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軍人は星の数で相手を見るにみる肩書きの是非、その3
親愛なるアッティクスへ

明治の元勲・大隈重信は、佐賀藩の藩校のその型にはめる教育を嫌い、藩校を飛び出し、長崎に学んだと言いますが、私も、元来、自分自身が、こういう型にはめられるものが合わなかった人間なんで、嫌いなんですが、ただ、実際に作業する身となってみれば、毎日、余計なことは考えずに、ただ、単純に、同じ事だけしておいたほうが楽は楽ですよね。
その延長線上の考え方として、単純作業する身の上にとっては、命令を出されるときも、誰が何の資格権限で指示を出している・・・ということが、はっきりしておいた方が余計なことは考えなくても済むわけです。
この点は私も、昔いた会社の取引先の偉い人の奥さんから、「そこのアナタ!」と怒られたことがあります。
事の理非は別にして、私的には、「あんたは何の権限で言ってるんだ」・・・と。
「貴女の夫がいくら偉い人でも、よその会社の人じゃねーか」・・・と思いましたよ。

確かに、日本人特有の体質というものが、その根底にはあるのかもしれません。
思えば、古来から、たとえ親子でも左衛門佐とか相模守とか「官職」で呼び合ってきた文化ですよね。
今でも、家族経営の町工場などでも、他人なんかいないのに、それでも、長男を専務、次男を常務とか役職で呼んだりすることがあるところと何ら変わってないなと(笑)。

で、戦国時代、伊勢宗端こと、北条早雲が一代で起こしたことに始まる小田原北条氏というのがありましたよね。
その最期は、五代、北条氏直で滅ぶのですが、この頃になると、この新興国家も、すっかり夜郎自大化してしまって、徳川家康の度重なる勧告にも応ぜず、結果、豊臣秀吉の小田原征伐を受け、小田原評定を繰り返し、滅亡した・・・と。
ところが、その数年前・・・くらいに、小田原に立ち寄ったある法師が立て札を見て、「ああ、北条も滅ぶな」とつぶやいたという話があたそうです。
それをめざとく聞き咎められて法師は逮捕され、尋問を受けたそうですが、このとき、法師曰く、「十数年前に小田原に来たときには罪状の項目>が数えるくらいしかなかったのに、それが、今では、犯罪ごとに事細かに細分化され、罰則の規定も著しく多様化している」と答えたとか。
何やら、どこやらで聞いたような話ですが、それほどに、内部の治安が乱れていたということなのでしょう。

つまりは、始祖、北条早雲によって興された小田原北条氏も、五代も続くと、すっかり、老大国化して、表面的には大木でも、中が空洞化した大木と化してた・・・ということでしょうか。

嗚呼、1と2を書いて直後に書けば良かったけど、何だか、気乗りしなかったので、先送りしていたら、何を言いたいかわからなくなってしまいました・・・。
私も、すっかり、北条氏体質に馴染んでしまったような・・・(笑)。
                                  平太独白
by heitaroh | 2007-06-12 17:57 | 社会全般 | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from へうげもの offici.. at 2007-12-20 04:26
タイトル : へうげもの小田原紀行2〜敗軍の将・北条氏政&氏照はおしゃ..
小田原城に籠城空しく豊臣秀吉の前に降伏 北条五代の栄華栄燿はあえなく潰えました 敗軍のご隠居様・北条氏政と弟・氏照の墓が、 小田原駅東口「おしゃれ横丁」の一隅にあり〼 先日取材の折、真っ先に訪ねたにもかかわらず、 歴史というか担当の意識は冷酷非情 紹介をコロッと忘れてしまいました コインロッカーに荷物も置き忘れました 『へうげもの』第6服は小田原征伐に終わり、 第7服は小田原征伐に始まり終わる予定です 小田原の書店様、 ...... more
Commented by D-KID at 2007-06-12 21:20 x
『罰則の規定も著しく多様化…』って、ある意味会社でも社員管理の規則が事細かくなっていくと末期的症状ではないかと言われますよね。

まぁ自由化・規制緩和も聞こえは良いですが、シニカルに考えると『オメェの責任でやれ、後は自由にやってな~』って事にもなりませんかね?
Commented by へいたらう at 2007-06-13 09:10 x
<D-KID さん

以前、ホークスのところで書いた小久保の「残す努力をしないで残る伝統というのは悪い伝統だけ」と共通するのかも知れませんね。
企業が活力を保っているうちは、逆に、言わなくても・・・という。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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