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大監督、川上哲治が見た真夏の夜の白日夢!
親愛なるアッティクスへ

大監督、川上哲治が見た真夏の夜の白日夢!_e0027240_18215365.jpg毎日、夏本番って感じで、暑いですね。
博多も、毎日、この(←)状態です。
見るからに暑さが伝わってくるでしょうか・・・。

で、この暑さの中、なかなかに多忙を極めておりまして、なかなかにこちらの方まで手が回りません・・・。

本日は・・・、いや、本日も手抜きの、季節にぴったりの涼しくなる話です。

未だに破られることのない、「1試合11打点」の日本記録を持つ元プロ野球選手に飯島滋弥という人がいます。
(この試合で氏は、1回に満塁ホームラン、7回に満塁ホームランと3ランホームランを放ち1試合11打点を記録すると同時に、1イニング2本塁打、1試合2満塁本塁打、1イニング7打点を記録。)
この人は、昭和26年にこの記録を作って4年後の昭和30年(1955年)に引退しておられますので、今や、殆ど、この人の選手としての実績をご存じの方は少ないと思います。
(むしろ、この人の名前がプロ野球ファンに記憶されているのは、東映フライヤーズの監督代理時代に、打席に向かおうとする大杉勝男選手に対し言った、「月に向かって打て」の名文句でしょう。)
その飯島氏ですが、この方は、昭和45年(1970年)8月9日に癌で逝去されました。

で、その前日の8月8日、後楽園球場。
当時、この時点で5連覇を果たしていた巨人の川上哲治監督が、試合開始前にグランドに姿を現したところ、スタンドから、「川上さん、川上さん」と呼ぶ声がする・・・。
ふと、見上げると、そこには、飯島氏の姿・・・。
「あれ?飯島さん、入院中だったんじゃないですか?」
「ええ、実はそうなんですが、野球が見たくなって来ちゃいました」・・・と。
それを聞き、川上監督は、「そうですか、それはそれは。どうぞ、お大事になさってください」とだけ言って、その場を後にした・・・と。

で、その翌日、川上監督は飯島氏の死を知り、その話を新聞記者氏らにしたところ、誰もが、「まさかぁ。」と言う・・・。
「だって、川上さん、今日亡くなった飯島さんは胃ガンで他界されたんですよ。だから、昨日はグランドどころか昏睡状態ですよ・・・」と。
「そんなこと言ったって、見た物は見たし、口も聞いたんだ」・・・と。
川上監督という人は、決して、そういう面白おかしい作り話を話せるような人でもないし、何より、その真剣な表情に、一同、言葉をなくしたとか。

川上監督が見た飯島氏の姿とは一体、何だったのでしょうか・・・。
野球好きで好きでたまらなかった男死の瞬間まで、グランドに現れる・・・ということなのでしょうか。
                                 平太独白
by heitaroh | 2008-07-28 18:19 | スポーツ | Trackback | Comments(8)
Commented by erima at 2008-07-29 03:16 x
有名な方ではありませんが、私の祖母も、同じような経験をしたそうです。

バス停で知人と会って、会話を交わし、別れたのですが、実はその方はそのときはすでに亡くなっていたそうで...。

その方は祖母に何かを伝えたかったんでしょうかね。
Commented by へいたらう at 2008-07-29 11:32 x
<erimaさん

私も、子供の時に近所のお菓子屋さんに行ったら、昨日亡くなったはずのおじさんが出てきて、そのまま、どこかに出かけられました(笑)。
たぶん、よく似た弟か何かだったのでしょうが、当時は、結構、驚きましたよ。
Commented by D-KID at 2008-08-02 22:51 x
ちょっと話はズレますが、ある打者は自分がバッターボックスに立った姿を『俯瞰で見るような感覚』で見ることが出来たらしいですね。

非現実的ですが、どことなくそれが法螺とも感じさせられない昭和野球史。
今の野球も、いい意味で幻想を抱かせてくれないでしょうかねぇ。
Commented by heitaroh at 2008-08-04 12:56
< D-KID さん

ああ、榎本喜八選手ですね。
他にも、稲尾さんも昭和36年に42勝挙げたとき、また、バレーの中田久美さんもまったく同様の体験をされたといいます。
超一流のアスリートが一線を越えた瞬間に訪れる神の境地なのでしょうね。

この点は、こちらに書いておりますので、ご覧ください。
   ↓
http://heitaroh.exblog.jp/8053472/
Commented by けんいち at 2014-09-04 17:31 x
はじめまして。
「月に向かって打て」というロマンチックな名言を調べていたら
飯島滋弥さんに辿り着きました。
飯島さんの事をもっと知りたいと思い調べていたら
池田平太郎さまのブログに辿り着きました。

記事を読ませていただき、ゾクゾクとしました。
飯島さんが亡くなったのが、文京区湯島にある日立病院。
確かに後楽園球場に近い。
『飯島さんの魂だけでも、野球を見に来たのかなぁ』
そう信じたい気持ちになりました。
気持ちの良い記事を紹介していただき、ありがとうございました。

そこで1つ質問があるのですが
飯島さんや川上さんの記事を探そうとしても、どうしても、
このような内容の事が見つかりませんでした。
川上さんが飯島さんを見たという話は、
池田さまの独自取材によるものなのでしょうか?
それとも、どちらかに、元となる記事があるのでしょうか?

これからもステキな記事を書き続けて下さい。
Commented by heitaroh at 2014-09-06 14:02
<けんいちさん せっかくコメント戴いておりながら、遅くなってしまいました。
この記事のネタ元がどれだったのかは忘れましたが、私の場合、昭和50年頃からこの手の記事や本などを愛読しておりましたので、そういう雑学的な知識だけはあるのかもしれません。
ただ、今はネットで中古の廃盤になったような品も手に入るようですから、そういう物を読まれてみたらどうでしょうか?
私は最近、ずっと積ん読だった川崎徳次(元巨人、西鉄投手)著「戦争と野球」というのを読み終えました。
Commented by けんいち at 2014-09-08 09:11 x
池田平太郎さま

お返事いただき、また、調べなおしていただき、ありがとうございます。
やはり、沢山の本を読まれていらっしゃるのですね。
ネットの時代になり、何もかもがパソコンで調べられるようになった現代。
このようなお話は、新鮮で興味を持ちました。
私も昔は通勤時間を使いながら少しずつ本を読んでいた時期もあったのですが、
最近は、スマホにやられてしまっています。
困ったものです。
これからも執筆活動など、頑張って下さい。
Commented by heitaroh at 2014-09-08 18:40
<けんいちさん 

ご丁寧にありがとうございました。
私も今はこんなことばかりやってますので、なかなか、本を読む時間がなく、寸暇を割いて読書しております。
<< 今、ここて゛すw 東京裁判における力と論理のパラ... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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