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軍人は星の数で相手を見るにみる肩書きの是非、その1
親愛なるアッティクスへ

実は、ここしばらく、期限付きで没頭していた仕事があったのですが、やはり、もう、間に合いそうもない・・・ということで、粘りのない福岡人らしく、すっぱりと諦めました。
で、元ののんべんだらりの生活が戻りつつあったのですが、昨日、やはり、どうしても「期限中に仕上げろ!」と、再厳命されまして、再び、パニックの中へと帰ってきました。
まるで、ターミネーターか、ダイハードみたいかと(笑)。(←少し、壊れてます。)
嗚呼、私の安寧は遠い・・・。

軍人は星の数で相手を見るにみる肩書きの是非、その1_e0027240_1172985.jpg

で、先般、敬称を、すべて、「様」ではなく、「さん」で統一するという話を聞いたのですが、この点は、以前から思っていたことがあり、少し、考えてみました。

実は、20年くらい前でしょうか、私は、若き頃、本田技研工業の共同創業者である本田宗一郎藤沢武夫の両氏の創業伝説を読んで、その中の一文に感動したことがあります。
それが、「ホンダでは、肩書などでは呼ばない。社長も専務も新入社員も、皆、『~さん』で呼ぶ」という部分でした。
当時、私の周りにいた大人たちは、皆、自分の肩書地位のことしか考えてないような人たちばかりだったこともあり、それに辟易していた私は、「もしや、いつの日か、私が人を使うようになることがあったら、こうありたいものだ・・・」と思いました。

ちなみに、昔、私が勤めていた会社は、全体の9割が幹部クラスの社員だったのですが、時々、「幹部会議」なんてのをやっており・・・、「だったら最初から、全体会議にすればいいのに」って思ってましたよ。
また、当時、取引があった、ある会社では、「係長」「営業リーダー」、「主任」、「店長代理」、「主査」と、一度に、名刺を出されたことがありました。
これには、思わず、噴き出してしまいましたね。
「偉い順に並べろゲーム」じゃないんだから・・・と(笑)。

ところが、それから、20年を超える歳月が流れ、その間、色々な現実を見るにつけ・・・、かつて、私を感動させたこの考え方は、少し、「理想主義」に過ぎたものだったのではなかろううかと思うようになってきていました。
で、先日、日下公人という経済学者が、新聞に記事を寄せていたのを拝見したのですが、曰く、「今までは部長、課長、課長代理、係長、班長、主任なんて階段がいっぱいあった。命令する人と、それを聞いて実行する人はっきりしていた方が仕事するらしいんだな。それをフラット化して、肩書きもチームリーダーとかディレクターとかカタカナ化して『山田さん』なんてさんづけで呼び始めると、組織もガタガタになっちゃうようだ」というものでした。

如何にも、日本人的かな・・・って気もしますが、一方で、これには、私も、いくつか思い当たる話がありました。

続きは、また、来週・・・に書けるかな・・・ですね。
                               平太独白
by heitaroh | 2007-03-16 08:13 | 思想哲学 | Trackback(1) | Comments(10)
Tracked from ほんのわの読書日記   .. at 2007-03-18 09:33
タイトル : 池田平太郎 『平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ』3/..
このブログは読書日記ですので、話題の中心は読書記録です。 記事自体面白おかしいわけではないので、せめてものサービス精神でなるべく参考になるよいサイトを探してリンクを張るよう心がけています。 文字がカラーになっている部分はリンクが張ってありますので、どうぞご覧くださいね。 さて、そうしていろいろなサイトを検索していると、ユニークなものや意外なものに遭遇することがあります。 またネット上で知り合い、定期的に訪問するようになったサイトもあります。 その中にはほぼ毎日更新され、わたしが週刊誌的に...... more
Commented by Count_Basie_Band at 2007-03-16 16:41
こりゃまた華々しい紹介のされ方で...

実は私が勤めていた会社は私が入社してから25年間ぐらいは全員「さん」付でした。全国で1万人くらいが全員「さん」だったのです。
しかし「みんな『「さん』でエエ」と突っ張っていた創業者グループの人たちがバタバタと他界してから一挙に崩れました。同時に収益力にも穴が開き始めたので私はサッサと逃げてきましたけど....株も最高値で売り抜けて(^^;)。
Commented by D-KID at 2007-03-17 10:02 x
『さん』づけの呼び方、会社内ではなんとなく馴染めにくそうですネェ。

役職で呼ぶことで相手に敬意を表わす、という風に考えれば別に問題視する必要も無いかなと個人的には思います。
組織である以上(いい意味での)縦の命令系統がしっかりしていないと誰がどの役割を受け持つか分からず、機能不全みたくなってくるんじゃないでしょうか?


因みに、僕の営業所の所長も肩書きにしがみついている輩の一人です(^^;
Commented by heitaroh at 2007-03-17 11:15
< Count_Basie_Bandさん

いえいえ、日頃のご指導ご鞭撻を考えれば、これでもまだ、地味なくらいかと(笑)。

さておき、私としては、その辺の理想が通じないというのが、少し、寂しい気がするんですけどね。
Commented by heitaroh at 2007-03-17 11:31
<D-KID さん

最初から、さんづけで呼んでいるところはいいんでしょうが、今まで、役職で呼んでいたところがさんづけにする場合は、抵抗があるみたいですね。

>役職で呼ぶことで相手に敬意を表わす

そうそう、敬意を表すにふさわしい人ばかりであればいいのですが・・・。
お宅の所長さんもそうかもしれませんが、私が昔いた会社では、役職で、二階級特進して、隣の課の課長を抜いたら、手のひらを返したように、見下した人がいました。
その1か月後くらいに、今度は、隣の課の課長が次長になったら、また、手のひらを返して、揉み手ですりよってました。
ある意味、すごいと思いましたよ(笑)。

でも、役職なんてものは、効力を発揮するのは、その会社にいる間だけですよ。
いくら偉くたって、よその会社の平社員に対しては、何の権限も持っていないんですから。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-03-17 15:56
私も月曜締めと火曜締めの二本立てなので8時就寝3時起床で飛ばしていますが晩酌はしっかりやってます(^^;)。一昨日、チョットいい型のクエ(モロコ)が手に入ったのでいろいろ楽しんでいます。

さて、全員が「さん」付で呼び合える大前提は、全員の役割、権限、責任、指揮命令系統が明確に規定されていることです。この条件が確立されている組織では敬意も敬称も必要ないのです。
私の大学での専攻は「産業心理学」で、旧制中学世代の教授に代わってアメリカの文献を随分読まされましたが、1950年代のアメリカでも組織内でファーストネームで呼び合わず、「Mr.やMs」「SirやMam」が使われるようになったら衰退期、がが定説になっており、第二次大戦後の陸軍がしばしば例に挙げられていました。今でもこの定説は揺るがず、自動車のビッグスリーなどがこの視点から分析されています。

人間とはそういう動物だという思想ですね。
Commented by heitaroh at 2007-03-17 16:25
< Count_Basie_Bandさん

あのー・・・、大変、申し上げにくいことなのですが・・・。
えーと、あのー、クエって何ですか?(笑)。
クエ?モロコ?
形がいい???
パイプの名前ですか?
それとも、たぶん、九州地方にはいない魚では?

なるほど。
大変参考になります。
役職で呼ぶか、さんで呼ぶか・・・ということではなく、その組織自体の品格の問題だということですね。

そう言われると、私も思い浮かぶことがあります。
この点は、長くなりますので、また、後日、書かせていただきたいと思います。
Commented by Count_Basie_Band at 2007-03-17 16:33
>えーと、あのー、クエって何ですか?(笑)。

ものの本には「関東以西の岩礁に生息」とあり、最大1メートルになるようです。岩礁の魚ですから網には掛かりません。竿釣りだけでしょうね。
「アラ」に似てる?
Commented by D-KID at 2007-03-17 20:57 x
あれ、『クエ』って九州で言うアラ鍋の『アラ』じゃないですか?

参考までに↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A8
Commented by Count_Basie_Band at 2007-03-18 05:08
アーラ、「アラ」だったのね。刺身も旨いですよ。
「アラ」でもいいから「クエ」

D-KIDさん、アラがとうございました。
Commented by へいたらう at 2007-03-18 12:27 x
< Count_Basie_Bandさん
<D-KID さん

あら、あらってあらだったんですね。
あら、びっくり(笑)。

あらちりは食べた事あります。
滅多に口には入りませんが、刺身は回転寿司でしか食べたことない・・・ような気がします。
あれって、本名は、クエだったんですね(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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