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日露戦争開戦にみる福岡縣人・頭山満と堺利彦の是非 2
親愛なるアッティクスへ

で、続きです。

日露戦争開戦にみる福岡縣人・頭山満と堺利彦の是非 2_e0027240_9175854.jpg頭山 満翁は、日露開戦に先立ち、ロシアが満州を占領したとき、近衛や犬養毅らとともに国民同盟会を結成、対露強硬外交を主張して全国運動を起こしています。
このときは、ロシアが満州の兵力を一部撤退させたことで、間もなく解散したものの、その後、再び、大々的な世論動員を展開。
世論を沸騰させる一方で、開戦を逡巡する政界の大御所、伊藤博文をたずね、言外に生死をかけた威圧で開戦決意を迫るという実力行使にもでたとか。

(このとき、伊藤からは、「今は、君たちの名論卓説よりも、一発の砲弾が欲しい」という言葉が出たのは有名な話です。)

しかし、現代なら、テロ行為の一種とも言って良いようなこの行動も、当時の世論からは英雄視され、拍手で迎えられたとか。

では、日露戦争開戦を積極主張した頭山翁の主張とはどういうものだったのか?
曰く、「ロシアは、日清戦争で日本人が血と肉であがなった新領土・遼東半島を強大な力でおどしながら、もぎとるように清国に返還させた。日本の遼東半島領有は東洋平和の害になるとして、日本を追い出しながら、自分のやったことはなにか。ひそかに清国に手を回し、満州鉄道敷設権を手に入れたり、平和を口にしながら軍艦を派遣して日本から取り上げたものを自分で占領、25年間の租借権を獲得してアジア侵略の足場を固めた。これはカをかさにきて日本、清国をみくびった切り取り強盗そのままの無法なやり方だ。連理の上からも許しておけない。ドイツ、フランス、イギリスまでが、ロシアにならってそれぞれ清国の領土をもぎ取り、各地を租借、アジアは白色人種に食い荒らされて亡国一歩手前の状態。どこに白人のいう正義があるのか」と。
そして、頭山翁の心配を裏付けるように、ロシアは、満州に続々と軍隊増派する動きを見せ始めます。
となれば、「日本の受けた屈辱をそそぎ、東洋人の手で東洋の平和を守る為には、ロシアを討ち、西洋列強をアジアから追い出すしかない」と。

頭山翁の行動を受け、燃え上がった世論の中で、慎重論が強かった政府も、もはや、開戦不可避とみて、明治37年1月、ついに、開戦の方針を決定します。
これにより、一気に、挙国一致、国をあげて、取り憑かれたように戦争へと走り始めた世情の中で、敢えて、強硬に反戦論を唱えた人物が出てきます。
その代表的な人物の一人が、福岡県出身 堺 利彦でした。
日露戦争をめぐって、開戦・反戦両極端の運動の先頭に立ったのは、いずれも、福岡県人だったという・・・。
日露戦争における福岡人の活躍に関しましては、以前から、平太郎独白録 「日露戦争と福岡人の奮闘に見る、男装の女傑と人参畑!」などの中で触れてきましたが、思えば、維新後、鳴かず飛ばずだった福岡県人も、この頃から、ようやく各界の一線に立つようになってきた・・・ということだったのでしょうか。

明日に続きます・・・続くと思います。
                          平太独白
by heitaroh | 2007-04-25 08:01 | 歴史 | Trackback | Comments(2)
Commented by D-KID at 2007-04-25 22:47
あまり詳しくないのですが、頭山満氏と言えば玄洋社ですね。
右翼主義のさきがけとは言わないまでも、はしりのような組織体だったと聞いていますが。
Commented by へいたらう at 2007-04-26 10:32
<D-KID さん

まさしくそうですよ。
多少、詳しくは、上記の平太郎独白録 「日露戦争と福岡人の奮闘に見る、男装の女傑と人参畑!」に書いてますので、よろしければ、クリックしてご覧ください。
<< 不覚にも落涙仕り候の映画「力道... 日露戦争開戦にみる福岡縣人・頭... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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