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ALWAYS的等身大の昭和!その2 「地下鉄に乗って 」
親愛なるアッティクスへ

で、続きと言えば続きなのですが、その、福岡タワーにあった昭和32年だったかの、中州付近の等身大の大伸ばし写真を見て思い出したのですが、先日、「地下鉄(メトロ)に乗って 」という映画を見ました。
友人から、アナタは絶対、こういうのが好きだよ・・・と、強く推薦されましたので、ならば・・・と見てみましたが、何だか、細かい突っ込むところが多すぎて・・・という作品でしたね(笑)。
あるいは、原作を読んでから、映画を見れば良かったのかな・・・と。

あらましを述べると、横暴「あの時代の親父」そのままの父に反発し、家を捨てた堤 真一扮する主人公がある日、地下鉄のホームで、早世したはずの兄を見つけ、追いかけていくと、いつの間にか東京オリンピックで涌く、昭和39年の東京にタイムスリップしていた・・・というものでしたが、まず、私としては、タイムスリップして、横暴な父の苦悩と、激動の時代をひたむきに生きた「実際の姿」を知り、嫌っていた父を理解していく・・・というのは、まあいいとしても、ご丁寧にも、戦後から戦時中、戦前と、父の変遷をここまでなぞってタイムスリップしていく必要はあったのかな・・・と。
何てバカ親切な神様なんだ・・・という気が(笑)。

ALWAYS的等身大の昭和!その2 「地下鉄に乗って 」_e0027240_112956100.jpgつまり、昭和39年の範囲内だけで理解させれば良かったし、それは可能だったのではないかと・・・。
それから、岡本 綾ちゃん扮する不倫相手の設定も、もう少しどうにか出来たんじゃないの・・・と。
最後の方で、なぜ、ああいうことをしてしまったのかということの必然性がイマイチわかりませんでしたしね。

それから、最近、この手の映画に多用されるCGですが、これに関しては、良くできているのでしょうが、なぜか、私的にはピンと来る物がないんですよ。

で、ひとつには視点の高さが違うんだろうな・・・と思い至ったわけです。
(当時は、大人の人は、本当に、電信柱のように高く感じましたし、鴨居の上にある神棚はちらっとしか見えず、本当に、あの奥はどこに繋がっているんだろう・・・と神秘的にさえ感じましたから、その分、行動範囲が狭かった代わりに、かなり、コアに物事を見ていた私にとっては、むしろ、向かいの家の戸袋の下にいるダンゴムシ・・・なんて方がピンと来たのかもしれません。)

おそらく、リアルタイムで当時を知っている人が作っているわけではないでしょうから、どうしても、写真現存している物をもとに作らざるを得ず、そう考えれば、その写真などはすべて大人の目線で撮られた物だろうと。
(当時は、写真なんてのは高級品でしたから。そういえば、私が子供の頃に、父が近所の友人と一緒に写真を撮って、焼き増し(死語?)してあげたら、友人の親から、もの凄く恐縮されたのを覚えています。)
だからこそ、ALWAYSにしても、当時、すでに大人の目線だった私の母などが見れば感動するのかもしれませんが・・・。

P.S 常磐貴子ちゃんのアバズレ(?)役(これも死語?(笑)。)というのは、よく、はまってましたね。
思わず、惚れちゃいそうでした(笑)。
                                  平太独白
by heitaroh | 2007-11-29 08:31 | 文学芸術 | Trackback | Comments(6)
Commented by D-KID at 2007-11-29 23:02 x
どうやら当作品はへいたらうサンが望む視点で描かれず、かといって当時を知る大人の視点でもなく、単純にノスタルジックさを求めた作品になってしまったということでしょうか?

そうすると、どういう層をターゲットにしたのかイマイチ分からないようですね…
Commented by heitaroh at 2007-11-30 14:32
<D-KID さん

うーん、まあ、私の友人はえらく気に入っていたみたいですから、突っ込むところが多かったのは私だけなのだとは思いますが。
それに、突っ込むところが多かっただけで、それなりに面白かったのは面白かったですよ。

ちなみに、おそらく、ターゲットにしたのは往事を知らない若い人たちの層だと思いますよ。
Commented by FUSA at 2007-11-30 19:22 x
すっかりご無沙汰です!
この映画は私も楽しみだったのですが、おっしゃるように突っ込みどころ満載でしたね。中でも昭和39年の新中野駅前の風景が出てきましたが、あの暗~い雰囲気は「明治時代かっ!」と突っ込みたくなりました。当時大学1年で雰囲気はハッキリ憶えていますので、どうしても馴染めませんでした。篠原哲雄って監督は好きなんですけどね。しかし、感動モノの映画はどれもこれもどうして大沢たかおばっかり使うんでしょうね。
Commented by へいたらう at 2007-11-30 20:16 x
< FUSA さん

お久しぶりです。
私は昭和39年の新中野駅前は知らないのですが、なーんか一生懸命時代感を、その時代を知らない人が出そうとしていた作品のような気がしました。

>しかし、感動モノの映画はどれもこれもどうして大沢たかおばっかり使うんでしょうね。

私にはむしろ、どうして、ノスタルジー物に堤 真一ばかりを使うのか・・・と思いますね。
あんまり、あの時代の顔向き・・・じゃないような気がするんですが(笑)。
Commented by りつ at 2007-12-06 13:54 x
原作の大ファンです。映画化は原作ファンには痛し痒し・・・。
でも割合忠実な映画化だったように思いました。

映画を見ながら原作の該当シーンを思い出し涙しちゃうという複雑な感動をしましたよ。

大沢たかお、堤真一の多用は、答えは簡単です。女性人気があるから。
私もそのひとりなので、充分満足の映画でした!
Commented by heitaroh at 2007-12-06 14:12
<りつ さん

何だか、隠れてイタズラをした子供がお姉さんに見つかってしまったときのような心境です(笑)。
やはり、原作を読んでから見るべきだったのでしょうねぇ。

大沢たかおと堤真一は、女性に人気があるから・・・で、まあ、いいと思うのですが、ただ、私がかすかに覚えているあの時代の顔じゃないんですよねぇ。
二人とも・・・。
あ、堤真一は今の人でしたね(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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