先日、東京人の友人に、「来月、東京で一泊するので一杯やろう」とメールを送ったところ、「実は俺、明日から福岡なんだ」との返事・・・。
「じゃあ、明日、一杯やろう」というと、野郎、「俺は仕事で来てるんだから、翌日、酒臭いとまずいからだめだ」と。
で、翌日。いきなり、その東京の友人から電話があり、「やはり、今日、OKになった」と。
で、急遽、人にお断りの電話を入れて、そいつと飲みに行ったのですが、野郎、「酒臭い」どころが、がっつり飲んで、あげくには、こちらが「帰るぞ」といっても、まだ飲み足りなそうな顔して、「ラーメンが食いたい」・・・と。
結局、「臭うとまずい」などといいながらラーメンまで食って帰ったという・・・。
やつは、本当に仕事だったのか・・・、疑惑・・・。
それはさておき、この友人は、某大のOBであることから、先般の某大の野球部優勝パレードのときは、かなり、裏方を仕切っていたらしく、色々と裏話を聞かせてもらいました。
その中で、
斎藤佑樹投手のお立ち台での映像が流れていたときは、すぐ後ろにいたらしいのですが、彼によると、「斎藤佑ちゃんって、意外に小さいね」と。
「176cmっていうけど、もっと、小さく感じたよ。よく、あの体で、あれだけの活躍が出来るもんだ」
「まあ、体の大きさがすべてではないだろう。小さくったって、凄い球投げるさ」
「まあ、それはそうだけど、急成長した選手だからな」
「彼が甲子園で活躍できたのは、捕手が彼の変化球を捕れるようになったからなんだそうだ」
「そうそう、俺もテレビでやってるのを見た」
・・・という会話の後、私が「かつて、
『キャッチャーが捕れない物をバッターが打てるか!』と言ったのは、
川上哲治だったけどな」と言い、これで二人で妙に納得したのですが、実は、この、川上選手の有名な一言には補足説明が必要なのです。
昭和29年、この年のプロ野球界を席巻し、
「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治の前に立ちふさがっていたのは、中日のエース・
杉下 茂の
魔球フォークボールでした。
この、当時は杉下以外に誰も投げることが出来なかった魔球に対し、この日も、バットが空を切った川上が見たものは、捕手が取り損ねて、あたふたする姿だったとか。
そこで思わず、この有名な一言が川上の口を衝いて出たわけですが、ところが、実は、この捕手氏は、前日、選手同士のけんかを止めに入った際に顔を殴られ、このときは、片眼があまり見えていなかったそうです。
つまり、この捕手は、片眼で杉下の球を受けていたわけですね・・・。
ちなみに、真偽の方はともかく、杉下のフォークの凄さを示す話として、こういうのがあります。
数年前、杉下を取材した記者が、立ち去り際、杉下老人から「忘れ物ですよ」と言って、ひょいと取材用のボールを投げられ、捕ろうとしたところ、突然、目の前で消え、気が付くと、ボールは記者氏の股の間を抜けて後ろに転がっていたと・・・。
恐るべし杉下、恐るべしプロ!
平太独白