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映画「南の島に雪が降る」にも見る平成日本人のは別の民族
親愛なるアッティクスへ

映画「南の島に雪が降る」にも見る平成日本人のは別の民族_e0027240_10245676.jpg世間は連休、そして、子供たちはついに夏休みに入りましたね。
私は、この連休中、誰も遊んでくれないので、一人で、録りだめしていたDVDを見ました。

その中で、私が生まれた昭和36年(1961年)に放映された作品で、『南の島に雪が降る 』というものを見たのですが、これは、長門裕之、津川雅彦兄弟の叔父で、黒澤明「七人の侍」の一人としても知られる往年の名優、加東大介氏の軍隊時代の回想を元に作られた映画だそうです。
私も平成になってからリバイバルで作られた同名の作品は知ってましたがオリジナルの方を見たのは初めてでした。

でもって、この季節になると、毎年、「戦争・・・意識」というものが一面に立ちこめてきますよね。
今年も幾つか、そういうドラマなどが予定されているとも聞きます。
でも、私は最近のそういうものは殆ど見ないんですよ。
(昨年だったかの老漫画家、水木しげるさんの体験記を描いたものは見ましたが・・・。)
なぜかといえば、どう見ても、そこに出ている若者たちは、平成の日本人の顔なんですね。

この点は、以前から、平太郎独白録 : 織田裕二の誕生日に思う人間五十年の時代の椿三十郎などでも申し上げていることですが、今の平成の日本人の顔と昭和の日本人の顔とは、もう、同じ民族であるようには思えないんですね。
つまり、今の日本人の顔は、昔に比べ、全体に若いんですよ。
それは私も含めて・・・ですが、ただ、私はそれが、必ずしも良いことだとは思っていません。
(昔、見て、大変良い映画だなと思った物にアメリカ映画の「白い嵐」というものがあり、この中に、紅一点ドクターが出てきます。で、劇中、若者たちがこの夫人をさして、「御年30歳だけど、まだまだ、いけてるぜ」みたいなセリフが出て来るのですが、これを見ると、確かに、アメリカでも、今の30歳は若いですよ。まあ、潮風に当たると言うこともあるでしょうし、何より、そこまで、設定にこだわっていたのか・・・とは思いますけどね。)

その点、この映画は、戦争が終わって、16年しか経っていない時点での作品ですから、そこに出ている36歳以上の人たちは、皆、普通に戦争体験があるわけで。
私が子供の頃は、普通に戦争体験がある大人たちがごろごろしていましたから、その意味では、主演の加東大介を始め、志村喬、伴淳三郎、有島一郎、西村晃、桂小金治、三木のり平、小林桂樹、森繁久彌など、往年の名優たちは、すべて、皆、あの時代の顔なんですよ。
特に、有島一郎さんは、博多弁をしゃべっていたこともあり、特に、親近感が沸きましたねぇ。
いましたよ・・・、確かに・・・、ああいうおじさんが・・・。
思わず、胸が熱くなってしまったのは、しっかりとこの季節がさせるイタズラなんでしょうか・・・。
                          平太独白
by heitaroh | 2008-07-21 08:14 | 文学芸術 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from 徒然なか話 at 2008-08-08 18:44
タイトル : 日本人の顔
 日本人の顔が変わってきたとよく言われる。衣食住の生活様式の変化によるものか、小顔になり、欧米化してきたとか。しかし、一方では個性が無くなってきたようにも思う。特に俳優の顔を見ているとそれを強く感じる。端的な表現をすると、怖い顔がいなくなった。往年の男優・女優には素顔が怖い人がいくらもいた。下に挙げた3人の例でもわかるが、いずれも個性的でパンチが利いている。3人の当時の年齢と、現在、同年代の俳優さんを比べてみるとわかる。今の俳優さんたちが子どもっぽく見えるはずだ。今の若い人たちはたしかにスタイルもルッ...... more
Commented by 芙蓉 at 2008-07-24 10:29 x
連日の猛暑、相次ぐ地震と、何とも不気味な日本列島ですね。

いつでしたか、
織田裕二さんのロケ現場に遭遇したことがあるのですが、
(踊る大捜査線?)、遠目でしたが、
彼は、確かに若かった!!
浅黒い顔は、想像以上に小顔で、シワ一つなく、思ったより身体も細く。
とても40歳には、見えませんでした。


>平成の日本人の顔なんですね
>今の日本人の顔は、昔に比べ、全体に若いんですよ

確かに!
もちろん、顔だけでなく、精神もお若いのでしょうね..♪。
Commented by へいたらう at 2008-07-24 16:10 x
<芙蓉さん

まったく暑いですね。

何もやる気が起こらない今日この頃です(笑)。

お変わりありませんでしょうか?

私も、見た目だけはかなり若く見える方なのですが、平成日本人の哀しいところは、見た目は若く見えても、中身はしっかり・・・なところです(笑)。
Commented by mohariza6 at 2008-07-24 20:29
人間の寿命が伸び、また、知識として学ぶことが多くなり、孔子の頃より、本当の「成人」に成るのに時間が掛かっていることが、昔の時代の年齢よりも、「大人になりきっていない」のかも知れません。
また、「精神年齢」を高めるのに、確実に時間が掛かっているようです…。

「学」は、「学校」だけでなく、「自己」で学ぶものと思いますが、「社会自体」も、いつまでも<成熟しきれていない>部分があり、社会から「学ぶ」べきことも、少なくなった気もします。
単なる「知識」は、「学」(:本当の身に付いた知恵)とは違うように思います。

中国の「三国(擬・呉・蜀)時代」から、「精神性」は変わらず、却って、「退化している」のかも知れません…。
Commented by へいたらう at 2008-07-25 15:46 x
< mohariza6さん

まったくもって仰るとおりですね。

やはり、三船の時代の40歳というのは徴兵検査があり、太平洋戦争というものを経てきた40歳ですから、今の40歳とは精神の成熟度という点でどうしても・・・。
昔だと、20歳で兵隊に行って、生きて帰ったとしても、50歳で死んでいたわけですから、その間で結婚、出産などを急いでこなしていかなければならなかったわけで・・・。
その意味では、精神性は退化しているといっても言い過ぎではないと思います。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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