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阿久悠物語に改めて想った昭和 その1
親愛なるアッティクスへ

相変わらず毎日暑いですね。
先日、ある雑誌を読んでいたら、「8月は暦の上では秋」という言葉が目に飛び込んできました。
私の感覚では、8月こそが夏真っ盛り・・・でしたので、ちと、違和感を覚えたのですが、言われてみれば夏至を過ぎている以上、本来的な暦の感覚で言えば「秋」なのかもしれません。

阿久悠物語に改めて想った昭和 その1_e0027240_14414395.jpgそう言えば、昨年も、盆を過ぎると、暑さもそうでもないという話をしたな・・・と思い出しました。

となれば、こういう(←)画像も今のうちに使っておかなきゃ・・・ということで、訳なく、入道雲の画像です(笑)。

ということで、本題です。

以前、見たドラマ、「ヒットメーカー 阿久悠物語」というものがありました。
阿久悠という人は、昭和の、私がもっとも多感な時代に幾多のヒット曲を世に送り出した人であり、もちろん、私もその名前は知っていましたが、ただ、私としては、あまり良いイメージがある人ではありませんでした。
それは、すべてではないのですが、私にはこの人の作る歌詞に「侮蔑」に近い感情を持っていたということがあります。

このドラマ・・・、特に後半では、阿久氏が手がけなかった巨星・山口百恵という人の存在と、阿久氏の業績・・・、いや、健闘と言った方が相応しかったでしょうか・・・、それを対比させながら進行しました。
そして、その中で、「百恵ちゃん」を評して、作曲家の都倉俊一氏が「百恵は凄い大人の存在感だな。まだ、19歳なのに・・・」という部分があり、対して、阿久氏が、「誰が百恵を大人にした。阿木燿子の詩が大人にしたんじゃないか」と呟く場面がありました。

この点は、当時、私も、リアルタイムでレコードを買っていた、言うならば、最前線の消費者の一人でしたので、両者の詩の違いというものはよくわかる気がします。
つまり、一言で言えば、阿久氏は職業作詞家であり、私が彼の詞を侮蔑していたのもこの点にあります。
当時、阿木さんは、我々、消費者と年齢も近く、共感できる「感性で作った詞」だったのに対し、阿久さんのそれは、「良い詩を作るのではなくヒットする詞を作る」というものだったように思えました。
これから、季節は夏になる・・・と思えば「渚のシンドバッド」、王選手が本塁打世界記録を作れば「サウスポー」と・・・。
不遜なようですが、「これなら俺でも作れるよ」と思いましたよ。

とりあえず、その2へ続きますので、お叱りはその後で・・・(笑)。
                              平太独白
by heitaroh | 2008-08-05 17:38 | 文学芸術 | Trackback | Comments(10)
Commented by mimishimizu3 at 2008-08-06 07:34
このドラマ、私も見ていました。
阿久悠よりも、都倉俊一のかっこよさにしびれていました(爆)
Commented by heitaroh at 2008-08-07 10:28
< mimishimizu3さん

確かに(笑)。
私も、今度生まれてくるときは都倉俊一に生まれてきたい・・・と(笑)。
Commented by ねこママ at 2008-08-12 00:15 x
都倉俊一、顔が年寄り臭くて好きじゃなかったけどな~。笑
Commented by heitaroh at 2008-08-12 10:33
<ねこママ さん

実は、私も、当時は顔はまったく記憶しておりませんでした。
ただ、このドラマを見て、外交官の息子でドイツ語と英語もぺらぺらで作曲は腰掛けで、印税で外車買った男前・・・と聞き、今度生まれてくるときはこういう人になって生まれてきたい・・・と思った次第でした(笑)。
だって、あまりにも、私とかけ離れすぎてるんだもん・・・(涙)。
Commented by ねこママ at 2008-08-12 20:50 x
ええ、お育ちがメッチャよかったのは知ってましたけど、「年寄りみたいな顔してるくせにスカしてらぁ」としか思えませんでしたね~(▼▽▼)笑
ここだけの話、伝説のスーパーアイドルが一時、彼に惹かれたらしい。
けど、「見てくれ」の割に中身は薄っぺらかったらしい。
それで気持ちが離れた、とご本人が「明星」だか「平凡」だかで語っておりました。カンのいいねこママはそれが誰のことなんだか、ピピンのピン!★ときたわけざんす。←野次馬
Commented by へいたらう at 2008-08-13 16:11 x
<ねこママさん

私、たぶん、当時、スター誕生など見てなかったんだと思います。
そりゃあ、この中からスターが生まれるかもしれませんが、殆どが、素人のど自慢なわけで・・。
何が面白いのかな・・・と。
あの人、あれで、人気が出たんでしょ。

伝説の・・・と言えば、やはり、そうだったんですね。
真っ先に***になりそうな・・・と思っていたんですよ。
Commented by ねこママ at 2008-08-14 09:31 x
***の部分がわからない。笑
「エジキ」???いや、おそらくもっとあくどい言葉だろう、と。(^^;)

「スター誕生」は確かに箸にも棒にもかからないような若者たちも沢山出場していて、合格者がいない時は欽ちゃんが「バンザーーイ!!ナシよッ!」と言ってましたね。でも、たまに「お、これイイな!」と思える出場者に出会うのが楽しかったですよ。
森昌子の時は見ていなかったけど、桜田淳子の時はまばゆいというのでなく柔らかい光のオーラが出ていました。山口百恵の時は、最初の登場で清冽な印象を受けましたね。
デビュー曲の売れ行きはパッとしなかったけど、♪あなたに女の子の一番大切~な~♪でいきなり人気爆発。三人娘に関する話をし出すと終わらないのでこのへんで。笑
Commented by へいたらう at 2008-08-14 12:25 x
<ねこママ さん

***・・・。
せっかくぼかしているんだから、あからさまにしないでください(笑)。

私は桜田淳子は周囲が言うほどには魅力を感じませんでしたね。
むしろ、最初見たときから、百恵って方がきれいじゃん・・・と思ったのを覚えてますよ。

「バンザーーイ!!ナシよッ!」
やってましたね、そう言えば。
完全に忘れてましたけど(笑)。
Commented by sakanoueno-kumo at 2012-07-05 16:10
作詞家のみならず職業作曲家といえる人もいますよね。
阿久氏と同じ時代でいえば筒美京平氏、90年代でいえば小室哲哉氏や織田哲郎氏などがそうでしょうか。
私は小室サウンドと織田サウンドが独占していた90年代の音楽が大嫌いでした。
ほとんど同じコード進行にサビの部分のメロディーだけ変えて量産した曲作りで、なぜこんな曲が何百万枚も売れるのか不思議でしょーがなかったですね。
当時、ヴァイオリニストで作曲家の葉加瀬太郎氏が小室氏のことを、「彼は天才だと思うが、彼の作曲スタイルは同じ音楽家として許せない」といった旨のことをいわれていたのを覚えています。
桑田圭佑氏は、200曲以上作った中からアルバムに収録する15曲を選ぶと聞きますが、小室氏は1曲を分解して3曲にしてしまいますからね。
アーチストと職人の違いといえばそれまでですが。
Commented by heitaroh at 2012-07-07 12:59
< sakanoueno-kumoさん

私も小室音楽は殆ど興味なかったですね。
ただ、作詞の方と違って作曲については語るべきものを持っておりませんのでなぜ、そう思ったかについては説明は出来ないのですが・・・。

葉加瀬太郎の話とは違うのですが、トータス松本がまだ売れてない頃、小室に「もっとディスコっぽくしたら」というアドバイスを受けて作ったらヒットしたという話をしていましたが、それを聞いて、何だか底の浅さを感じましたね。
上手く言えないのですが。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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