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幸運が去る前の基盤固めをおろそかにしている中国
親愛なるアッティクスへ

「幸運により国を得た者は、幸運が去る前に実体作りをしておかねばならない」

これは、マキャベリの言葉だったと記憶していますが、まさしく、今の中国に当てはまる言葉ではないでしょうか。
その上で、中国の繁栄を見ていて気づく、一つのキーワードがあります。
それが、「人脈」です。
大連の資産家も、北京の資産家も、上海の資産家も、皆、その成功を見ていると、共通して、どこかに「人脈」というワードが出てくるんですよ。
つまり、 中国では、繁栄と富を一部の人の間で回しているだけに過ぎないのである・・・と。

中国は幸運により、財を得た。
であれば、幸運が去る前に、本来ならば、きちんとした産業育成という基盤固めをしておかなければならないのに、多くが財テクに奔り、単に金を回しているに過ぎない・・・。
ただ、この点は日本のバブル期も大差なかったでしょう。
しかし、日本はバブルが去ってみれば、何だかんだ言っても、世界に誇れる技術力が残った・・・と。
もっとも、日本の技術力というのはバブルの前から存在していたということであり、何も、バブル期に涵養されたものではないのでしょうが、その点では、まずバブルありきの中国経済とはバブル後の形で大きく違うように思います。

ただ、思い起こせば、第一次世界大戦の折、ヨーロッパが戦場となったことで、日本は大戦景気に沸き、「成金」と呼ばれる富裕層が出て、彼らは玄関先で灯りの代わりに一円札(当時の一円ですから、現在で言えば一万円札みたいなものでしょうか。)を燃やして見せたとなどとも言われていますし、当時の風潮として、鉛筆を輸出したものの両端にのみしか芯を入れず、途中を空洞にした粗悪品を輸出するようなことをしていたともいう話もありますよね。
チャップリンが、その映画の中で、「メイド・イン・ジャパン」と書かれた拳銃を、「安物だ」と言って捨ててしまうというシーンがあると聞いたことがあります。

日本人もまた、基盤固めをしなかったがゆえに、戦後、欧州経済が復興すると、たちまちのうちに、日本製品は駆追され、反動不況に陥ってしまった・・・と。
やはり、物事の発展には経緯というか、順序という物があるのであり、一朝一夕にしてなるものではないのでしょう。
それを考えれば、何も、日本も偉そうなことを言えた義理ではないのでしょうが、その意味では、中国もまた、産みの苦しみというという課程なのかもしれないわけで・・・。
この点は、以前、別の意味で、平太郎独白録: 中国三千年も日本百年に学ぶべし-表音文字編でも述べたことですが、中国は経済の意味でも、日本百年の歴史にこそ、学ぶべきでしょう・・・。
                                    平太独白
by heitaroh | 2007-08-27 00:55 | 国際問題 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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