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半年遅すぎたアメリカの公的資金注入決定
親愛なるアッティクスへ

きっかけは、熊本の友人より転送されてきた、ひとつのメールでした。
見ると、秋田の友人から、「所用で熊本に行くので、一献やりませんか?」というもので、でも、特に私へ「転送してくれ」とも、「声を掛けてくれ」とも書いてませんでしたので、「俺には関係ないや」と思って、無視していたところ、別件で、熊本人にメールしたところ、「ところで、おまえも来るんだろう?」と・・・。
「いやあ、行くとしても、16時までは予定があるから、早くても19時以降になるよ」と遠回しに断ったのですが、再び、転送されてきたメールを見ると、「やつも19時過ぎ到着する」となっており、「えー!俺、行くのぉ?!」と・・・。
何ともタイミングの良いことに、本当は当日は別の予定を入れていたのですが、ちょうど、それがキャンセルになってしまい、「仕方ない、行くか・・・」と。

半年遅すぎたアメリカの公的資金注入決定_e0027240_1557573.jpgで、JR熊本駅に行き、迎えに来てもらって、食って、痛飲して(←最後はここ行きました。オープンテラスですね。)、ホテルに帰ってまた部屋飲み・・・。

当然、翌日はべろべろで、チェックアウトぎりぎりまでホテルで寝てました。

なので、本日もまだ、脳みそが本調子ではないので、いつものように適当に濁します(笑)。
で、本日のトップニュースは何と言っても、「米住宅公社に公的資金注入決定」でしょう。
アメリカ政府は、「経営難に陥っている連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)を金融市場の安定、住宅金融の円滑化、納税者の保護の観点から、政府の管理下に置く」と発表しましたが、具体的には、「2社合計で2000億ドルの優先株購入枠を設定」、「経営状況に応じ段階的に公的資金を注入する」、「両社の経営陣を刷新し、株主にも一定の責任を求める」というものですが、一部を除いて、ほぼ、日本のバブル崩壊後の処理案と同じでしょう。
ただ、この案自体は、アメリカ政府が日本のバブル崩壊をかなり、詳細に研究しているという話を聞いてましたから、ある程度、予想できていたことなのですが、私見を述べるならば、惜しむらくは、半年遅すぎた・・・と。

火事はぼやのうちに消しておけばいい・・・というのは、誰にもわかる理屈でしょうが、日本のバブル崩壊の時に、故・宮沢喜一氏が、破綻した住専の救済の為に公的資金投入を唱えたところ、囂々たる非難が巻き起こってしまい、政府もこれを引っ込めなければならなかったという経緯を考えれば、アメリカとしても、サブプライムローン問題に対しては、公的資金の投入は避けられないという判断があったものの、国民世論が熟してくるのを待つ必要がある・・・ということがあったのでしょう。
この点はやむを得ない経過措置だったとは思います。
ただ、それにしても、少々、遅きに失したという感はぬぐえないような気がします。

今や、「サブ」が付かない、本来、堅いはずの「プライムローン」まで不良債権化しつつあるようですから、もはや、ぼやでは済まない火の勢いになってきているように感じます。
となれば、果たして、ブッシュ政権には任期中の公的資金を回避しようという思惑がなかったといえるのでしょうか?
渋々・・・、いやいや・・・で、結果、遅れに遅れ、大きく打ち出したところで小出しの連続・・・。
まさしく、軍学でいうところの「兵力の逐次投入」という忌事になっているように感じられて成りません。

以前、「サブ・プライムローン問題はブッシュ政権の任期中だけ景気を良くする為の国家的犯罪である」と申し述べましたが、同政権は、さらに、その最低限の後始末さえも放棄し、不況を助長した・・・と言えるのではないか?と思っています。

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by heitaroh | 2008-09-08 08:54 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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