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預言者は己が里にて喜ばれず・・・、言い得て妙の年末。
いつだったか、友人に誘われ、「モーターサイクル・ダイアリーズ」という映画を見に行ったのですが、この映画は、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの若き日を描いたモノで、(そのときのことは、こちらをご参照下さい→平太郎独白録 「夜のアマゾン河を泳いで渡る!」)、その折、その映画館で、「CHE チェ・ゲバラ 情熱の人生」というゲバラの写真集を購入したのですが、これは写真集と言うよりも、写真がふんだんに使ってある伝記本と言った方が相応しい物で、おまけに、かなり、直訳気味でわかりにくいところがあり・・・でした。

この写真集のことは、稿を後に譲るとして、この中に、「預言者は己が里にて喜ばれず」という一節が出てきました。
確かに、預言者(神)や聖人・偉人というものは、妙に、素顔を知られすぎているところでは伝説になりにくいでしょうね。
よく、地元の人に聞くと、「なーんが、あいつは、元々、こうじゃった」などというような声を耳にします。
野口英世博士なんかは、その代表例でしょうか。
本人も勝手に聖人君子にして欲しくはなかったでしょうが・・・。
その意味では、世界の盗塁王、福本 豊氏は、国民栄誉賞授与を打診されたとき、「そんなんもろうたら、立ち小便もでけんようになるわ」と言って断ったと言います。
なるほど、確かに何となく、わかるような気がしますね(笑)。

で、先日、「文化というものを語るのであれば、まず歴史や伝統を尊重するところから始めるべき」、「欧州のサッカースタジアムには個人名がついたものがたくさんある」というご意見を頂戴しました。
(対して、日本で人名が付いた球場となると、「旭川スタルヒン球場」、「川上哲治記念球場」、それから、元アメリカ大統領のジミー・カーター氏が訪れたという理由での「カーター記念球場」の三つしかないそうです。)

確かに、欧米では球場に限らず、施設や設備などに人の名前を付けると言うことは、よくあることですよね。
シャルル・ド・ゴール空港、首都ワシントン、戦艦ビスマルクなどの他、果てはカトリーナの被害が記憶に新しいように台風にまで人の名前を付けます。
が、日本では、天災はモトより、球場に限らず、あまり、人の名前は付けませんよね。
確かに、先輩に対する敬意という点もながら、やはり、後々、その人物が問題を起こしたり、死後も評価が一変するというようなことがあった場合、特に、責任を追及されることを考慮して・・・ということなのかも知れませんが、やはり、意図せずして有名人になったような場合、後からボロボロと不祥事が溢れだすような人もいますからねぇ。
まさに、「預言者は己が里にて喜ばれず」です。

ちなみに、福岡市東区東公園というところには、福岡県議会棟、福岡県庁、福岡県警と三つの施設が並んで建っていますが、これは屋根の形が、それぞれ、甲形、形、そして、吸収型ソーラーシステムになっています。
何故そうなっているかというと・・・、当時の知事の名前が「亀井 光」だったからです(笑)。
(つまり、「亀」型、「井」型、「光」型・・・、続けて、亀井 光だと。)
嘘のような本当の話です。
もっとも、行政側は否定してたみたいですが。
でも、出来すぎてるでしょう(笑)。
たまたま、偶然、こんなのができたなんて・・・。

預言者は己が里にて喜ばれず・・・、言い得て妙の年末。_e0027240_14481775.jpg←少しわかりにくいのですが、左に亀型、中央に井形、一番右がソーラーシステム(中央の吹き抜け部分ではなく、一段下がったところとの間、斜面になっている部分)です。

もっとも、この知事、この他にも豪勢すぎる県知事公舎を造ったりしたことから、当時、批判の的になり、直後に選挙に落ちましたけどね(笑)。
                            平太独白

by heitaroh | 2006-12-18 17:18 | 思想哲学 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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