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ALWAYS 駅前三丁目の夕日8 聞かなくなった「戦友」
親愛なるアッティクスへ

ALWAYS 駅前三丁目の夕日8 聞かなくなった「戦友」_e0027240_12284816.jpg先日、テレビで、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」をやってましたよね。

私的には、初回版のときにも平太郎独白録 「古き良き「ザ・ヒットパレード」に想う、寂しい暗さに蔭が匂う。」などで申し述べましたように、このシリーズについてはどうにも、私の子供の頃の記憶とは何か違和感があるんですよ。
やはり、私のような、昭和三十年代というものを、はっきりと輪郭をもって記憶していない世代には、CGでもって、どんな映像でも作り出せてしまうということは、逆に、情報が多すぎるのではないかと。
だから、夜のシーンなどは割合、しっくり来るという・・・。

ま、前作は期待していたので、映画館で見たのですが、続編の方は、わざわざ映画館で見るほどではないな・・・と思い、今回、まあ、テレビを録画して見たのですが、画面が小さかったこともあるのでしょうか、前作よりはノスタルジーが感じられましたね。

で、この作品も、安易なストーリーで構成されている部分もあり、結構、早送りで見たのですが、一カ所だけ、思わず、グッと胸が詰まったシーンがありました。
それが、堤 真一さんが演じる登場人物の一人が戦前の軍隊時代同窓会に行き、下士官と覚しき後輩に会い、泥酔して、そのまま、家に連れて帰ってきて飲み直す・・・という場面でした。
(再会した第一声が、「おまえ、生きてたのか・・・」ですから、本当に隔世の感がありますよねぇ。)

思えば、気が付けば、いつの間にか「戦友」なんて言葉、本当に聞かなくなってしまいましたねぇ。
私の感覚では、つい最近まで、普通にテレビドラマなどでも、「戦友だ」などという言葉が出てましたし、うちにも、よく、祖父の戦友なる人たちが来てましたよ。
その意味では、「戦友」とか「兵隊」とか「満州」だとか「シベリア」だとか、そういう言葉、本当に市井の中で聞くことがなくなったことに気が付きました。

で、劇中、酔った登場人物が口にする、「俺だけ生きて幸せになるのは、死んでいったやつらに申し訳ない」というセリフも、私が子供の頃には、よく、近所のおじさんたちが泥酔するたびに口にしたもんです。
で、気が付けば、すっかり消え去ってしまっている往事に思いを馳せ、不覚にも厚くこみ上げる物があった次第ですが、ついでに言えば、私の認識では大正生まれというのはつい最近まで、社会の中では、まだ、中堅でしたよ。
明治老人たちからは「まだまだ」と言われ、台頭する昭和若造からは、「もう、我々の時代だ」と言われ・・・。
それが、いつの間にかもう、大正生まれは、皆、80代以上・・・ですからね。
光陰矢のごとし・・・
どうやら、短い年間の元号は油断していると、すぐに置き去りにされてしまうようです。
この点では、平成も何年まで続くかはわかりませんが、あまり長くはないだろうと言われていますので、平成生まれさんも、どうぞ、ご自愛ください(笑)。

「まだ先と 油断めさるな 平成人」  平太独白
                                        平太独白
by heitaroh | 2008-11-28 08:46 | 文学芸術 | Trackback(1) | Comments(8)
Commented by erima at 2008-11-29 01:11
私はつい2年ほど前まで、お年を召した方と多く接する仕事をしていたので、戦友とか、学徒動員の仲間のお話とか、よく耳にしていました。
特攻隊で、出撃直前に終戦を迎えられた方とか、戦友が隣で吹き飛ばされた方とか、皆さん「自分だけ生き残って申し訳ない」とおっしゃって...
そのたび、なんとお返事をしていいか、涙が出そうで困ったものでした。

そして、そういった皆さんがとてもお元気だったのが印象的です。
「死んだ者のぶんまで、しっかり生きる」おつもりだったのでしょうか。
あと、学徒動員で一緒に働いていたというおじいちゃんたちの結びつきの強さ。
記憶の鮮やかさには驚くものがありました。
これも今にはないものですね。
Commented by convenientF at 2008-11-29 05:03
もちろん続編は見てませんが、1作目で「おまえら、たかが60年ぐらい前のことなんだからもっとしっかり時代考証しろ」と叱りつけたら「それじゃお客さんが納得しません」

「硫黄島からの手紙」でも同じ投書をしたら同じ返事でした。空襲が始まっていた頃に女性が和服、男も長髪で背広、なんて出鱈目もいいとこ。
かえって観客に間違った認識、甘い認識を与えるだけじゃありませんか。
Commented by convenientF at 2008-11-29 08:16
>平成も何年まで続くかはわかりませんが、あまり長くはないだろうと言われていますので、

でも「大正」は超えたからいいんじゃないでしょうか。
それに「平成」が終わったら、国の公文書以外では「日本歴」(年号)は消えるかもしれませんよ。新聞はとうの昔に西暦になっています。

私は中学時代から西暦なので、暗算力が弱くなった今では銀行や役所や病院で派いつもケータイで確認。
Commented by heitaroh at 2008-11-29 11:18
<erimaさん

でも、そういう人は今ではかなりご高齢で、しかも少数ですよね。
私の感覚では、うちの親父より少し年上のおじさんたちは、皆、普通にそうだったんですよ。
だから、まだ、生々しい物もあり、決して、美しい姿ばかりではありませんでした・・・。
Commented by heitaroh at 2008-11-29 11:27
< convenientFさん

なるほど・・・。
確かに言われてみれば、「硫黄島からの手紙」にしてもこの作品にしても、ドキュメンタリーを作っているわけではなく、あくまで興行用の娯楽作品を作っているわけですから、史実に正確に描くよりも、見た人が史実に正確だと思う事の方が大事なんですね。

同じ事は、大河ドラマにも言えるようで、私などが見ていて、「ここで、あれが出てくるというのは無いよ」というようなのが多く、以前、NHKの人に聞いたら、「あれを出さないと番組的に盛り上がらないので、視聴率に・・・」という話でした。
Commented by heitaroh at 2008-11-29 12:19
<convenientFさん

まあ、大正の頃とは比べものにならないくらい医療技術が進化してますからね。
イラクに出兵した米兵でも、とにかく、死なないらしいですね。
だから、あの程度の死者数で済んでいるのだとか・・・。
平成も、短命どころか、永遠に終わらないかもしれませんよ(笑)。

昭和が終わった頃、良く、外国メディアなどで、「昭和が終わったなどと言うが、昭和64年と平成1年は何か違うのか?」ということが言われましたよね。
でも、イギリスだって、ビクトリア朝時代なんて、日本の明治時代みたいな括りで表現しているわけだし、私は消えて欲しくないなと思いますよ。

Commented by D-KID at 2008-11-29 20:17
うちのじいちゃんは戦時中は中国で通信兵を務めていたそうですが、昔話してくれた話題はダークな部分はあまり思い出したくないのか、少なかったですね。
ただ、勝手に軍用車のオートバイを乗り回して怒られたという話はよく覚えています。

どうやら僕も血を受けているのは間違いないようで…(^^;
Commented by heitaroh at 2008-11-29 20:39
<D-KID さん

えー!
うちのじいちゃんも戦時中は中国で通信兵を務めていたそうですよ。
年齢から言ったら、うちの方が上官・・・だったんでしょうか(笑)。
うちも、かなり、強面だったようですが・・・。

今年の年末はもし、お帰りに成られたら、二人で陸軍時代の同窓会の真似呉をしましょうか(笑)。
<< 豊田泰光のチェンジアップ人生論... その時歴史が動いた「神様、仏様... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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