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徒然なるままに行き当たりばったりの旅3 名古屋~彦根
親愛なるアッティクスへ

はい、昨日の続きです。

静岡・愛知から滋賀・京都への移動で、その気候の変動に思いを馳せ、名古屋から、岐阜、滋賀、京都天下獲りの歩を進めた織田信長に率いられた尾張兵も、このわずかな距離での気候の変動にはとまどったのでは・・・と思い至ったわけですが、でも、よく考えたら、彼らは皆、「歩き」でのスピードですから、関ヶ原に着いたときに名古屋の天気がどうなっているか・・・などということは知るよしもなかったわけですよね。

徒然なるままに行き当たりばったりの旅3 名古屋~彦根_e0027240_13485052.jpg新幹線のスピード気象観測情報の充実が得られた現代だからこそ、この気候の変化に驚くわけで・・・。

(←伊豆は宇佐見温泉があるJR伊東線の宇佐美駅です・・・。初日は、ここで下車しました。伊豆の印象は・・・と言われれば、改めて、伊豆は関東だよなー・・・というものだったでしょうか。)

ただ、そうは言っても、そこに住んでみれば、ここが故郷に比べて著しく寒暖の差が激しい地だ・・・ということには気づくでしょうから、そう考えれば、信長が、京都と本拠地・岐阜の間に安土城を築いたのもわからないでもないような気がしました。
当時の交通事情を考えると、京都と岐阜の間に、使い勝手の良い居城をひとつ置いておかないと、ちと、きついですよね。
でも、信長も、利便性のために安土城を築いたものの、そのまま、ここを終の棲家としようとは思わなかったような気がします。

ちなみに、安土城築城以前は、信長は、彦根と目と鼻の先にある佐和山城を利用していたようで、その後も、秀吉時代には石田三成が、関ヶ原以降の徳川期には徳川四天王の一人、井伊直政を置き、直政没後、井伊家彦根城を築いて新たな居城としたわけで、それだけでも、この彦根市というところの重要性がわかるかと。

徒然なるままに行き当たりばったりの旅3 名古屋~彦根_e0027240_13483072.jpg(←御殿と、その背後にそびえる彦根城天守閣・・・です。)

で、岡崎を過ぎ、そのまま彦根へ向かうことにしたわけですが、ところが、特別快速に乗ったにも関わらず、豊橋~名古屋間でさえも遠い遠い!
丸々、小一時間・・・。

これで、このままの調子で終点・米原まで行ったら、下手すりゃ今日中に家に帰り着けないぞ・・・と思い、急遽、名古屋で新幹線に乗り換えて、米原へ。
で、そこでローカル線に乗り換えて彦根へ行ってきました。

一週間、こればっかりで終わるのも何なんで、続きはまた、来週ですね。乞うご期待!

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by heitaroh | 2007-07-05 08:40 | 歴史 | Trackback | Comments(2)
Commented by D-KID at 2007-07-05 23:17
と言うことは、安土城は結果的に信長最後の居城となってしまった訳で、あくまで一時的な根城であったと見るのが適当なんでしょうか?

華美な装飾が施されてたのは単にその時の信長の趣味が反映されていただけなんですかねぇ。
Commented by へいたらう at 2007-07-06 10:00
< D-KID さん

この点は、以前、http://heitaroh.exblog.jp/3415926/で述べておりますが、安土城というのは、信長としては遷都したわけではなくて、一時的な隠居所のようなものだったと思います。
ちょうど、家康が征夷大将軍になった後、江戸城ではなく、駿府城を居城としたように。
<< 三原脩の口癖『品性下劣』に有無... 徒然なるままに行き当たりばった... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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