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熱帯夜に見るプロのプロたる所以・・・。
まったく暑いですね・・・。
あの熱帯夜の寝苦しさが段々、堪えるようになってきました・・・。
ところで、熱帯夜と言えば、私には忘れられない話があります。
あるプロ野球担当新聞記者の回想で、昭和20年代のある夏の夜、広島カープの主戦級投手と酒を飲んだそうです。
で、かなり遅くまで飲んで終電がなくなったそうで、やむなく、その投手が「うちに泊まっていけよ」と言ってくれた・・・と。
で、「それならば」と言葉に甘え、その夜は彼の家に泊まることにしたところ・・・、その投手は家に入るなり、いきなり家中のという全部閉め、さらにカーテンを全部閉め、さらにさらに毛布を着て寝ようとしたそうです。

驚いたのは、その記者氏。
真夏ですから、当然、窓を開けていても暑いのに到底、正気の沙汰じゃない。
慌てて、「どうして、こんなことをするんだ!」と聞いたところ、その投手は、「肩を冷やすといけないから・・・」と。
(確かに、昔は投手は肩を冷やしたらいけないというので、「肩当て」なる物を肩にいれていたように記憶しております。)

現代のスポーツ医学でみたとき、これが正しい処置なのか、また、それだけ体を大事にするのなら、遅くまで酒飲むなよ!などという突っ込みは置くとして、とにかく、当時、私はこれを読んで、大変、驚き、そして、知りました。
これが、「プロ」なんだ!と。

プロとは、試合で活躍する華やかな部分だけではなく、その裏には、自己管理がある。
しかし、彼のそれは、ただの自己管理ではないのです。
まず第一に、彼は毎日、熱帯夜に、こうして寝ていたということ。
第二に、来客があったときでも、決して、来客に合わせようとはしなかったこと。
第三に、どんなに遅く帰ってきたときでも、泥酔していたときでも、彼は決して、この習慣を変えなかったこと・・・。

言うまでもなく、投手にとって、「肩」とか「指」「肘」などというのは、大事な商売道具です。
肩や肘を痛めることは、野球選手にとって、「失業」を意味します。
当時は今と違って、社会保障も充実していませんでしたから、失業はイコール明日の食事にも事欠くことを意味していました。
従って、これは、野球選手に限らず、昭和40年頃までは、様々な職業の人たちに共通する意識だったようです。
(俳優・鶴田浩二は暴漢に襲われたとき、両手で「顔」に傷が付かないように必死でガードしたと言います。彼にとっては、「顔」が商売道具だったということでしょう。)

以前、福岡ダイエー・ホークス(現、福岡ソフトバンク・ホークス)の杉内俊哉投手が、相手打者に打たれた自分のふがいなさに腹を立て、ベンチを両手で殴り、両手指を骨折してしまうという事件がありました。
彼は、まだ、本当の意味でのプロではなかったということなのでしょう・・・。
                          平太独白

by heitaroh | 2005-08-12 19:36 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(6)
Tracked from <徳島早苗の間> at 2006-01-02 15:04
タイトル : 青木選手ヒット2本&野村謙二郎選手お疲れ様(あ、山本監督..
 昨日も神宮へ行って来たがまたもや雨。前回ほど雨足は強くなかったがそれでも肌寒し。  一回表、先頭打者の青木選手がいきなり内野安打で「をぉヤタッ!」結局この試合では2安打。いずれも足で稼いだ内野安打だったところが彼らしい。  7回までは緊迫したいい試合だったのだが(広島の倉捕手がやたら球をこぼしていたのが気になった。ヤクルト6回裏の2点は後逸による〝たなぼた〟の様なものだったし。)8回表に吉川投手が打たれ、9回表に三澤投手がボコボコに打たれまくって試合が壊れてしまった・・・あ~あ。 ...... more
Commented by ジンマーマン at 2005-08-12 22:29 x
今年の杉内投手は、その鬱憤を晴らさんばかりの活躍ですね。かつては中学生の野球部員も体育のプールを免除されていました…。今から思うと笑えます。
Commented by りつ at 2005-08-13 12:45 x
へいたらうさんのお住まいのあたりには飛行機の破片など降ってきませんでしたか?よりによって12日にぞっとする事故が起きましたね。(記事と関係ないコメントで失礼)
Commented by へいたらう at 2005-08-13 20:31 x
>りつさん

ご心配をお掛けしました。
幸いにして、うちの辺りではなかったものの、今のところに越してくる前は東区に住んでましたので、他人事ではなかったですね。
ホント、冗談じゃない!って思いましたよ。

今回、落下したところのすぐ近くでは、かつて、米軍機が住宅街に墜落し、幼い子供が死ぬという事件があっています。
福岡は空港が近いことで、便利だと言われますが、やはり、現状では無理があるようです。
Commented by へいたらう at 2005-08-13 20:32 x
>ジンマーマンさん

確かに!うちの中学はサッカー部がプールは免除されていたのを、当時の体育の先生が無理矢理、プールさせてました。
あれって、一体、誰が言い出したことなんでしょうね(笑)。
Commented by りつ at 2005-08-13 21:58 x
へいたらうさんに被害なく、よかったです。
福岡には何度か行った事がありますが、今はニュースを聞いてへたらうさんが浮かぶところがブログやmixiの面白いところでしょうか。

Commented by へいたらう at 2005-08-13 23:15 x
>りつさん

ご心配、有り難う御座いました。
確かに、私も東京で電車事故があったと聞いたとき、東京の友人のことが頭に浮かびました。
ものすごーく、低い確率なのでしょうが・・・(爆笑!)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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