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ベトナム・カンボジアの旅 8 アンコールワット
親愛なるアッティクスへ

先日の続きです。

e0027240_14354328.jpg今回の旅の一番の目玉は、何と言っても、世界遺産「アンコールワット」でしょう。

実は、ここは意外に日本人とは縁深い場所でして、ここには中世以降、日本人が遺したと思われる落書きが15カ所も見つかっているのだとか。

(←森本右近太夫なる人物が遺した落書。落書きと言うよりは、「落書」(らくしょ)ですね。右下に「生国日本」という文字が見えます。あまり、写りは良くありませんが、これを鮮明に写すことはかなり難しいのだそうです。このときも、日本人観光客が次から次へ・・・状態で、ゆっくりとカメラを調整しながら写すことは到底、出来ませんでした。)

森本右近太夫については、肥後熊本加藤清正に仕え、その後、肥前平戸(現長崎県平戸市)の松浦家に仕えたと言われていますが、ついでに言うと、ここ、アンコールワットでもっとも新しく流された日本人の血といえば、同じく、肥前国は佐賀県武雄市出身の戦場カメラマン・一ノ瀬泰造を忘れることが出来ないでしょう。

昭和47年(1972年)3月、フリーの戦場カメラマンとして、ベトナム戦争・カンボジア内戦を取材、「安全へのダイブ」UPIニュース写真月間最優秀賞受賞、一躍、名を挙げるが、その一ノ瀬が次の目標としたのが、「アンコールワット」でした。
当時、世界の関心の的だったのが、内戦により、現状が心配されたアンコールワットであり、その現状を撮影することは、戦場カメラマンとしての「大成功」を意味したものの、一帯は、残虐を極めた共産主義勢力クメール・ルージュの支配下に有ったことから、かなりの危険が見込まれたことで、今だ、誰も撮影した者はいなかった・・・と。
そこで、一ノ瀬は、昭和48年(1973年)11月、「地雷を踏んだら“サヨウナラ”だ」と友人に言い残し、単身、アンコールワットへ潜入し、そのまま消息を絶った・・・と。
この辺は、浅野忠信主演による映画、「地雷を踏んだらサヨウナラ」でもよく知られているとおりですが、結局、一ノ瀬はアンコールワットにたどり着き、しばらく、そこに滞在していたものの、クメール・ルージュにより処刑されていたことが判明したとか。
その後、彼の遺体は、昭和57年(1982年)、シュムリアップから14km離れたアンコールワット北東部に位置するプラダック村にて発見され、両親によってその死亡が確認されたことはたことは、当時、ニュースでも報じられましたので、私もよく覚えております。

アンコールワットでは、願わくば、一ノ瀬が処刑されたところに佇んでみたいとも思っておりましたが、現地に着いたときには、すっかり、忘れてました(笑)。
だって、何だか、あまりにも懐かしい風景だったんです・・・。

e0027240_958768.jpgもちろん、ここには初めて来たのですが、私が子供の頃の福岡市下人参町付近には、こういう、アンコールワットみたいな煤けた古い建物が結構、あったんですよ。
←特にこれなどは然り・・・(笑)。

修復のために設けられた木造デッキ部分が、まさしく、まだ、戦後の臭いが少し残る古い建物にむりやり設置した物干し(嗚呼、これも死語ですねぇ・・・。)に見えるんですよ・・・。
修復中と言うことで、上には上がれませんでしたが、是非、上がってみたかったですねぇ。
あるいは、私の前世は森本君一ノ瀬君よりも先にここにいたのかも・・・(いきなり、ため口(笑)。)。
                            平太独白
by heitaroh | 2007-12-26 08:45 | 歴史 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from すけーるちっさいブログ at 2007-12-28 12:21
タイトル : カンボジアの旅・パート3
さぁて、少し間が空いてしまいましたが、続きの3日目です。 <3日目> 本日はついにアンコールトム&アンコールワット観光です。 まずは、早朝5時に起きてアンコールワットの夜明けを観に行きます。 アンコールワットの後ろからお日様が昇ってくる!・・・らしいのですが、この時期は雲も多くてなかなか綺麗には見られないそうです。それでも明るくなりだしたときの情景はとても素晴しかったです。 そして、一度ホテルに戻り朝食を済ませ、午前中は「アンコール・トム」遺跡の観光に向かいます。 ちな...... more
Commented by D-KID at 2007-12-26 23:16 x
あ、あんな物干し台がウチのじいちゃんトコにありましたよ。もう今は建て替えて無くなっちゃいましたけど。

んで結局カンボジア内戦によるアンコールワットの損壊は無かったんですか?
Commented by heitaroh at 2007-12-27 10:53
<D-KID さん

へー、ありましたか。
今じゃ、すっかり、絶滅危惧種・・・ですが。
画像が小さいからあれですけど、もっと大きな画像で見ると、訴えてくる物がありますよ・・・。

損壊・・・。
ありましたが、内戦による物は思ったほどではありませんでしたね。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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