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安倍総理の通信簿 その1
親愛なるアッティクスへ

今日の福岡県地方の天気は、明らかに夏本番!って感じです。
ついに、今週から、子供たちの夏休みが始まりましたね。
うちの、ガキどもも通信簿をもらってきてました。
まあ、どいつもこいつも、お世辞にも良い成績とは言えませんでしたが、でも、私はうちの子を成績のことでは、それほど、叱りません。
だって、当時の私の成績よりは良いんですから・・・(笑)。
私の時は、終業式の日が本当、憂鬱でしたよ。
通信簿もらって帰ると、親父から、「何か!貴様!この成績は!」と叱責されて殴られて・・・。
大概、翌日から、「テレビ禁止」「マンガ没収」などの仕打ちが待ってましたし・・・。

で、まあ、今後の政局に大きな影響を与えるであろうことが予想される参議院選も近づいてきましたし、一度、この辺で、安倍総理にも私なりの通信簿を付けてみようかな・・・と。
参議院選の結果が出る前に・・・と(笑)。

まず、そもそも、私は、前政権である小泉政権に対しては、その発足から退陣まで終始一貫、支持していたのですが、その後継者である安倍さんに対しては、当初から、総理就任には否定的な考えを持っていました。
私が危惧したのは、ひとえに、安倍さんの経験不足という点でした。
この点は、まだ、総裁選出馬の時点で述べた、平太郎独白録 : 自民党次期総裁候補に見る総理大臣論 その1の中で「時期尚早」と論じたように、本来、総理大臣候補と呼ばれる人たちは、そこに来るまでに、外務・財務・経産などの主要閣僚経験に、党三役の一つくらいは経験しているべきだと。
この点では、小泉さんにしても、総裁選に初出馬するまでには、大蔵政務次官を1回と、主要閣僚ではないにしても、大臣ポスト2回を経てきており、何より、ここまで、小泉さんには23年の議員経験があったのに対し、安倍さんは13年の議員経験で、官房副長官幹事長官房長官のポストをかなりの駆け足で経験してきており・・・。
つまり、安倍さんはまだ、次の次を狙うべきで、その間にもう少し、地に足をつけて閣僚経験を積むべきではなかったかと。

安倍さんとしては、父、安倍晋太郞氏が総理総裁まであと一歩!というところまで行きながら、病に倒れたという「遺志」というものが大きいのでしょうし、また、彼自身、衆議院議員に当選後、再起不能と言われるほどの大病を患った経験を持っているということもあるでしょう。
しかし、次の次でだめだったら、それはやはり、総理総裁職には縁がなかったというだけのことでいいのではないでしょうか?

次に、私が安倍さんに失望したのは、総理就任後の閣僚人事でした。
閣僚人事については、平太郎独白録 : 安倍新総裁誕生にみる「木を見ずして森を見る」的見方。の中でちらと触れましたが、平沢勝栄さんのような、ちょっときつめの官房長官に「あんたが総理になったつもりでやってくれ。私は御輿に徹する」と宣言するやり方で良かったのではないかと思っています。
「御輿に徹する」というのは、簡単なようで、その実、侮れない立派な戦略だと思います。
それが、蓋を開けたら、仲良しばかり入れて・・・。

続きは明日ですね。

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by heitaroh | 2007-07-23 08:49 | 政治 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from 徒然なるままに天下を考察.. at 2007-07-24 22:43
タイトル : 赤城徳彦農水大臣ー内閣人事が間違いのはじまりー
赤城徳彦氏は、霞ヶ関、永田町双方を合わせたキャリアとしてはかなり長いようなのだが、しばしば閣僚候補として名の挙がる事がありながら、森内閣以降、なかなか実現しなかったようである。高村派の出身者であり、過去、自民党政治における圧倒的多勢だった「保守本流」に対して、党内左派とされる「保守傍流」であり、党三役(幹事長、総務会長、政調会長)は78年の大平内閣期のおける河本敏夫以来およそ30年、総理大臣職は三木武夫・海部俊樹以来およそ20年選出していないなど、党要職から遠ざかっていた小派閥の出身者である。 ...... more
Commented by silverjihn at 2007-07-23 15:38
党の「御輿に徹する戦略」が巧かったのは、小渕さんが思い浮かびます。
閣僚などに人材を揃えてリーダーの背中を見ながらなんとか運営して行くやり方だったと思いますが、おっしゃる通り、安倍首相の場合は内閣人事に問題があると思います。仲良しを揃える、というのは翻せば、思いのままにしたいという考えではないでしょうか。

政策はともかく、小泉前首相のように奇を衒うタイプでないだけに、しっかりした方がいいと思いますが、特に自由主義国は「国=政治、政党」でないだけに、様々な勢力の旗色をうかがって動く御輿に徹するか、独自のリーダーシップを発揮するか、ハッキリして欲しいです。
Commented by D-KID at 2007-07-23 22:40 x
具体的な政策は置いておいて憲法改正や対北朝鮮の姿勢、労働政策についてはベクトルは賛同できるンですが、如何せん取り巻き連中と言うか内閣の面々に足を取られている点は船頭としてどうなんでしょうか?

論功行賞と揶揄されても大臣の失態を突付かれてもはね退けるエネルギーがあればもう少し評価されたんでしょうが、そこでモタモタしてるようじゃなぁ…と。
Commented by heitaroh at 2007-07-24 15:29
<silverjihnさん

コメント有り難うございます。

御輿に徹する戦略としては、近代ではアイゼンハワーがその嚆矢として想起されますが、安倍さんも仮にそのタイプではないとしても、とりあえずは、自分の「らしさ」を出すのは、二期目より・・・ということにして、今は誰かの背中を見て学ぶということで良かったのではないでしょうか。
Commented by heitaroh at 2007-07-24 16:20
<D-KID さん

参院選の結果、「辞めない」などと言い始めて、非難の声が激しくなって結局、辞める・・・なんてことのないようにしてほしいものです(笑)。
<< 安倍総理の通信簿 その2 「マッカーサーからの質問」 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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