重要性を訴えていたのは評論家の竹村健一氏で、昭和60年頃のことではなかったかと思うのですが、当時ならともかく、四半世紀が経過した今、ご丁寧にも、静岡空港を初め、日本中にこれでもかというくらい地方空港を作ってあげた状況では、もう、事情が違うと思うんですよ。
であれば、仁川が日本からの搭乗客を一手に引き受けるということは、
韓国は日本に莫大な収益を依存するということになるわけで、坂本龍馬薩長同盟への下工作よろしく、色々と、問題を抱えた日韓関係円滑ならしめるという意味でも、十分、元が取れるのではないでしょうか。
                                         平太独白
by heitaroh | 2009-11-06 18:01 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(6)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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