人気ブログランキング | 話題のタグを見る


安倍総理の通信簿 その3
親愛なるアッティクスへ

一昨日の続きです。

安倍総理の通信簿 その3_e0027240_8474479.jpgついに、安倍政権は「参議院選に負けても退陣しない」と言い始めたようですね。

実は、その官房長官談話が出る日の前夜、私は久々に仲間と一献傾けていた(←)のですが、その際、参院選後の話になりました。

その際、私が、「安倍さん、意外にしがみつくと思いますよ」と言ったところ、ある先輩が、「そうなった後に、周りから非難が高まって、結局、辞めた・・・なんてことにならなければいいんだが・・・」と宣いました。
一同、激しく同意しましたが、一夜明ければ、早速、そんな雲行きに・・・。
参議院選で、もし、自民党が大敗して、それで、安倍さんが責任を取らないと言うことになれば、党内からの反発半端じゃないと思いますよ。
それでなくとも、挙党態勢とは言い難い仲間内政権なんですから・・・。
かつての、四十日戦争みたいなことにならなければいいんですけど・・・。
この点は、「人事の佐藤」と呼ばれた、彼の大伯父、佐藤栄作元総理を想見習って欲しいものですが・・・。

もうひとつ、佐藤元総理といえば、エリート官僚出身の総理大臣らしく、実務に長けた政権運営は「待ちの栄作」などとも揶揄されましたが、この点でも、そもそも、安倍さんは、内閣総理大臣と名の付く者が、一旦、「面舵一杯!」と言えば、その通りに曲がるもんだ・・・と思っておられるような節があるように見受けます。
が、実際には国家という大きな歯車は、曲がる為には、幾種類かの手続きを必要とするかと思うのですが、この点は、やはり、「直感力の政治家」小泉純一郎前総理はよく理解されてましたね。
小泉さんは、よく、「諮問会議」「有識者機関」などというものを活用しましたが、これも、「曲がる」為に必要な手続きの一つであり、結果的に、曲がるには、「早道」だと愚考しております。

で、内政面はこれくらいにして、次は、安倍政権の外交面を見てみたいと思います。
外交問題といえば、やはり、北朝鮮とのことが一番に頭に浮かびますが、これに対しては、以前から、平太郎独白録 : 北朝鮮に対する安倍総理の危うさと中国の深謀遠慮!などで述べているとおり、安倍さんのやり方は、あまりにも、短絡的だと思います。
まず第一に、安倍さんは、拉致問題での対応では、小泉政権時代から「経済制裁」というものを強硬に主張してこられましたが、そもそも、「経済制裁」というのは、軍事力を行使しないことが建前の日本にとっては、唯一、切れる切り札であるといえ、であれば、切り札という物は、相手がどうしようかな・・・と思っているときに切るからこそ、効果があるのであって、最初から切ってしまっては、あまり、意味がない物だということがあります。
また、平太郎独白録: アジアには王様が必要で述べたように、戦前の帝国日本は、経済制裁という「圧力」を受けて軟化したのか?ということがあります。
こういう武力を背景に成り立っている政権というものにとって、「圧力に屈する」と言うことは、日本の江戸幕府よろしく、致命的な問題であり、彼らとしては、絶対に譲れない一線だといえるでしょう。
(拉致の問題にしても、不誠実でも交渉相手がいる交渉と、交渉相手さえいない状況ではどちらがいいのでしょうか?)
安倍さんには、そこまで考えがあって、「経済制裁」を口にしていたのか・・・という点が、どうしても、私には首を傾げざるを得ない部分です。

もっとも、北朝鮮にしてみれば、「核」を持っているからこそ、 アメリカを始め、周辺諸国もあそこまで上げ膳据え膳でやってくれたわけですし、一方で、「核」を持たない日本が捕鯨などで、ああいう扱いを受けてしまうことをみていれば、改めて、「核放棄はしない・・・」と確信したと思いますけどね・・・。

よろしければ、クリックお願いします。→ 人気blogランキング
by heitaroh | 2007-07-26 08:33 | 政治 | Trackback | Comments(2)
Commented by D-KID at 2007-07-26 23:02 x
いや~昨日あたりの報道でも、リサーチの結果与党の議席数が大きくダウンしそうだという風に言われていますから、相当の危機意識があるんじゃないですかね?特に優勢といわれてきた一人区で議席確保が危ういらしいですから。

んで、相も変わらずカメラ目線で『退陣は考えておりません』って開票翌日あたり言いそうですね。
うちのカミさんは「あの目線は気色悪い!」って言うとります(^^;

確かに音頭は取ってもみんなついて来ない内閣の印象は強いですね。
Commented by へいたらう at 2007-07-27 09:53 x
<D-KID さん

まあ、実際は蓋を開けるまでわからないのでしょうが、でも、最近は昔と違って、期日前投票が行き渡ってきましたので、それほど、大きなぶれはないかもしれませんね。

安倍さんも、お疲れが顔に出てますよね。
でも、自分がまいた種だから仕方がないかと。
<< 昭和は遠く成りにけり、「父・緒... 昭和は遠く成りにけり、「父・緒... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
sakanoueno-k..
by heitaroh at 19:20
おっしゃる通りですね。 ..
by sakanoueno-kumo at 14:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:01
堀で防御を固めたような大..
by sakanoueno-kumo at 15:36
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:34
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:24
おっ! ここ行かれたん..
by sakanoueno-kumo at 22:00
なるほど。 そこまでは..
by sakanoueno-kumo at 21:49
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:13
おっしゃるとおり、悪人と..
by sakanoueno-kumo at 13:53
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:42
案外、美魔女妻に叱られて..
by sakanoueno-kumo at 21:20
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:43
だけど、黒木華ちゃんって..
by sakanoueno-kumo at 10:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:21
検索
タグ
(67)
(56)
(55)
(53)
(51)
(46)
(43)
(42)
(42)
(36)
(33)
(32)
(31)
(31)
(30)
(28)
(27)
(27)
(26)
(26)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(22)
(21)
(21)
(21)
(21)
(20)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(17)
(17)
(17)
(17)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(14)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧