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マルクスの過ちがもたらした20世紀の動乱と菊千代の指摘
親愛なるアッティクスへ

マルクスの過ちがもたらした20世紀の動乱と菊千代の指摘_e0027240_12122692.jpgこちらの画像は、以前、平日に仕事さぼって、海水浴に行ったときのものです(笑)。
もちろん、我が憩いの志賀島です。
でも、この辺の海も、昔に比べれば、随分と汚くなりましたねぇ。
私が学生時代までは、この辺は、まだまだ、キレイだったんですけど・・・。

先日も言いましたように、以前、「日本人がサンオイルをつけて入るから、ハワイの海が汚くなった」という話を聞いたときに、「嘘こけー、あんな広い海に人間がチョロチョロと油つけて入ったところで汚れるもんか」と思っていましたが、この辺の海を見ると、確かにそれを実感してしまいます。
などと考えていたら、ふと、の声に気づき、改めて、辺りを見回したら、あれから、25年が経ったというのに、ここから見えている風景だけは昔のまま・・・。
思わず、往事と同じ「色」の中に立っている事に気づきました。
違ったのは、私の体重だけ・・・(涙)。

などという、くだらない感慨に浸っている場合ではなく、本題です。
以前、毎日新聞に面白い社説が載っていました。
概ね、「マルクスの抜本的過ちは、民衆は「」であるということを前提としたことである。当時の抑圧された状況を思えば無理からぬことであるが、その主張の下では陰惨な結果をもたらしたに過ぎない」と言った内容のことでしたが、この点でいえば、現代日本の社会主義型民主主義も含め、人はとかく、「弱者は善」だと錯覚しがちであり、私はここにこそ20世紀の動乱というものの根幹を見たような気がしております。
(無論、日本も決して例外ではなく、「やった人もやらなかった人も平等」のおかしな平等社会となっており、この点でも、日本人に民主主義は50年早かったと思っております。)

すなわち、20世紀の動乱は、勘違いこそが生み出したと。
思えば、「虐げられているものこそが善」だとし、彼らに権力を委ねれば、きっと、世の中は良くなるに違いないという、ゾルゲを始めとして、共産主義の理想に邁進した多くの人が、この入り口の段階ですでに勘違いしていた、もしくは、それに気づかなかったということではないでしょうか。
だとすれば、彼らの行為はまるっきり、歴史の中のピエロ以外の何者でもないように思えてきます。
黒澤 明が代表作「七人の侍」の中で、三船敏郎演ずる野人・菊千代の口を通して言わせた「百姓ほど、臆病で、ずるがしこく、残酷で、お人よしでまぬけ」・・・との表現こそは、実に、的確であり、民衆と言うものを見る目は、マルクスよりは、よほど透徹していたように思えます。
如何でしょうか、御同輩。
                       平太独白
by heitaroh | 2007-09-08 08:07 | 思想哲学 | Trackback | Comments(2)
Commented by D-KID at 2007-09-08 22:34 x
D-KIDのDは『ダイエット』と言うことで…よし涼しくなってきたから、そろそろランニング再開しよう(^^;

なるほど『虐げられる者・民衆・弱者』が善で、そこに錯覚を覚えたことが過ちの元凶であったわけですね。そして今の衆愚政治に辿りつく、と。
確かに昨日の参院選の際みたく『民意を問う!』と声高に叫んでしまうと人気取りに終始してしまい、本来の争点から大きく逸脱した政治になってしまう危険性を考えないとなりませんよね。


でも、それが今の日本の『民主主義』であるわけで…
Commented by へいたらう at 2007-09-09 14:33 x
< D-KID さん

D-KIDのDはダイエーのDだったんじゃないんですか?(^^;
私はランニングやるのはいいですけど、やめたら、リバウンドしますよ(笑)。

今の参議院選挙は、単なる有名人の知名度選挙になってますからね。
こんなおかしな制度を導入した人たちのご都合主義には驚きますよ・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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