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刑事コロンボと古畑任三郎にみる団扇を扇子にした日本人
親愛なるアッティクスへ

正月というのは、例年、私にとっては、意外と暇なんですよ。
だから、今年も基本的にゴロゴロしておりました。
で、昨年、往年のヒット作ドラマ、「刑事コロンボ」の主演のピーター・フォーク氏がアルツハイマー症になっている・・・というニュースを耳にしていたこともあり、ちょうど、たまたま、テレビでやっていたので、改めて見てみようという気になりました。

この番組は、確か、私が中学生くらいの時にやっていたと記憶しているのですが、よれよれのレインコートと安葉巻をくわえたコロンボ警部補が「うちのカミさんがね・・・」という決まり文句を連発し、当時、流行語にもなるなど、日本でも大人気だったのですが、実は私は昔から、こういう刑事物とかは、はっきり言って「時間の無駄」・・・という認識があり、この番組に限らず、殆ど見ておりませんでした。
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それが、何でか知らないけど、たまたま、田村正和さん主演の「古畑任三郎」というドラマを、それも放送終了後にスペシャルか何かで見てしまい、以来、結構、はまって見ちゃったんですが、そのとき、友人に、「ああいう、先に犯人の犯行を見せて、それを後から刑事が謎解きしていくというスタイルは実に斬新だよな」と言ったところ、「何を言ってるんだ。刑事コロンボがそうだったじゃないか」と言われ、「え!」・・・と(笑)。

その、「刑事コロンボ」とは、ロサンゼルス市警察殺人課のコロンボ警部(どうして、タイトルは「警部コロンボ」ではないの?)が、先述したとおり、まず最初に犯人が犯罪を犯して、その犯罪工作の一部始終を視聴者に見せた後、コロンボが犯人の周到な工作を突き崩していく・・・という構成で、今回、改めて、「古畑任三郎」シリーズとの対比に思いを馳せてみました。

まず、「コロンボ」を見ていると、時にはシュチエーションから場面展開まで「古畑任三郎」で見た物と同じ物があり、「古畑」が明らかに「コロンボ」をモデルにしていることは疑いようもないことのようでしたが、ただ、ドラマとしての完成度という点では、明らかに「古畑」の方が優れているように思います。
特に、本家本元の「コロンボ」においては、ラストで犯人を自供に追い込む部分が実にあっさりしすぎていると思うんです。
最初は、「この一話だけかな・・・」と思っていたんですが、数を見ていくと、どれも、「今から、ぐうの音も出ないようなトリック暴きをやるんだろうな」と思っていたら、そのまま、犯人が負けを認め、あっさり、お縄になって、「はい、終わり」で、「えーーーー!ここで終わりなの???」という。
「そりゃあ、無いよ。ここから、まだ、いくらでも言い逃れできるでしょう」みたいな、妙な残尿感がなきにしもあらず・・・でした。

その点、「古畑任三郎」では当初から犯人の犯罪に無理っぽさを残していたからか、割と「え!?これで終わり・・・」というケースは少なかったですね。
(そもそも、こういうことにはとかく、突発的な事態やミスなどが付きものなわけで。)
まあ、そこら辺は時代も違うし、何より、開拓者よりも、後から来る方が有利だという面もあるのでしょうが、それでも原作をここまでの完成度にしてしまうのは、三谷幸喜という人の才能もながら、思わず、中国で作られた団扇という物を、使いやすいように扇子という物にしてしまったのが日本人という話を思い浮かべてしまいました・・・。
嘘か本当かは知りませんが。
                                         平太独白

by heitaroh | 2009-01-05 17:37 | 文学芸術 | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from のほほん便り at 2009-01-06 07:37
タイトル : 今期ドラマは、温故知新
気のせいか、今期のドラマ。“既にあるもの”をベース いろんな方法で試行錯誤してるパターンが多い気がしません?       その昔。和製『マイアミバイス』をめざし、国際都市・マイアミならぬ       港町・横浜を舞台に、キザとスタイリッシュを巧みに表現できる、       二人組・刑事… として、『あぶない刑事』が出来たのかなぁ… と       勝手に想像してるのですが       『古畑任三郎』シリーズなんて、思いっきり『刑事コロンボ』をベース。       舞台の手法を上手...... more
Commented by 芙蓉 at 2009-01-06 08:15 x
おはようございます。
昨年は楽しく&ためになるお話ありがとうございました。
今年も、どうぞ宜しくお願いします。

さて、「古畑..」は私も結構はまって見ていました。
少々オーバーアクションの田村さんも
この時の刑事役ははぴったりはまり、
また巡査役の今泉慎太郎 (西村雅彦) さんとのコミカルなやり取り、
西村さんのオトボケキャラも、なかなかでございました(^^ゞ。
また、犯人役として、歌手や俳優を起用して、
まさか、この人が!?と、
普段見ることのできない素顔?も垣間見えて、ホント、驚いたものです。
特に、印象的だったのは、中森明菜さんとイチローさん。
縁起なのか、素なのか、分からないほど熱演し、
う~ん、いろいろな才能があるものだと..。

イチロー選手って、何にでも全力で勝負!される方ですね。
そして、日本人って模倣上手で、器用この上なし!
エントリー拝見して、あらためて、そう思いました..♪。
Commented by へいたらう at 2009-01-06 11:28 x
<芙蓉さん

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

「んー、今泉くん、君ねぇ」でしょ(笑)。
結構、物まねやってました(^^ゞ。
古畑任三郎はアメリカに逆輸入(?)しても結構、受けると思いますよ。

イチローは私は何にでも全力で勝負!・・・というよりも、何でもある程度の所まではこなしてしまうんだな・・・という、その器用さに驚きました。

日本人の模倣は単なる模倣に留まらず、それを進化させますよね。
セブンイレブンが良い例でしょうか。
Commented by りつ at 2009-01-06 12:00 x
へいたらうさん、新年おめでとうございます。

私は「時間の無駄」の刑事物に大量の時間を費やしてきました(笑)
その原点ともいえるのがコロンボで、あんなに熱中して見たテレビ番組はあまりないほどです。

手術用の後から溶ける糸があることとか、サブリミナル効果とか、ワインが温度で味が変わるとか、田舎の中学生にとっては知らない世界が垣間見れるわくわくする世界でした。

人気俳優を犯人役で使うのもコロンボから始まったパターンではないでしょうか。

古畑には確か「和製コロンボ」という呼び名もつけられていたような・・・。
Commented by heitaroh at 2009-01-06 14:09
<りつさん

あけましておめでとうございます。

やはり、私は変わり者だったんでしょうね。
周囲が太陽に吠えろなどを見ていても、特捜最前線の話題で盛り上がっていても、点いてれば見るけど、わざわざ自分からは見なかったですね。
別に頑固なわけではありませんでしたが、あまり、協調性がある子供でもなかったのでしょう。
だから、今頃になって、こういうのを見なければならないという、まったくもって、不勉強を恥じるばかりです(汗!)。

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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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