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軍人は星の数で相手を見るにみる肩書きの是非、その2
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。
本当は来週書こうかなと思っていたのですが、鉄は熱いうちに打て・・・と言いますので。
そのぶん、来週、手抜き・・・するかもね(笑)。

戦前、岸 信介元首相が、東条英機内閣商工大臣になった折りのこと、新任挨拶に行くと、東条首相から、「君の官位を正三位(?)にしておくよ」と言われたとか。
岸大臣は、「そんなの必要ないですよ」と言ったところ、東条首相は、「いや、これからは、立場上、軍人との折衝が多くなる。軍人というものは、相手を星の数(大将、中佐、少尉などの位を表すバッジ)で見るものだ。だから、官位はあった方がいい」と言われたとか。
(そういえば、ジパングという漫画で、タイムトラベルした自衛官が自らの名前の後に、「一佐」と付けて名乗ったら、帝国軍人らは、「一佐?」と少し、ポカンとした後、「佐官級かよ!」と言って、一斉に立ち上がって敬礼した・・・というシーンがありましたね。まあ、漫画の中の話ですけど、現実にも、これに近い世界があったんじゃないですか・・・。)

この辺は、如何にも、憲兵隊上がりの軍人官僚、東条首相が言いそうなことですが、確かに、私も、あまり、この手の話は好ましいと感じるものではありませんが、だからと言って、一概に否定できない部分も持っていると思います。
自分がそうでも、相手が、それを好む人間の場合、何の立場であるか、どういう権威で物を言っているかをはっきりさせておいたほうが良い場合もあるからです。
役職や権威がないと、相手が動かないという場合(現実)もあるんですよね。

また、軍隊の制度に、ライン=スタッフ制というのがあります。
いわゆる、参謀制度というものです。
これは、その組織の規模にもよるのですが、組織が一定以上の規模になってきた場合、「考える部門」「実行する部門」を分けた方が効率的だということです。
以前、あるテレビ番組で、「おふくろの味」と言いながらも、実際に家庭の主婦が作ったきんぴらごぼうと、スーパーの出来合いきんぴらごぼうとが、どちらが、美味いか・・・というのを、目隠しをして、食べ比べていたのですが、結果は何と、多くの人が、スーパーの出来合いに軍配を挙げました。
でも、これは、本来、無理からぬことなんですよね。
なぜなら、スパーの出来合いを作っている人は、毎日、きんぴらごぼうばかりを作っているわけで・・・。

それと同じで、工場のラインで、毎日、部品を作っている人は、余計なことは考えずに、毎日、同じ部品だけを作らせた方が効率的なんですよ。
部品を改良するとか、ラインの改善であるとか、考える部門は、考える専門のスタッフチームに考えさせたほうが効率的なわけで・・・。

今度こそ、そのうち、続く・・・ことになると思います。
                              平太独白
by heitaroh | 2007-03-17 08:55 | 社会全般 | Trackback | Comments(4)
Commented by D-KID at 2007-03-17 21:17 x
昨日とはまた違う視点ですが、そうそう相手の肩書きを見て話し合いに応じる人っていますね。例えば、ペーペーの営業マンに易々と話さないが拠点長クラスが出てくれば相手にする顧客とか。
まぁ斜めから考えれば、『オレは〇〇(=役職を持つ人)を相手に交渉しているんだ』って充足感が現れてるのかなとも思うんですが。

実際取引先でも僕が相手だと歯牙にも掛けない人間が、役職者と同行すると簡単に話しに応じたりすることがあるんですよね(苦笑)
もっとも、付き合いの長さだとかウマが合う合わないもあるんでしょうけど。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-03-18 04:37
>実際取引先でも僕が相手だと歯牙にも掛けない

その取引先では、多分、役職で呼び合っているのでしょう。
そうした相手を惑わすためにカタカナ」の肩書が出現した、と私は”邪推”しています。
Commented by へいたらう at 2007-03-18 12:31 x
<D-KID さん

>『オレは〇〇(=役職を持つ人)を相手に交渉しているんだ』って充足感が現れてる

まさしく(笑)。
結局、自己満足なんでしょうね。
でもって、それが見え見えだったりします。
Commented by へいたらう at 2007-03-18 12:34 x
<Count_Basie_Bandさん

なるほど、一理ありますね。
でも、漢字でも、「和尚さん」と呼ぶと、わざと、振り向かなかったりする人もいるみたいですよ。
「大僧正様」と呼んでほしいみたいですが、警視正と呼んだりして(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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