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明治日本の裏切りと種芋まで食すの理
親愛なるアッティクスへ

以前、BS特集「世界から見たニッポン~明治編(2)-アジアの希望と失望-」という番組があったのですが、サブタイトルに有るとおり、当時、ひたすら、欧米列強蚕食されるばかりであったアジア諸国が、日露戦争での日本の勝利というものに対し「開放への救世主」的なものを期待し、やがてそれに裏切られていく・・・というような流れの物でしたが、これをみて、ちょっと思うことがありました。
「裏切りって言うけど、そもそも味方だったの?」・・・と。

実際、当時、日本がロシアに勝ったことは、欧米列強、特に帝政ロシアによって苦しめられていたアジアや東欧諸国にとっては現代の日本人が考える以上のものがあったようで、孫文は町を歩いていたら、いきなり、日本人と間違えられて胴上げをされたと言いますし、他にもポーランドでは未だに「アドミラル・トーゴー(東郷元帥)はビールの名前になるほどの英雄だそうです。

ただ、そのドキュメンタリーでは、具体的に、中国人ベトナム人の志有る若者や独立運動家が日本に留学して「裏切られる」までを描いておりましたが、一例として、ベトナム人の独立運動家は日本海海戦で日本がロシア艦隊壊滅させ、日露戦争に勝利したことを聞くと、勇躍、処罰を覚悟で渡海して来ます。
私的には、それ自体が、あまりにも物の見方が日本人の専売特許であるところの島国根性、つまり、過度の自分たちだけの世界観ではなかったかと思えます。
だって、日本がロシアに勝ったとは言え、それってギリギリのギリギリのやっとの判定勝ちですよ。

しかも、戦い終わったばかりでヘトヘトの日本に、「同じ黄色人種なのだからベトナムを助けてくれるはず」で、その為に、「ロシアばかりか、米英仏独までも敵に廻して戦ってくれ!」っていうのは、少々、首を傾げざるを得ないような気もします。
仮に彼らの言うとおりであったとしても、その通りにしたら、日本は間違いなく滅亡することになったと思われるわけで、とすれば、これって、「飢えた者ひもじさ(これも今や死語ですね。)のあまり、目の前の種芋にかぶりつく」ようなものだったんじゃないでしょうか・・・。

それに、ベトナム人は、「同じ黄色人種なのだから、日本人がベトナム人を助けるのは当たり前」と言いますが、日本が日露戦争で勝利する以前はベトナム人の、どの程度が果たして日本という国を知っていたの?・・・と。
同時期の日本人で朝鮮を知っていても、ベトナムを知っていた日本人も、あまり、いなかったのではないかと思うので、おそらく、ベトナム人も似たり寄ったりだったのではなかったでしょうか。
言ってみれば、世界チャンピオンになった途端に、突然、押しかけてきた「会ったこともない遠い親戚」みたいなもので、それで、「親戚には違いないんだから、巨額の負債保証人になってくれ」と言われても・・・。
日本側も、困惑以前の「・・・」だったでしょう。

他のアジア諸国にしても、日露戦争開戦時に日本に同調してロシアに対してゲリラ戦でも良いから共闘してくれたというんならまだしも、日本人が血を流して戦っている間、何もせずに模様を眺めていただけなのに、戦後、日本が勝ったら急に、「我々を助ける義務がある」・・・って言われても、ねー・・・。
                                平太独白
by heitaroh | 2008-06-24 08:52 | 歴史 | Trackback | Comments(2)
Commented by Kazu at 2008-06-24 20:17
私はその番組を見ていなかったのですが、あの時代の日本以外のアジア諸国(欧州列強の植民地で国というアイデンティティーもなかったでしょう)の状況からして、一挙に日本フリークになり、日本に行って何かをつかみたいという若者が出てくるのは自然でしょう。その時にきちんとしたアジア政策「のちに出てくる大東亜共栄圏‐軍部により曲解される前の純粋な意味でのアジア共同体」につき、日本が議長国となり、議論をまとめれることができたならば(もちろん清も主要メンバーです)、あれだけの周辺国の人々をも悲惨な目に合わせた戦争は回避できたかもしれません。でも、利権に目がくらんだ・また現植民地体制の維持に必死な欧米列強が邪魔して日の目を見なかったかもしれませんが。私は90年代オランダに駐在していましたが、年配の方で日本を憎む人が多くいました。彼らの言い分はインドネシアで大きな農場を経営して(つまり現地人を奴隷あつかいしていた)幸福に暮らしていたのに、日本軍に占領されて全ての財産を失ってしまった。でもその人たちは本国に帰ってそれなりの生活が出来ているんですけど。それが当時の欧米人のメンタリティーです。
Commented by heitaroh at 2008-06-25 18:49
<Kazuさん

私は、オランダには行ったことがありませんが、以前、「ムルデカ」という映画を見たことがあるのですが、ムルデカとは、インドネシア語で独立を意味します。
大戦後、インドネシア独立を目指して戦った日本兵の物語です。
で、それを見て思ったのは、昔、昭和天皇がオランダに行ったときに、オランダ人が天皇の戦争責任をとやかく言って、デモやったり、記念植樹を引っこ抜いたりしてたことに、思わず、「アジア諸国ならともかく、おまえらが日本人の戦争責任などと、どの口が言う!」と突っ込みを入れたくなったことでした。

もっとも、オランダ人がやったことが一概に悪いとはません。
被害者が、立場が変わると加害者になったりするのが戦争であり、現実です。
そのインドネシアが東ティモールでやったことがいい例でしょう。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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