親愛なるアッティクスへ
実は、ここしばらく、期限付きで没頭していた仕事があったのですが、やはり、もう、間に合いそうもない・・・ということで、粘りのない福岡人らしく、すっぱりと諦めました。
で、元ののんべんだらりの生活が戻りつつあったのですが、昨日、やはり、どうしても「期限中に仕上げろ!」と、再厳命されまして、再び、パニックの中へと帰ってきました。
まるで、ターミネーターか、ダイハードみたいかと(笑)。(←少し、壊れてます。)
嗚呼、私の安寧は遠い・・・。
で、先般、敬称を、すべて、「様」ではなく、「さん」で統一するという話を聞いたのですが、この点は、以前から思っていたことがあり、少し、考えてみました。
実は、20年くらい前でしょうか、私は、若き頃、
本田技研工業の共同創業者である
本田宗一郎と
藤沢武夫の両氏の創業伝説を読んで、その中の一文に感動したことがあります。
それが、「ホンダでは、肩書などでは呼ばない。社長も専務も新入社員も、皆、
『~さん』で呼ぶ」という部分でした。
当時、私の周りにいた大人たちは、皆、自分の
肩書や
地位のことしか考えてないような人たちばかりだったこともあり、それに辟易していた私は、「もしや、いつの日か、私が人を使うようになることがあったら、こうありたいものだ・・・」と思いました。
ちなみに、昔、私が勤めていた会社は、全体の9割が
幹部クラスの社員だったのですが、時々、
「幹部会議」なんてのをやっており・・・、「だったら最初から、全体会議にすればいいのに」って思ってましたよ。
また、当時、取引があった、ある会社では、
「係長」、「営業リーダー」、「主任」、「店長代理」、「主査」と、一度に、名刺を出されたことがありました。
これには、思わず、噴き出してしまいましたね。
「偉い順に並べろゲーム」じゃないんだから・・・と(笑)。
ところが、それから、20年を超える歳月が流れ、その間、色々な現実を見るにつけ・・・、かつて、私を感動させたこの考え方は、少し、
「理想主義」に過ぎたものだったのではなかろううかと思うようになってきていました。
で、先日、
日下公人という経済学者が、新聞に記事を寄せていたのを拝見したのですが、曰く、「今までは部長、課長、課長代理、係長、班長、主任なんて階段がいっぱいあった。
命令する人と、それを聞いて実行する人がはっきりしていた方が仕事するらしいんだな。それを
フラット化して、肩書きも
チームリーダーとか
ディレクターとかカタカナ化して『山田さん』なんて
さんづけで呼び始めると、組織もガタガタになっちゃうようだ」というものでした。
如何にも、日本人的かな・・・って気もしますが、一方で、これには、私も、いくつか思い当たる話がありました。
続きは、また、来週・・・に書けるかな・・・ですね。
平太独白