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元祖堀内伝説・2
親愛なるアッティクスへ

またまた、先日の続きです。
堀内恒夫氏の著書ですが、この本は、本当に面白かったです。
この堀内氏の本の中から、今でも記憶に残っている部分があるのですが・・・。
それは、先日も申しましたように、堀内恒夫という人はONをバックに擁しながら・・・、203勝も挙げながら・・・、王・長島の次、江夏と並ぶほどの知名度を誇りながら・・・も、当時の一流投手の条件であった20勝(今で言うなら、10勝経験というところでしょうか。)というものを1度しか経験してないんですね。
ただ、その年、昭和47年には、26勝を挙げ、最多勝はもとより、巨人の9連覇中、王と長島以外には誰も獲ったことがなかったMVPにも輝くほどの活躍を見せています。

この年は堀内にとって、どういう年だったか・・・。
それは、実父がガンで、余命幾ばくもない時期だったそうです。
そんなとき、堀内が勝利を挙げて、父が入院している6人部屋に見舞いに行くと、病室で拍手が湧き、そのたびに、父が泣いて喜ぶのだとか・・・。
天才・堀内恒夫が、初めて、本気を出した瞬間だったのでしょう。
ところが、その反動で、翌年は12勝17敗で全く振るわず、チームはリーグ優勝を果たした物の、日本シリーズが始まったときも、堀内は、まったく、主戦力に入れてもらえなかったとか。
その年、昭和48年の日本シリーズ、巨人の相手は、智将・野村克也プレーイング・マネージャー率いる南海ホークス
堀内の父の病状は、一層、悪化し、病院から「帰宅を許され」てしまったとか。
つまり、「もう長くはない」ということですね。
このシリーズ、シーズン中絶不調の堀内は、シリーズ全体でも登板がないことが自分でもわかったそうです。
以下、物語調に・・・。

そんな第二戦、寂しさを紛らわす為、言われたわけでもないのに、独り、ブルペンで投げていた堀内に、突然、登板命令が下る・・・。
先発投手が突然、崩れたのである。
慌てて、マウンドに上がった堀内が見た物は、7回裏、南海の攻撃で、1対0、巨人リードながら、無死満塁の光景・・・。
ここで、堀内の頭には、「長くはない」父の枕元に、日本シリーズMVPの賞品を持って帰ってやることがひらめく・・・。
「勝ちたい・・・。」
堀内の天才性に火がついた瞬間だった。

堀内は、この場面、犠牲フライで1点を失ったものの、次打者をあっさりと併殺に討ち取り、この場面を凌ぎきるや、延長戦で堀内自身が決勝タイムリーを放ち、巨人はこのシリーズ初勝利を挙げる。
そして、続く第三戦、堀内は先発し、完投勝利、そして、自ら2本ホームランを放ち、見事、シリーズMVPに輝いた・・・。

おっと、時間です(笑)。
また、いずれ・・・ね。
                                平太独白
by heitaroh | 2007-04-23 08:48 | スポーツ | Trackback(2) | Comments(4)
Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2007-04-25 11:39
タイトル : どこが悪い!
高野連というのは何をやる組織であり、どういう人たちが動かし、その人たちが何で生計を立てているのか、私は何も知らない。ただ、この組織が最近騒いでいるらしい「高校の野球特待生」の話だが、高野連を運営している成人たちが本気で問題視しているのなら、問題にする方が問題だろう。 野球に限らず、サッカー、ラグビー、水泳、スケートなど、あらゆるスポーツに特待生システムは利用されているであろうことは想像に難くない。学業においても厳然と存在する。 さらに高野連は私立高校だけを標的にしているようだが、地方の商店街や産業...... more
Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2007-05-06 10:10
タイトル : ケチケチするな!
例の高野連の特待生問題、学校数にして400校弱、生徒数にして4,000名弱―私の予想の1割に遠く及ばない。 少なすぎる。ホンマかいな。本当だとすれば可哀想な話だ。 学校だって、プロ野球だって、その他のスポーツ興行団体だってもっと出せるだろう。 ケチケチするな。どんどん出してやれ! 期待を裏切る子はあまりいないはずだ。 もし裏切られたら、選んだ側の眼力の問題だと諦めればいい。... more
Commented by D-KID at 2007-04-23 22:09 x
次回、父のいまわの際に悪太郎の魂に火が着いた『決意の一球』!

どうぞお見逃しなく(^^;
Commented by heitaroh at 2007-04-24 09:41
< D-KID さん

よく、ご存じで(笑)。
でも、一番最後だけは、未公表のものがありますので、乞うご期待!
Commented by funatoku at 2007-04-26 00:08
日本シリーズになると堀内より高橋一三の方が活躍していた印象がありますね。
Commented by へいたらう at 2007-04-26 10:33 x
< funatokuさん

そうですかねぇ。
私は、むしろ、公式戦の方が高橋一三が活躍していたような気がしますが・・・。
<< 日露戦争開戦にみる福岡縣人・頭... 百年後の教科書にみる勝者の真実 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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