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大勲位、中曽根康弘の小泉評!
親愛なるアッティクスへ

郵政民営化法案否決から、解散、反対議員への対立候補擁立まで、余人はさておき、私としましては、全面的に支持出来る内容だと思っております。

ところで、ここに、大変興味深い小泉評があります。
以前、ある雑誌に載っていた中曽根康弘元総理の小泉評です。
おそらく、去年の暮れ頃のインタビューかと思いますが、さすがに中曽根さんはよく見ているなと思います。
小泉支持者の私も、総理に思想的なバックボーンがない・・・という点では、残念ながら、・・・。
以下、ご存じとは思いましたが、一応、添付致します。(一部中略。)
------------------------------
 「小泉首相はつきがあって運が良い。また首相には気力がある。
 わたし(中曽根元首相) をやっつけて総選挙に出さなかったなどはその典型的な例だ。
 首相は道路改革、郵政改革を主眼に一点集中型の政策を提示しているが、改革の総論とか長期路線ははっきり示してない。
 思想哲学に基づいて日本をどのような国にしたいかという国家観の表明がない点はもの足りない。
 憲法改正を日程に入れる以上は自分の歴史観なり国家像なりを明らかにし、それに対して国民の理解を求めるのが正攻法だと思う。

 政府がイラク支援法など有事に関連したいくつかの法律を成立させたことは、世界の動きに受動的に対応した面が強いが、合格点は与えられると思う。
 しかし外交を進めるには首相が指導力を発揮すべきで、何よりもアジア諸国との連携強化に向かわなければならないが、小泉首相にはこの点が欠落している。
 一方、イラクは米国の占領政策が問われる事態になっている。
 国連との強調、仏独露の協力が必要になってきているのに、小泉首相にはこうした面の動きが見られない。
 米国が実績を手放さないところが問題である。

 政治には数も大事だが、議員一人ひとりの質も大事である。
 権力に屈しない信念の人が出なければ議会の尊厳はどこかに行ってしまう。
 斎藤隆夫、尾崎行雄、河野一郎、三木武吉、三木武夫らの人には有権者からの付託に基づいて自由に行動する信念があった。
 現状はそういう議員の本質への視点が失われてきており、憂うべきことである」と。
------------------------------

最後の数行は、まさに、大勲位・中曽根康弘面目躍如といったところでしょうか。
今聞けば、まさに今の郵政解散をにらんだ牽制球のように受け取れるのですが、一年近く前に書かれた記事なのですから、恐るべし慧眼と言わずにいられません。

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by heitaroh | 2005-08-17 07:31 | 政治 | Trackback | Comments(2)
Commented by 簿記受験生(PARDES) at 2005-08-17 15:36 x
小泉自民党が、ホリエモンと東ちづるを「刺客」として擁立したらしいんですが、管理人様のご意見お聞かせ願えれば幸いです…。
Commented by へいたらう(管理人) at 2005-08-18 10:22 x
>簿記受験生様

丁重な物言い、いたみいります。
この件に関しては、かつて、55年体制の時代に野党第一党の社会党が口では自民党に取って代わると言いながら、選挙時の擁立候補者の数自体が上回ってなかったのを思い出します。
やはり、それだけ、数を揃えるのは難しいということでしょう。
特に今回のは、ハプニング解散的な要素が強いですから、どれだけ、周到な準備があったのかという点については、かなり、疑問ですし・・・。
ま、結局、国民投票的な側面がある以上、候補者を立てないわけにはいかないでしょし、となれば、誰でもいいとなるのも仕方がないのではないでしょうか?
理想を言えば、違和感がありますけどね・・・。

ちなみに、ホリエモンに関しては、同郷ながら、あまり好きではありません。
彼には志が感じられないからです。
<< 大勲位、中曽根康弘が見せた中国... 熱帯夜に見るプロのプロたる所以... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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