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ジャッカルの日にみる日本政府のブラジル人移民への無策
親愛なるアッティクスへ

昭和48年(1973年)の映画に「ジャッカルの日」というのがあったのですが、覚えておられますでしょうか?
戦後、植民地、アルジェリアの独立を許さないとするフランス人入植者の末裔たちは、シャルル・ド・ゴールを本国のフランス大統領に据えることに成功したものの、ド・ゴールは戦費拡大による財政破綻を嫌い、逆に、アルジェリアの独立を支持してしまったことから、これを覆すためにド・ゴールの命を狙うテロリストを雇う・・・という物語でしたが、いつの時代も移民問題というのは難しいですよね。
現代のイスラエルでもそうですが(かつての日本米中などには触れません(笑)。面倒くさくなるので・・・。)、一旦、そこへ移民してしまった人たちにとっては「手放す」ということは抵抗を覚えるものなのでしょうね。

その上で、現代日本ですが、日系ブラジル人移民を受け入れるのは、私は間違っていないと思います。
もっとも日本人に近い・・・、最近、枝分かれした人たちなのですから、少子化による人口減少が、色々なところで問題と歪みを生じさせていることを考えれば、同じ移民を受け入れなければならない・・・としたら、「出て行った人たちに帰ってきてもらう」というのは、一番、妥当な考えでしょう。
ただ、外務省のやり方というのは、以前、平太郎独白録 「外務省が外務省であることの弊害」の中でも触れたように、送り出すに当たって「現地への移住は困難」との調査結果が出ていたにも関わらず、知らない顔で送り出し、挙げ句は、「いやしくもキャリアたるこの私に、移民ごとき賤民の取り扱いをさせるとは何事だ!」 と言った人がいた・・・などという話そのままに、現在のブラジル人移民受け入れ政策についても、そういう姿勢が見え隠れするです。
つまり、彼らを送り出すときもそうだったように、「ただ、飛行機に乗せて、成田で降ろせばいいんだ」という感覚があるのではないでしょうか?

何でもかんでも受け入れ手続きさえやればいいというものではないでしょう。
その最たる物が、ブラジル人移民が日本にやってくると、その子供たちを、そのまま、日本の学校に編入させているということです。
日本国内間での転校じゃないんですから、これはないですよ。
日系と言っても、3世、4世ともなれば、言語はもとより、価値観、習慣、アイデンティティ等々、もう、実際にはブラジル人以外の何ものでもないんですよね。
この点は私にも、アメリカ親戚がいますのでよくわかります。
(彼らは「日本語を覚えるなんてばからしい・・・」などと平気で言いますよ。)
せめて、1~2年、専門の日本語学校に通わせて、日本語の習得はもとより、日本人の習慣、価値観などを教えた後に、なおかつ、一級下の学年に編入させるべきでしょう。

彼らが日本語が出来るようになれば、親の通訳代わりにもなるし、なにより、このままだと、彼らは学校教育からはじき出され、アウトロー化してしまい、治安の悪化を招き、それがまた、彼らの差別化に繋がるという・・・、単なる不安定要因になるだけですよ。
私はそのことを深く危惧します。
               平太独白
by heitaroh | 2008-09-10 08:51 | 社会全般 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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