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安倍総理の通信簿 その2
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

安倍政権発足時の閣僚人事を見て、まず、最初に思ったのが、「やはり、経験不足が出たな」というものでした。
典型的な論功行賞人事・・・という以前に、あんなに、仲間内で閣僚人事を固めたら、他からの反発が出るんじゃないか・・・と。
安倍政権で、次から次に出ている閣僚の不祥事問題などというのは、結局は、ミートホープ不二家などと同類のものなので、内部告発なのではないか・・・と。
まあ、実際のところはわかりませんが、これだけ、次から次に出てくる政権というのも珍しいですよ。
前任者の小泉さんが、人事は派閥にとらわれなかったのをみて、安倍さんは勘違いしたのでは。
小泉さんは、かなり、派閥にとらわれない人事をしたとはいえ、仲良しだけを登用したわけではありませんでしたからね。
その後、決定的に失望したのが、優勢造反組の復党だったのですが、この点、父、晋太郎氏が、「オレも人が良いけど、息子はもっと人が良いから心配だ」と言っていたといいますが、つまりそれは、抵抗勢力からすれば、「御しやすい」ということにもなるわけで、その心配的中するような形になっているかと・・・。

次に、失望したのが、平太郎独白録 : 総理の増税論議先送りに見る木から落ちても猿の選挙制度。の中でも申し上げた「消費税増税を主張してきた石 弘光 政府税調会長」、「財政再建推進論者だった与謝野 馨 自民党税制調査会会長」を辞任に追い込んだことでした。
何だか、参議院選挙が片づくまでは、なりふり構わず、増税の「ぞ」の字さえも口にさせまいとしているように感じました。
ブッシュ現アメリカ大統領が就任当初、国内経済の歓心を買うために京都議定書の批准を拒否したことを思い出しました。)

彼がそこまでする理由としては、「憲法改正」ということがあるのでしょうが、私は、時の政権が自分なりの命題を持つことは決して悪いことだとは思ってません。
小泉さんの時も、平太郎独白録: 何も決まらないのは、選択を誤るよりも弊害が大きい。で申し上げたように、日々浮上してくる課題とは別に、国家百年の計に鑑みた命題を持つということは、一国の総理を志す人間なら持っていて然るべしだと思うからです。
ただ、安倍さんのそれは、どこまで思想的な背景があってのことなのかという点が、大きな疑問なのです。

彼が、憲法改正を悲願にしている理由・・・、それは、祖父、岸 信介元総理がなし得なかったこと・・・という、ただ、それだけの理由のような気がするのですが如何でしょうか?
憲法改正論議を聞いていても、担当の舛添要一さんや他の野党の担当議員ほどには、理解がないように思えます。
その意味では、のなし得なかった「総理総裁」というものの続きを・・・、祖父のなし得なかった「憲法改正」というものの続きを、単に無邪気に追い求めているようにしか思えないのです。

岸さんと安倍さんでは、血は繋がっていても、経歴や経験などの点で、全く別の能力者であることは明々白々なのであり、何より、時代背景がまるで違うということを認識した上で、主張しているのか?と言う点で、安倍さんには事の是非以前に、少々、危うさを感じます。
(この点でも、ブッシュ大統領が、出てきてすぐに、尊敬するレーガン元大統領の時代のスターウォーズ計画を再度、持ち出してきたことを思い出しました。以前、平太郎独白録: 連動する日米の政権・・・。そして、小泉後・・・。でも、申し上げましたように、やはり、あの二人は似ているのでは?)

続きは股(?)明日。

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by heitaroh | 2007-07-24 08:05 | 政治 | Trackback | Comments(4)
Commented by D-KID at 2007-07-24 22:32 x
やっぱり詰まるとこ、安倍晋三って人の立ち位置ってのは小学生の仲良し委員会の委員長ですかね?
今日も街頭演説で公明党と民主党を間違えて投票を呼びかけていたみたいですし…
Commented by silverjihn at 2007-07-24 23:05
トラバありがとうございます。

確かに安倍首相は、政治理念と、政策が逸脱しているように思います。
国の行く末が見えづらい事が、挑戦的な取り組みをしても反応が薄く、なかなか支持を得られないんじゃないかと。戦後レジームからの脱却が、戦前の軍事国への逆戻りでなければいいなと思いますが、新保守主義ではアジアでいざこざを起こす可能性があるだけに難しいのではないでしょうか?
Commented by heitaroh at 2007-07-26 08:56
<D-KID さん

え?!
公明党と民主党間違えたの??
爆笑!・・・よりも、呆れてしまいますね。
殆ど、上から下まで丸川珠代状態では(笑)。
Commented by heitaroh at 2007-07-26 09:03
< silverjihnさん

コメントが遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
昨日、どうしても、終日、外せない用事が入ってしまい・・・なんてことはどうでもいいですね(笑)。
失礼しました。

安倍さんには、そもそも、政治理念というものがあるのでしょうか?
小泉さんには、正しいかどうかは別にしても、理念、信念のようなものが強く感じられましたが、安倍さんには、あまり、そういうものがあるようには感じられないのですが・・・。
改憲という極めて挑戦的な取り組みも、おじいちゃんがやり残したことだから・・・という程度の認識以外には思えないんですよね。
この点も、小泉さんは、郵政民営化という一点だけならば、滔々と張り切って答弁していましたことが、どうしても、想起されてしまいます。
<< 昭和は遠く成りにけり、「父・緒... 安倍総理の通信簿 その1 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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