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東京裁判における力と論理のパラドックス
親愛なるアッティクスへ

東京裁判における力と論理のパラドックス_e0027240_1551042.jpgここ最近、かなり、忙しくしています。

で、以前、その合間を縫って福岡アメリカン・センター(在福岡アメリカ領事館広報部)で「アメリカ大統領選挙における電子メディアによる世論の形成」というセミナーを受講(←)してきました。

講師は、共和党のルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長の選挙参謀を務めたという、私と同世代くらい(違ってたら失礼!(笑)。)の美形の女性でしたが、まあ、内容的には改めて驚くほどのことはありませんでしたね。
で、本来、目立つことが嫌いな私も、一つだけ、常々、思っていることを質問してきました。
曰く、「過去二回の大統領選挙での混乱を念頭に置いての質問だが、これだけ電子技術が発達したのであれば、電子投票での開票結果に何らかの操作を加えることが可能なのではないか?」と。
当然ながら、これを認めることはしませんでしたが、その代わり、「電子投票というものは、かなり、投票者のことを把握できる、つまり、その投票者に対して何らかのアプローチをすることが出来る」ということを言っておられました。
ま、何をか言わんや・・・でしょうか。

これに対しては、また、いつか取り上げたいと思いますが、この季節のアメリカ繋がりといえば、どうしても、東京裁判が想起されます。
が、昨今、これに対しての法的効力の是非や公平性の有無を云々する意見を多く耳にするようです。
しかし、私としては、これはあまりにも無意味なことのように思えてなりません。
そもそも、戦争に勝った国が、敗戦国に対して、公平な裁判を実施してやらないといけない担保は何でしょうか?
ジュネーブ条約ハーグ条約etc・・・、それを遵守しなかった国はそれ以上の強国が軍事力を以て、自国民の血を流してまで制裁してくれるのでしょうか???
また、アメリカのように、それ以上の強国が存在しない場合はどうなのでしょうか?

本来、敗戦国とは、基本的に戦勝国に対して何をされても文句を言えないものであり、理論的には皆殺しにされることさえあるのです。
もし、日本が勝ってたら、裁判などせずに、「問答無用!」で処刑したかもしれませんし、ソ連だったら、裁判どころか、日本人は全員、シベリアへ移住させられ未だに遺骨さえ見つかっていないでしょう。
その意味では、アメリカは、まず結論ありき・・・であったとは言え、裁判しただけマシだったのではないでしょうか?

そう考えれば、日本人は少々、法律というものを過信しすぎるところがあるように思えます。
法律というものは、必ずしも絶対の物ではありません。
その国の法律というものは、当然ながら、その国の主権の及ぶ範囲のみで機能するもので、その国が独立国として自治が行われていることが前提です。
となれば、これまた当然、国家以上の「力」の前では法律というものは、まるで無力だとということであり、不公平な裁判など受けたくないなら、戦争に負けてはいけない負ける戦争は始めるべきではない・・・ということだと思います。
                            平太独白
by heitaroh | 2008-07-25 18:47 | 歴史 | Trackback(1) | Comments(7)
Tracked from 好都合な虚構 at 2008-07-31 11:25
タイトル : 翻訳暴論   
今回、更新が大幅に遅れてしまった原因は私の安請け合いにあります。 henry66という在米日本人女性が開いていらっしゃるブログ「青い蝉」の記事(http://durham97.exblog.jp/8661199/)において >翻訳は難しいものですね。 との問いかけに乗せられ コメント欄でこんなに大きな問題を提起をされるとブルってしまいます。 とにかくコメント欄にはふさわしくない話題かと思いますので、私の「翻訳観」は私の方の記事として書き、その上で、お許し願えるならばこちら...... more
Commented by ななし at 2008-07-26 08:40 x
 日本には天皇という存在がいたからというのも大きいでしょうね。

たとえばフィリピンなんかは、スペインと戦って勝ったら独立させてやると、現地人に支援してスペインを追い出した後に、今度は米国が現地人を大虐殺するという。


おいらはなんで、日本に原爆をおとしたのか、とか日本国内の人間が敗戦工作をして、日本の機密情報を連合国側に流したのかとか、負けた後、極東軍事裁判で茶番とはいえ裁かれた後、なぜ日本独自で戦争責任を総括しなかったのか、ここに非常に疑問に思ってますよ・
Commented by mohariza6 at 2008-07-26 17:55
「勝てば官軍、負ければ賊軍」と云うことでしょうネ。
「戦勝国には、何をやっても良い権利がある。」…この意味を、戦後の日本(人)は忘れ、「米国」のアジア侵略の基地との側面はありますが、「敗戦国」なのに、米国への「甘え」で、経済大国になった側面があるような気がします。

「国連」なんかは、単なる「大国の政治の表の駆け引きの場」でしか無く、大国(:第2次世界大戦 戦勝国)が、今の世界を動かしているのが、現実でしょう。
第2次世界大戦敗戦国の日・独・伊には、いつまでも「常連理事国」になる<権利>は無いのしょう…。

しかし、各国が、「戦勝国の権利を得る」為に、もう一度、世界大戦をして、「戦勝国」、「敗戦国」をつくり、世界の再編成をするのは、あまりにも、「無謀」で、核戦争等で、<地球自身>が疲弊してしまう危険性があります…。

Commented by mohariza6 at 2008-07-26 17:55
(続き)
「戦争の不合理性」は、「敗戦国」がいくら訴えても、世界には通用しません。
「敗戦国」日本は、「大東亜共栄圏」と云う大義名分を掲げ、負けても、その大義名分は、事実上、アジアの独立を促したのですから、「負けて<実>を取った」とすべき、と思います。

今一度、英米主導の「グローバリズム」が、跋扈していますが、私は、日本の今後生き残る道は、同じ東アジア圏同士の「東亜共存共栄」しか無いと思っています。

いつ戦争が起こっても仕方が無い世界ですが、日本は、「自国の尊厳」を守ると共に、(オーストラリア等も含めた、)上記東アジア諸国と共に、お互いの「国の尊厳」を尊重して、大同団結すべきと思います。

このままでは、「グローバリズム」の下で、「多国籍企業」と云う「魑魅魍魎」に、世界が翻弄され、呑み込まれてしまいます。
Commented by FUSA at 2008-07-28 12:12 x
電子入札なんかを見ていても公正性が担保されるのは入札後、つまりシステムに入力した後の話であり、入札前の談合等を防止するものではありません。私がお手伝いをしている建築関連業者の方も、以前よりもよけい見えなくなったとこぼしています。
電子投票も同じで、単純な集計ミスや発展途上国などで見られる開票作業のインチキなどは防止できるかもしれませんが、投票の前についてはなんら公正性が担保されることはありません。
つまり電子化というのは集計作業等の効率化以上の意味は持ち得ないのではないかと思います。結局はモラルの問題ってことでしょうか。
従って、むしろYOUTUBEなどのITメディアが与える影響の方が、より重大な問題のような気がします。
Commented by heitaroh at 2008-07-28 17:55
<ななしさん

天皇の存在というのは確かにあるでしょうね。
私はアジアには、まだまだ、王様が居た方が無難だと思っていますから。

日本はドイツと違って、冷戦勃発により裁判で戦争を総括することなく、多分に政治決着でやってしまいましたから、それが戦争に対する国民の合意というkとにいってない・・・、百家争鳴的なことになってしまっているのでしょう。

Commented by heitaroh at 2008-07-28 18:05
<mohariza6さん

概ね、同意見です。

大国という物はいつの時代も横暴な物であり、その意味では、かつての日本もまた然りだったでしょう。
国連が地域紛争に対しては、しょせん、無力な存在でしかないことは今に始まったことでもなく、世界を動かしているのは一部の大国だということも周知の事実でしょう。
だとすれば、日本はアメリカ様のどんな理不尽な命令にも従わざるを得ないかと。

確かに、太平洋戦争がアジア諸国の独立を促したという側面はあるにしても、これはあくまで、日本が意図したことではなく、勝手に付いてきた副産物のようなものであり、だとすれば、あまり胸を張って言えることでもないのでしょうね。
ただ、21世紀は、こういう19世紀型の考え方とは、一線を画す時代が来たとも思います。
無償の支援というものが受け入れられる要素が出てきたと。
Commented by heitaroh at 2008-07-28 18:13
<FUSAさん

電子入札はずいぶん、談合防止に役立っているように聞いていますが、必ずしも、そうでもなかったのでしょうか?

電子投票に関しては、電子入札などと違い、政権・・・というよりも、国家そのものが絡むわけですから、そこへの工作というのは、国家レベルでの話であり、開票時のインチキは存在し得ると思います。
制度というのは性悪説に基づき作られるべきだと言うのが私の考えです。

YOUTUBEなどのITメディアが与える影響については、この女史も指摘されていましたよ。
かなり、レベルの低い誹謗中傷的なものもあると。
<< 大監督、川上哲治が見た真夏の夜... 映画「南の島に雪が降る」にも見... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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