もつ鍋と言えば博多たいにみる悪貨は良貨を駆逐するの理
e0027240_13455713.jpg少し前になるのですが、先日、久しぶりにもつ鍋に行ってきました。
で、このモツ鍋ですが、以前は東京の友人などが博多に来た際に連れて行くと、皆、「えー、もつ鍋ですかぁ・・・」と大体、嫌な顔をしました。
で、「いいから」と連れて行くと、「え?これがもつ鍋?」と。

「今まで、オレが東京で食ってたやつとはまるで違う・・・」と。
そりゃあそうでしょうね、猫も杓子も「ブーム」だからって、一斉に始めればまがい物が出回りますよ。
東京でも、最近では、随分、もつ鍋がブームになってきたようですが、私からすれば、むしろ、正式に認知されるまでに随分、時間がかかったなーという印象がありますね。

平成元年頃、バブルの頃、私は、周囲に、「もつ鍋は絶対に全国区になる!」と公言していました。
で、予想通り、それから間もなく、第一次もつ鍋ブームが起き、私の読みが当たるかに見えたのですが、直後に、ブームは終息に向かい、結果的には、今頃・・・、つまり、正式に全国区として認知されるには20年の月日を要することになったわけです。

そもそも、もつ鍋が人気を博した理由の一つに、低価格ということがありました。
「もつ」というのは、本来、日本人は食さない臓物の部分であり、これは、捨てられていた部分だったんで、安価で仕入れることが出来ていた・・・んですね。
で、その後、もつ鍋は、博多の一郷土料理程度の位置づけで推移してきたのですが(もっとも、発祥は福岡市の外れ付近みたいですが)、時あたかも、バブル高額商品が売れる一方で、あまり、バブルに縁がない一般サラリーマンにとっては、低料金腹一杯飲んで食って出来るもつ鍋が歓迎されたという側面があったようです。
しかし、もつ鍋ブームとなり、猫も杓子ももつ鍋やを始めた結果、もつの需要が増加して、もつの価格が上昇・・・、しかも、にわかに始めたもつ鍋やは、供給ルートを持っていないから、「もつ鍋」と謳えば、何だっていい・・・で、相当に、まがい物が出回りました。
この点は、博多でも然りで、当時、「なんじゃこりゃ?」というもつ鍋屋も、相当、ありましたね。
つまり、「悪貨は良貨を駆逐する」の理のもつ鍋版なわけです。

で、その後、ブームが去ると同時に、そういうまがい物のもつ鍋屋はいつの間にか消えていったのですが、次に、残った本来のもつ鍋屋を襲ったのが狂牛病問題でした。
当時、私の身近でも、取引先の一つが廃業しましたから、しゃれにならんな・・・と思いましたよ。
その点で、今、残っているもつ鍋屋は、何だかんだ言っても、そこいらを切り抜けてきているわけで、今度こそは、悪貨に負けない良貨の・・・、つまり、全国区として認知されることになるのではないかと思っています。
             平太独白

by heitaroh | 2007-09-13 08:43 | 社会全般 | Trackback | Comments(8)
トラックバックURL : https://heitaroh.exblog.jp/tb/6451984
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by D-KID at 2007-09-13 23:24 x
お、グレシャムの法則ですね?大学の講義を思い出しましたよ。

いやホントに狂牛病問題時のもつの手に入り難い状況はすごかったですね、市中の精肉店回っても全く置いてないんですから。そう考えると、その混乱時を切り抜けたお店は本当のもつ鍋屋と言えるでしょうね。
因みに九州を離れると、スーパーの売り場にもつ鍋スープがあまり無い事とちゃんぽん玉(生麺)がほぼ置いていないので、家で作るのに苦労します(--;


さ、そろそろ鍋のシーズンだ!
Commented by ごま塩 at 2007-09-14 08:05 x
あ、これ先日ご依頼の**ですね。
公序良俗に反してなくてよかった。(w
しかしずいぶん用意周到ですね。
Commented by へいたらう at 2007-09-14 13:31 x
<D-KID さん

ハッカはニッキを・・・、何でもないです。
くだらないことを思い浮かべた自分が恥ずかしいです(笑)。

博多のちゃんぽんの美味い店は、大体、焼き肉屋が片手間で作っている奴が多かったんですが、あのとき、軒並み潰れましたからね。
今残っているのが、トンカツ屋のチャンポンくらいで。

私は、30歳くらいまで、ラーメンとうどんとチャンポンは、日本中、普通にどこにでもあるものだと思ってました。
最近は、リンガーハットなどの進出で、随分、認知されだしたんでしょうけどね。
Commented by へいたらう at 2007-09-14 13:34 x
<ごま塩さん

ご協力有り難うございました。
私は、いつも、食い終わった後で気が付くもので・・・(笑)。

用意周到・・・?
あんな、堅気じゃないもの載っけられないでしょう(笑)。

11月くらいになったら、今度は、あらちり食いに行きませう。
福島のMくん連れて行ったら、その日だけ、切れてた・・・ってことがありましたが、君も、なかなか、縁がないみたいだから・・・(笑)。
Commented by D-KID at 2007-09-14 22:50 x
長崎人、地元でよくあるやり取り…

県外出身者からチャンポンの美味い店を紹介するよう頼まれる⇒中華街を思い浮かべるが案外値段が高く、店で味の相性がある為悩む⇒結局はずれが無いリンガーハットに落ち着いて、県外出身者肩透かし。しかしそれはそれで満足する…


そういえば長崎の(特に市内在住者)は商店街にあるような個人経営の中華料理屋を『チャンポン屋』と呼んで、集まり事があるとその店から大皿の皿うどん(4~5人前)を出前で注文し、栄養ドリンクの空き瓶に入ったオリジナルブレンドのソースをかけて食べる、という独特の文化?があります(^^;
Commented by へいたらう at 2007-09-15 16:09 x
<D-KID さん

ああ、これ、聞いたことがあります。
平戸と佐世保の人にも聞きましたが、やはり、リンガーハットが一番美味いと言ってました。
連れは、それを聞いて、がっくりきてました(笑)。

へー、皿うどんなんですか?
それってパリパリの方ですよね。
私は、どうも、あのパリパリ麵というのがあまり好きではなく・・・。
Commented by D-KID at 2007-09-15 22:13 x
注文の際に『太麺(チャンポンタイプ)ですか、細麺(パリパリタイプ)ですか?』とお店側が聞いてきますから、パリパリ細麺限定ではないですね。

うちの父ちゃんは太麺、母ちゃんは細麺、僕は細麺の汁気を吸ったやわらかいタイプとそれぞれ好みが分かれてて、よくモめます(^^;
Commented by へいたらう at 2007-09-17 14:51 x
<D-KID さん

へー、本場でも、太麺ですか?って聞いてくるんですね。
昔は、長崎皿うどんっていえば、あのパリパリ細麺以外はなかったような気がするんですけどね・・・。
最近では、福岡でも、「太麺ですか?」って聞くようになりましたよ。
冷麺も然りですね。
<< 煙突から降りられない女性で思い... 湿原の川の流れに商売を実感した... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
>sakanoueno..
by heitaroh at 18:12
不吉なことを言わないでく..
by sakanoueno-kumo at 01:51
>非公開コメントさん ..
by heitaroh at 13:46
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:17
もう長いこと鹿児島には行..
by sakanoueno-kumo at 17:47
> sakanoueno..
by heitaroh at 15:40
わたしも、西郷より大久保..
by sakanoueno-kumo at 21:37
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:36
おっしゃるとおりで、いま..
by sakanoueno-kumo at 20:42
>PPさん 遅くな..
by heitaroh at 19:48
虎の門ニュースで青山繁晴..
by PP at 00:31
> sakanoueno..
by heitaroh at 20:19
尊氏は、戦に負けたり劣勢..
by sakanoueno-kumo at 23:13
>非公開コメントさん ..
by heitaroh at 16:51
>非公開コメントさん ..
by heitaroh at 15:44
検索
タグ
(65)
(54)
(54)
(51)
(50)
(46)
(42)
(41)
(41)
(36)
(32)
(31)
(31)
(30)
(29)
(28)
(26)
(26)
(25)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(21)
(21)
(21)
(20)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(18)
(17)
(16)
(16)
(16)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
太平記を歩く。 その69..
from 坂の上のサインボード
太平記を歩く。 その68..
from 坂の上のサインボード
八犬傳(上・下)
from 天竺堂の本棚
2016年NHK大河ドラ..
from <徳島早苗の間>
明治日本の産業革命遺産の..
from 坂の上のサインボード
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧