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安倍・麻生的アラが見えない分だけ尊敬しやすい祖父論
親愛なるアッティクスへ

いつだったか、安倍晋三さんが、インドに行って、東京裁判の時、A級戦犯判決に対し、独り、無罪判決を主張したことで知られるパール元判事の長男に会ってましたよね。
でも、パール判事は、A級戦犯無罪を主張したものの、別に、日本に同情的だったわけではなく純粋に、当時の法体系では有罪に出来ないという「法律論」に則った上でのことだけで・・・。
(いわゆる、罪に合わせて法律を作る事後法ってやつですね。)
事実、判事は、「彼ら(A級戦犯)は、おそらく、罪を犯したのだろう。しかし、戦争前の法では、彼らを有罪とすることは出来ない」と記しているとか・・・。

で、このときのA級戦犯の中には、安倍さんの祖父、岸信介元総理が居たわけで、安倍さんも、お祖父ちゃん尊敬するのもいいけど、なんかちょっと個人的趣味、優先させすぎじゃないですか?
安倍さんの岸元総理に対する思い入れと言えば、以前、平太郎独白録: 安倍総理の通信簿 その2でも申し上げたように、安倍政権の最大の政権課題である憲法改正についても、安倍さんにそれほどの理解があるようには思えないんですよね。
(この点は、小泉純一郎氏は、たとえ他の案件は官僚の作文を棒読みしていても、こと、郵政民営化の話になると、俄然、ガンガン話しましたよね。事の是非はともかく、安倍さんにはこういう命題に対する理解が感じられないんですよ。)
つまり、安倍総理が「憲法改正」を口にしているのは、単に、お祖父ちゃんがやろうとしたことだから・・・なんじゃないか・・・と。

で、お祖父ちゃんと言えば、麻生太郎氏もお祖父ちゃん(吉田 茂元総理)を意識しすぎではないですか?
マンガ好きというのも、お祖父ちゃんが、「愛読書は?」と聞かれて、「銭形平次」と答えたというのを意識しているんじゃないですか?
別に、無理して、口をへの字に曲げなくてもいいのに・・・と(笑)。

この点で思い出すのは、三代将軍・徳川家光は、父、秀忠を尊敬せずに、祖父、家康を尊敬したと言われていることです。
無論、創業者であり、一代にして頂点まで上り詰めた祖父を尊敬するというのは、必ずしも、悪いことではありませんし、わからないわけでもありません。
しかし、「父」ではなく、「祖父」というところがミソなのです。
つまり、祖父というのは、多くが子供の頃しかしらないから、アラが見えないんですよ。
いくら大人物であっても、身近に接すると、色々と、アラが見える「父」に対し、子供の頃しか接したことはない「祖父」は、アラが見えにくいわけで・・・。
家光が尊敬した祖父、家康も、現実には、どういう親だったか・・・といえば、長男殺害、次男飼い殺し、三男いじめ、七男追放・・・で、後は、晩年に出来た赤ちゃんたちを別にすれば、若死夭折かだったという。
今だったら、児童相談所が引き渡しを拒否するんじゃないですか(笑)。
                              平太独白
by heitaroh | 2007-09-06 08:00 | 思想哲学 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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