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吉村作治教授と淀川長治翁にみる職業とは情熱の継続
親愛なるアッティクスへ

吉村作治という人が居ますよね。
今更、私なんぞが言わなくても、テレビなどで、よく、ご存じの、「日本のインディ・ジョーンズ」との声もあるエジプト考古学者です。
私も、こういうのが好きなので、よく、テレビで拝見するのですが、まあ、最近は、テレビ局側の都合もあるのでしょうが、特に目新しい話もなく、「また、この話かよ」って感じですが、それはさておき、この人の凄いところは、小学校4年生の時、ハワード・カーターが書いた「ツタンカーメンの秘密」という本を読んで、現実に、エジプト考古学者を目指し、さらに、現地での発掘活動を容易にする為に、エジプト人の嫁までもらったという事ではないでしょうか。
(元妻となってましたから、現在は、離婚されたみたいですが、子供は、今でも、母親の元で、エジプトにいるみたいですね。でも、それもあってか、1971年に、初めて、早稲田大学エジプト調査隊として、初の本格調査をルクソール西岸のマルカタ南遺跡にて開始したときは、参入から、わずか5年という異例の早さで、エジプト考古庁から単独調査の認可が下りたと言います。)

私も、同じく、小学校4年生くらいのときに、学校の図書館で、その「ツタンカーメンの秘密」という本を読んだ記憶がありますが、そのとき、そこにロマンは感じても、現実に、それを生涯の職業にしようという発想は浮かびませんでしたね。
(ちなみに、同教授は、福岡県宗像郡海の正倉院と呼ばれる、「沖ノ島」世界遺産化運動の第一人者だそうで、毎年、宗像市を訪れて講演を行っているそうです。)

ましてや、その為に、妻さえも・・・といことにはならなかったと思います。
あ、もちろん、実際のところは知りませんよ。
ただ、テレビで、吉村教授本人が、「発掘をしやすくする為にエジプト人の女性と結婚し、子供もいる」といって、子供の映像も出ていたのを見ただけです。
誤解の無いように言うならば、その国が好きになれば、その国の女性と結婚して、その国に骨を埋めたいと思う・・・、それ自体は私にも、わからないではありません。
ちょうど、ラフカディオ・ハーンが日本人の妻を娶ったようなものだったのではないでしょうか。
ただ、小学校4年生のときに思ったことを、20代のときにも、そして、現在でも、変わらぬ想いとして持ち続けられるということに、感服・・・です。
ある意味、たとえ、邪道だとしても、ここまで、これだけに生涯を捧げ続けられれば、立派な物ではないかと。

この点では、淀川長治という人が居ましたよね。
あの人も、若い頃、映画を見て感動して、「生涯、何らかの形で映画に関わられることを職業に出来たなら、一生、妻帯はしません」と神に誓い、以来、生涯、独身を通したという話を思い出してしまいました。
すべては、情熱の継続にある・・・と言っていいのでしょうか。
                                平太独白
by heitaroh | 2007-02-21 17:39 | 社会全般 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from 戦国武将ファイル at 2007-02-21 22:11
タイトル : 吉村教授らが神官夫婦の木棺4個を発見
 エジプト・カイロ近郊のダハシュール北遺跡から、古代エジプト第12~13王朝時代(紀元前1800年ごろ)の神官夫婦のものとみられる2個を含む彩色木棺4個を発掘したと、早稲田大古代エジプト調査隊(隊長・吉村作治客員教授)が発表した。  古代エジプトの夫婦の木棺がほぼ完全な形で同時に見つかるのは極めて珍しいという。  夫婦のものとみられる木棺は、長さがそれぞれ193センチと184センチで、1月24日、深さ約3.6メートルの地中から約2メートル離れて未盗掘の状態で見つかったという。  大きい方の...... more
Commented by tokkey_0524zet at 2007-02-21 20:30
このお話を聞いて「トロイ遺跡」を発掘したシュリーマンを連想してしまいました。

彼も発掘調査費を自弁するために、貿易などの事業に奔走しつつ「イーリアス」の研究をしながら語学にいそしんだそうですが、晩年に発掘調査に必要な費用が用意できるとさっさと事業をたたみ、トルコのトロイア地方へ発掘調査の旅に出たんだとか。

非現実的な夢を追いながらもやる事はかなりなリアリストw。かっこええ。
吉村作治教授もTV番組に露出しているのは発掘費用を稼ぐ為なんだそうで。どこか被って見えますね。
Commented by honnowa at 2007-02-21 22:13
平太郎先生、こんにちは。お久しぶりです。
そしてトラックバックとコメントありがとうございました。
よかったあ、今回は私でもコメントできそうな内容で。
いつも難しくてすごすごと引き返しておりました。
と、思ったらせっかく博物館の記事があったのに、もう大分日数がたっている、なんてことも。
私は昨日の朝、エキサイトブログセレクションの更新情報で吉村先生のブログに初めて気づいたんですよ。
読んでびっくり。
上記のtokkeyさんも書いていらっしゃるように、発掘費用の為にここまで頑張ってらっしゃるのかと。
吉村先生クラスになれば幾らでも国や大学から補助金出るんだとばかり思ってましたもん。
よく考えたら、国内の遺跡でないから幾らでもという訳にはいかないんですよね。
Commented by へいたらう at 2007-02-22 12:31 x
<tokkey_0524zetさん

最近、かなり、忙しくしてまして、なかなか、そちらに行けずにごめんなさい。
しかも、こんな時に限って、今から、葬式です(汗)。

シュリーマンとハワード・カーターは、私には、被ってしまうんですけどね・・・。
でも、アル意味、貴女は、現代のシュリーマンと言えなくもないような・・・(笑)。
Commented by へいたらう(管理人) at 2007-02-22 12:36 x
< honnowaさん

いつもいつも、固い内容ばかりではありませんよ(笑)。
バレンタインデーで冷や汗・・・なんてのもありましたし、正月二回目のやつは、確か、お笑いでしたしw

私は、たまたま、書くことなくて、以前、テレビで見たときのことを思い出して吉村作治教授の記事を書いてしまいました(汗)。

吉村教授の場合は、いくら発掘費用のため・・・と言っても、やはり、どうしても、色々言う人も出てくるのでしょうが、なんと言われても、気にしないという姿勢がいいと思います。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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