人気ブログランキング | 話題のタグを見る


白鵬のはたき込みにみる観客は何を求めているかの論理2
親愛なるアッティクスへ

白鵬、優勝したみたいですね。
もう、横綱になるのは間違いないのでしょうが、これで、また、「昇進見送り」なんてことになった日にゃあ、日本モンゴル国際問題になりますよ・・・。
向こうじゃ、白鵬が横綱になったというコマーシャルまで流れているそうですから・・・(笑)。
で、ちょうど、白鵬の優勝と横綱昇進と言うこともあり、時節柄、以前書いたこのシリーズの続きです。
随分、間が空いてしまいましたが、よしなに・・・(笑)。

この話題ですが、改めて言うまでもなく、白鵬と朝青龍の大一番に白鵬が大相撲を展開することなく、「はたき込み」で勝ったことに対して、熱戦を期待していた観客から「金返せ!」のヤジが怒ったという物でした。
で、この件では、前回、私は、「やはり、アスリートもプロである以上は、ただ、勝てばいいということではなく、観客を堪能させた上で勝たねばならない・・・ということだ」というふうに述べさせて頂きました。
覚えておられますでしょうか。
この点で言えば、かつて、北ノ湖輪島が、横綱同士全勝同士のまま、千秋楽結びの一番を迎えたことが何度かありましたよね。
でも、その一番では、両力士とも、力の入った大相撲を展開し、そして、決まって、熱戦の末、ほぼ、交互にどちらかが勝ってました。
この対決には、あるいは、筋書きがあったのかもしれませんが、それでも、少なくとも、この大一番を見終わった観客は、熱戦の余韻に酔いしれて帰途についたのではないでしょうか。
観客は、ただ単に、試合を見に来たのではなく、天下分け目の大一番を見に来たのではないかと・・・。

この点は、かつて、昭和58年(1983年)、江川、西本、中畑、原、篠塚を擁した古豪球団・巨人と、田淵、山崎、東尾、石毛、森を擁した新興球団・西武との間に繰り広げられた「史上最高の日本シリーズ」を思い出します。
両球団とも、他球団を圧倒するほどの戦力で勝ち進んできてのシリーズだっただけに、まさに、横綱同士の一騎打ち・・・というに相応しい陣容で、私もわくわくしながら見守った記憶がありますが、試合は、その期待に違わず、一進一退の展開で、一旦、王手をかけられた西武が、逆に4勝3敗の接戦の末に巨人を下す・・・という内容でした。
やはり、興業という点では、大一番というのは、こういう、ファンを惹きつけるような展開でなければならないと思います。

また、いずれ別稿で加工と思っているのですが、漫画、「あしたのジョー」では、主人公の矢吹 丈は、宿敵、力石 徹が去った後で盛り上がりに欠ける少年院でのボクシング大会で、一旦、リングに上がるや、相手に好きなだけ打たせておいて、「え?!」と思わせておいて、一転、逆転KO・・・という挙に出たことがありました。
で、盛り上がらない試合に歓声を起こした・・・と。
少し極端な例かもしれませんが、ある意味、これこそが、ただ強いだけではない、客が呼べる「プロ」のプレーではないでしょうか。

プロに入って1年目のときの巨人の堀内恒夫投手は、母校の監督から、「一回り大きな帽子をかぶれ」と言われたといいます。
如何にも、力投しているように見える・・・ということだったようですが、それを聞いて、堀内さんは、「いいですよ、そんなの」と言ったそうですが、監督さんは、「いや、これまでの高校野球とは違い、プロでは、何か、アピールするものがないといけない」と言われたとか。
アマチュアの草相撲なら、ただ、強いだけでもいいかもしれませんが、白鳳は「プロ」だという意識を持つべきでは無かったか・・・と。
横綱になったら、是非、この点を自覚して精進していただきたいと。
相撲の横綱だけは、他のチャンピオンと違い、「品格」というものが条件の一つにあげられていますが、「品格」というものの中には、こういうことも含まれているのではないかと思う次第です。

よろしければ、クリックお願いします。→ 人気blogランキング
by heitaroh | 2007-05-28 17:08 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from 映画館 at 2007-05-29 02:32
タイトル : <大相撲>白鵬を満場一致で横綱に推薦 横綱審議委
大相撲の横綱審議委員会(横審)=海老沢勝二委員長(前NHK会長)=が28日夕、両国国技館内であり、春場所と夏場所で2場所連続優勝した大関・白鵬翔(はくほう・しょう)=本名・ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル・ウランバートル市出身、宮城野部屋=を満場一致で横綱に推薦することを決め...... more
Commented by D-KID at 2007-05-28 22:41 x
白鵬、磐石の“横綱”相撲!という表現が相応しい夏場所でしたねぇ。
それだけに春場所でミソをつけた相撲を払拭させたい思いが本人に強く在ったのではないでしょうか?

ある意味、先代貴乃花全盛時のがっぷり四つ相撲を彷彿とさせる内容!
Commented by へいたらう at 2007-05-29 10:28 x
<D-KID さん

まあ、正式に横綱が決まったみたいだし、横綱になったからには、ただ勝てばいい相撲ではなく、「胸を貸す」ような相撲を期待したいですね。

<< 赤ちゃんポストにみるその是非は... 平 将門、独立失敗の要因 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
sakanoueno-k..
by heitaroh at 19:20
おっしゃる通りですね。 ..
by sakanoueno-kumo at 14:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:01
堀で防御を固めたような大..
by sakanoueno-kumo at 15:36
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:34
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:24
おっ! ここ行かれたん..
by sakanoueno-kumo at 22:00
なるほど。 そこまでは..
by sakanoueno-kumo at 21:49
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:13
おっしゃるとおり、悪人と..
by sakanoueno-kumo at 13:53
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:42
案外、美魔女妻に叱られて..
by sakanoueno-kumo at 21:20
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:43
だけど、黒木華ちゃんって..
by sakanoueno-kumo at 10:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:21
検索
タグ
(67)
(56)
(55)
(53)
(51)
(46)
(43)
(42)
(42)
(36)
(33)
(32)
(31)
(31)
(30)
(28)
(27)
(27)
(26)
(26)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(22)
(21)
(21)
(21)
(21)
(20)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(17)
(17)
(17)
(17)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(14)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧