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「喬木風に弱し」第二弾!博多の明太子に見る特許と商標
親愛なるアッティクスへ

ところで、チロリアン・・・って、知ってますよね?
博多のお菓子ですけど・・・。
別に、このお菓子の宣伝をするわけではないのですが、博多には、何故か、お菓子メーカーで有名どころがいくつか有ります。
聞いたら、結構、びっくりされるかもしれませんが、ひよこや、チロリアンの千鳥屋などもそうです。
(ひよこを東京銘菓と信じて疑わない方が、結構、多く・・・(笑)。)

あと、もうひとつ、どこだったか忘れましたが、それを併せて、博多の三大銘菓というらしいのですが、なぜ、博多にこういうお菓子メーカーが集まったかというと、かつて、福岡県では石炭が採れたので、その炭坑夫相手にお菓子を売っていたのが、その後、石炭が斜陽化したことで、博多の方に出てきた・・・ということだったとか。
e0027240_16111482.jpg

(炭坑夫というのは、肉体労働甘いモノが食べたくなる一方で、いつ、落盤があって死ぬかもしれないという危険な仕事だったから、給金は割りと良く・・・つまり、金回りがいい・・・ということで、昭和三十年代くらいまでは、この荒くれの炭坑夫という人たちが、福岡県の経済を動かしていたと言ってもいいほどだったそうです。)

で、博多と言えば、もうひとつ、忘れて成らないのが明太子です。
こちらは、元々、ふくやというところが始めたのですが、ここは、驚くことに、特許登録商標もとらなかったのだそうです。
それどころか、逆に作り方を聞きに来た人には教えてあげたとか・・・。
その結果、博多の明太子は、専門メーカーは元より、寿司やから料亭・・・、果ては一般家庭などでも自由に作ることが出来たことから、一気に明太子店が拡がり、本家本元のふくやの前にさえ、別の明太子の店が出来るほどだったとか。
そこへ、新幹線が博多に乗り入れることになって、一気に、全国ブランドになったとのことでしたが、これって、まさに、驚嘆すべき発想!端倪すべからざる卓見!ですよね。
この辺は、まさしく、平太郎独白録 「桿木風に弱し!」でも西武の創業者、堤康次郞至言としても申し上げた、まさしく、「喬木風に弱し」ではないですか!
もし、これを、専売特許登録商標などでがんじがらめにしていたなら、果たして、明太子は今ほどの隆盛を見ていたでしょうか・・・。

それに、特許などは、口で言うほど絶対的な物ではないようで、中小企業が苦労して取得しても、大企業は中小企業の側に訴える能力がないと見て取れば、平気でこれを侵害してくると言います。
さらに、訴えたところで、膨大な手間時間コストがかかり・・・。
そう考えれば、この明太子の戦略というモノは、ちょっと前の「阪神優勝」「ホリエモン」商標問題のように、今や特許登録商標を取るのが、一種の社会現象のようにさえなりつつある観がある現代、一考の余地があるように思えます。
登録商標も、今や、膨大な順番待ちだとか。
さもありなん・・・と思いますよ。
少し、こういうものは、見直した方がいいのではないでしょうか?
住友の家訓でしたっけ?
「浮利を追わず」と言ったのは・・・。
                               平太独白
by heitaroh | 2008-01-12 08:29 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(4)
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Commented by FUSA at 2008-01-12 19:56 x
知人から、いくつかの商品化計画について相談されて、事前に特許情報を調べたことがあるんですが、今はよっぽどとっぴな考案でない限り、だいたい人が思いつくような物は、ほとんど登録済みという感じでした。登録者は商品化する気はまず無いんですよね。登録者と交渉することも検討したんですが、結局うまい汁を吸われるだけだとあきらめました。
Commented by heitaroh at 2008-01-12 21:04
<FUSAさん

一時期の阪神優勝などの騒動以来、登録商標などは、おそらく、片っ端から群がってるんだろうなとは思ってましたが、特許もそうなんですね。
特許庁が、もの凄い、出願数で審査が追いつかないという話もしてましたし。
ただ、特許については、実際には、中小企業の特許などは、大企業は侵害しっぱなしだそうですね。
訴えてきたら考えましょう・・・程度で。
中小企業の大半は、裁判までやる体力がないから、泣き寝入りだという話も聞いてましたが、最近では、事情が違ってきたかもしれませんね。
まったく、嘆かわしい世の中です。
Commented by D-KID at 2008-01-13 23:46 x
『ふくや』が明太子の製造販売にあたって商標登録しなかった件は以前耳にしたことはあったんですが、新潟でも製造している企業がいるっていうところにある意味ふくやの影響力の大きさがあるんだなと感服しました。
Commented by heitaroh at 2008-01-15 11:04
<D-KID さん

へえ!新潟でも明太子メーカーがあるんですか・・・。
あれも、どこかが、やはり、今の時代、商標登録しておかない危険性を感じたようで、商標登録しようとしたみたいですが、やはり、色々と非難が出たようで、その後、どうなったかはしりませんが。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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