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アメリカ金融危機は対岸の火事ではない日本の脆弱性 1
いつの間にか気が付けば10月ですね。
今月に入って、福岡県地方は台風一過、秋晴れの日が続いております。
もっとも、快晴と言っても天気の割には、結構涼しく、私も少し風邪を引いてしまいました。
まあ、今月の終わりには年賀状も発売されるわけですから、当然と言えば当然なのでしょうが、昔はもっと、残暑は厳しかったような気がしていたんですけどね。

ところで、これまた、先週からの続きでもあるのですが、現在、アメリカを中心とする金融危機が勃発しておりますが、この件では私は深く危惧しております。
無論、私ごときに複雑な国際金融の話などわかるわけもないのですが、ただ、私も国内の不動産事情という点ではまったくの素人でもないことから、この点で、今回のサブプライムローン問題に端を発する金融危機は日本にとっても決して、対岸の火事などではないと思っております。
私が危惧する理由・・・、それは日本が20年前のバブル崩壊の清算を終えていないまま、今回の金融危機を迎えた・・・という日本独自の国内事情についてです。

平成2年のバブル崩壊当時、私は29歳。(若かった・・・。)
で、私の記憶では、バブル崩壊後、しばらくは、金融引き締めなどでバブル潰しに躍起になった当時の三重野 康日銀総裁を、「平成の鬼平」などともてはやす傾向もみられたものの、やがて、不況深刻化して行くに連れ、特に、政治が、「自民党分裂による55年体制崩壊」と、その後の力闘争による離合集散という混迷が続いたことで、政権担当者は不況にあえぐ国民へ向かい、「とりあえず、任期中だけ景気を良くすればいい」という政策を実施していきます。
そして、その柱となったのが、裾野が広いと言われる住宅産業への傾斜政策でした。

まず、引き締めていた金融を再び緩め・・・どころか、公定歩合(懐かしい・・・。)を史上最低金利に誘導。
さらに、住宅金融公庫の貸出枠を大幅に増やなど、購入希望者に買いやすい環境を整えました。
これにより、危機に瀕していたマンション分譲会社が一斉に飛びつき、至る所、マンションが建ち始め、活況を呈していきました。
平成4~5年頃のことだと思います。
しかし、それは当然、マンションが実需以上に建ったからといって、客の数が増えたわけではない以上、私に言わせれば、「本来なら来年の獲物(客)になるはずだった稚魚まで今年食ってしまった」という状態であり、となれば、「数年したら、売れ残りの分譲マンションが大量に市場に出回り、やがてそれは、競売などで落とされたとしても、実需には限りがある以上、賃貸に廻されることとなり、賃料の暴落を招く」という予想を懐くに至りました。

その後、事態は私の予想どおりに進展するかと思いきや、小泉純一郎内閣の登場以後、地価に限っては下げ止まりの観を見せ始めました。
ただ、それを後押ししていたのは、バブル期と違い、外資のマネーだったわけで・・・。

明日に続きます。
                       平太独白

by heitaroh | 2008-10-02 17:14 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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