人気ブログランキング | 話題のタグを見る


徒然なるままに行き当たりばったりの旅4 彦根・佐和山
親愛なるアッティクスへ

先週からの続きです。

そんなこんなで、豊橋から、滋賀県は彦根に行ってきたのですが、彦根は、今、築城400年ということで、色々、イベントをやってましたが、全体として、街の印象は岐阜の大垣に似ているな・・・と。
あまり、街全体が賑わっているようには感じられませんでしたね。
で、彦根藩主井伊家といえば、何と言っても、先日も申しました幕末の大老・井伊直弼・・・です。

徒然なるままに行き当たりばったりの旅4 彦根・佐和山_e0027240_10543521.jpgこの人は元々、次男三男どころか、家を継ぐ可能性など殆ど無い十四男であり、どういうわけか兄弟の中でも、ただ一人他家への養子入りもうまく行かず、生涯をこの「埋木舎」(←)と呼ばれる家で終えるはずだったとか。
運命の糸・・・としか思えない取り合わせですよね。

もっとも、前藩主となった兄に、はっきりと、子供が望めなくなってからは、後継者として兄の養子になったそうですが、兄からすれば、実子ではなく、何ともしれない売れ残りの異母弟になど譲らなければならなかったと言う点で、どうにも、内心、納得がいかなかったようで、直弼は、養子縁組以降、兄が亡くなるまでは、随分といじめられたそうですよ。

で、彦根に行くに当たって、一番、知りたかったのが、佐和山城との位置関係でした。
佐和山城とは、昨日もちらっと述べましたが、織田信長丹羽長秀を置き、豊臣秀吉石田三成を置いたことでも、その重要性が見て取れると思いますが、単に、近江支配の要地・・・というだけにとどまらず、京都~岐阜間中継地点であると同時に、中山道、東海道などが集中する交通の要衝であり、天下統一・・・つまり、覇権維持のためにははずせない要地だったようです。
そのため、徳川家康も、関ヶ原の戦いで勝利して後は、ここに、徳川四天王の一人である、重臣・井伊直政を置いたと・・・。
といっても、やはり、有名なのは石田三成の居城としてだったでしょう。
三成によって、「三成に 過ぎたる物が二つあり 佐和山城と 島左近」と読まれたほどに、規模拡張され、最後は、関ヶ原の戦いの後に東軍の猛攻を受け落城し、そのまま、廃城となったことを考えれば、「三成の城」と言っていいかと思います。

その後、直政死後、徳川家では、佐和山よりも彦根山の重要性に刮目し、ここに城を築いて西からの敵を迎撃することにしたと。
それが、彦根城の始まりだということは知っていたのですが、戦略眼ということであれば、信長も秀吉も、それほど家康に劣るものでもないでしょうし、山城平城の時代的相違という点では、信長はともかく、秀吉と家康に限って言えば、それほど、相違があるとも思えません。

明日に続きます。

よろしければ、クリックお願いします。→ 人気blogランキング
by heitaroh | 2007-07-09 08:52 | 歴史 | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2007-07-10 03:57
タイトル : 父親たちの星条旗
「父親達の星条旗」、昨晩ようやく見ました。鰹の刺身でチビチビやりながら... 「反戦」の「ハ」の字もまったく使わない、見事な、強烈な反戦映画。 見終わった後、私と妻は一言も交わさず、それぞれの就寝前の薬を飲んで床に入りました。 妻はずっとうなされていましたが、私は一睡もできず起き出して仕事を続けています。 「戦争は政治家の欲望充足の為にのみ行われ、兵や軍人は政治家に利用されるためにのみ狩り出される」ことを一分の隙もなく証明しています。 この映画を観た上で、なお「憲法9条変更、国際軍事...... more
Commented by D-KID at 2007-07-09 21:59 x
彦根といえば、築城400年記念イベントで『ひこにゃん』なるキャラが注目されていると思いますが如何でしたか?

個人的にああいうユルいキャラは大好きですが(^^;
Commented by heitaroh at 2007-07-10 10:28
< D-KID さん

そう!
ひこにゃん・・・(笑)。
ひこにゃんにゃんにゃん♪という歌までありましたねw
何だか、夢に出てきそうだな・・・と思っていたら、先日、どこかで見かけたような・・・。
やはり、夢でしょうか(笑)。
私も嫌いじゃないですよw
<< 徒然なるままに行き当たりばった... 大老、井伊直弼の歴史的位置付け >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
sakanoueno-k..
by heitaroh at 19:20
おっしゃる通りですね。 ..
by sakanoueno-kumo at 14:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:01
堀で防御を固めたような大..
by sakanoueno-kumo at 15:36
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:34
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:24
おっ! ここ行かれたん..
by sakanoueno-kumo at 22:00
なるほど。 そこまでは..
by sakanoueno-kumo at 21:49
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:13
おっしゃるとおり、悪人と..
by sakanoueno-kumo at 13:53
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:42
案外、美魔女妻に叱られて..
by sakanoueno-kumo at 21:20
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:43
だけど、黒木華ちゃんって..
by sakanoueno-kumo at 10:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:21
検索
タグ
(67)
(56)
(55)
(53)
(51)
(46)
(43)
(42)
(42)
(36)
(33)
(32)
(31)
(31)
(30)
(28)
(27)
(27)
(26)
(26)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(22)
(21)
(21)
(21)
(21)
(20)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(17)
(17)
(17)
(17)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(14)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧