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サブプライムローンの本質はブッシュの犯罪
北京オリンピックの開会式、見事なものでしたね。
その一方で、「北京五輪」開幕日の8日、上海株式市場の株価指数は前日終値に比べて約4・5%急落し、1年7カ月ぶりの安値で引け、さらに、あちこちでテロや抗議活動が頻発しているとか。
経済失速の不安感とそれから目を背けるが為のナショナリズムの高揚・・・。
これらを考え合わせると、私のかねてから申し上げている、「中国はいずれ、軍事政権が出現する」ということへ向けて、一歩一歩近づいているように思えます。
むろん、今すぐというわけではありませんが・・・。

一方で、先日、サブプライムローン問題の勃発から一年を迎えたという記事が新聞に載っておりました。
私は、アメリカが、日本のバブル崩壊をかなり研究している・・・と言われていたことで、この問題に関しては、アメリカはそれなりの処方箋を持っており、そこまで深刻化しないで沈静化するのではないか・・・と考えていたのですが、この点で、公的資金を投入しなければ収まらないのに、ブッシュ政権は完全に時機を逸しましたね。
その結果、今度のサブプライムローンに端を発した世界的景気後退は、ちと、深刻なものになるような気がしています。
で、この世界同時不況の端を開いたサブプライムローン問題ですが、私は、これは、ブッシュ政権「とりあえず、自分の任期中だけ景気を良くする」ためだけに行った、一種の国家犯罪だったと思っています。

まず、以前も、平太郎独白録 : サブプライムローンにみるステップ償還制度への危機感 2でも申しましたように、サブプライムローンというのは、まさしく、日本に置けるステップ償還と同じで、本来、収入的に家を買うことに無理がある人にまで買えるようにする・・・という、ある意味、詐欺まがいの制度であったと言っても良いと思っています。
まあ、日本のバブルの時は、まだ、右肩上がりという信仰が存在しましたから言い訳は立つのですが、アメリカのそれは、散々、日本の右肩上がり伝説を嗤った上でのそれですから、「意図的」と言われても仕方がないでしょう。
確かに、持ち家人口を増やす・・・というのは、ある意味、究極政治の責任ではあるのでしょうが、しかし、民主主義というものが、とかく、「国民に擦り寄る政治」になりがちであることを考えれば、やはり、サブプライムローンとは、たとえ世界にばらまかれなかったとしても、これ自体、やってはいけない「禁じ手」のようなものではなかったかでしょうか。
つまり、「低所得者層にも持ち家を」との謳い文句のもと、ステップ償還まがいの「払えない人に融資する」政策を打ち出し、その結果、ブッシュ大統領をして、「今まで自分の家を持てなかった人々が家を持つようになれた」などとうそぶかせることになったわけですが、この、まるで、「ネズミ講」のような政策がやがて破綻するであろうことについては、少なくとも、ブッシュ政権の政策立案者たちは気づかなかったのか・・・と言いたいわけです。
一時的に、景気を良くすれば良いだけで、この政策が問題化してきたときには、もう、依頼主は政権の座にいないから関係ない・・・というものではなかったのかと。

この点で、最近、よく、有識者と言われる人たちの中に小泉純一郎元首相の改革を批判する人が見受けられますが、では、改革に何ら手を付けることなく、「自分の任期中だけ景気が良くなればいい」の景気浮揚策で二千円札を発行したような政権こそが理想なのか・・・という気がします。

ついでにいうと、ドバイも間違いなく、バブルだと思いますよ。
                           平太独白

by heitaroh | 2008-08-11 08:05 | 国際問題 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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