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バルトの楽園11 日独戦後比較
親愛なるアッティクスへ

e0027240_13232827.jpg先日、太宰府に行った折り、光明禅寺というところに行ってきました。

ちょうど、西鉄太宰府駅から九州国立博物館への通り道にあり、この日は、紅葉にはまだ少し早い時期だったのですが、庭園(←)を見ようと、結構、人が詰めかけてましたね。

e0027240_13293989.jpgで、先般来、述べております大著、「板東俘虜収容所―日独戦争と在日ドイツ俘虜」の中で、第二次大戦後日独悲惨さの比較についても述べておられたのですが、この点で、私は、以前、「戦後間もない頃に、西ドイツ技師として派遣された」方から、直接、話を聞いたことがあります。
(当時は、ドイツまでプロペラ機で行ったそうです。)

私が、「戦後、イギリスは、戦勝国でありながら、食糧が配給制にまでなるほどにまで凋落し、敗戦国のドイツよりもひどいことになったと聞きましたが、やはり、ドイツの戦後というのは、日本のような酷いことにはなっていなかったのですか?」と聞いたところ、その方は、「確かに、ドイツにはハムもあったし、パンもあった。日本のように、悲惨なことはなかったな」と答えられました。
で、てっきりドイツの戦後は、日本ほどに酷くはなかっただろうと思っていたのですが、やはり、そんなことはなかったようです。

同書曰く、「敗戦直後両国は同じ敗戦国でも条件はずいぶん違っております。
第一にドイツは国土全部が戦場になっております。わが日本の場合、沖縄が戦場になりました。国土の一部です。ドイツとは被害の程度がずいぶん違います。
第二には、(敗戦後)直接、軍政となったかどうか。わが国の場合、間接的であった占領軍による直接的軍政ではなかった。少なくとも日本政府および日本の議会存続しえた。
もうひとつ気象条件です。国土を荒され、食糧乏しく、燃料にすべき材料もない状態で、ドイツ人は1945年冬越しをしなければなりません。おそらく豊橋鳴門でしたら、わらであろうとボロであろうと、とにかくあるかぎりの物を身にまとっていれば、この冬越しくらい多少ヒビ、アカギレを生ずるかも知れませんが、なんとかしのげます。ドイツの場合、冬はマイナス20数度壊れた石造りの家屋瓦礫の中ではとうていできない相談です。
敗戦後の苦しみを我々とドイツで比較してみれば、やはりドイツ側の方が一枚も二枚も苦しいめに遭っております。」と・・・。

「戦には破れたくないものよ!」
これは、映画、「風林火山」の中で、武田信玄正室が、ヒロインの佐久間良子演ずる諏訪の姫に向かい言うせりふですが、本当に「戦には敗れたくない物よ!」ですよ、御同輩。
                              平太独白
by heitaroh | 2006-11-17 17:21 | 歴史 | Trackback(2) | Comments(2)
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Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2006-11-17 16:01
タイトル : エースタライヒ
テレビ朝日に「オーストリアと言う国の存在」を知らないアナウンサーを見付け、方々で叩きました。 「オーストリア」という国を知らずに30年も人生を送ることが可能だったことに驚いたのです。 第二次大戦後に植民地支配から解放されて独立したアフリカなどの小国、旧ソ連邦内部の小国は別として、第二次大戦前から存在した国の名前ぐらいは私たちの年代では小学生の時から知っています。大体の場所もわかります。 だから例のアナウンサーを話題に取り上げたのです。ところが現代日本では成人でも「オーストリアと言う国の存...... more
Tracked from 墓の中からコンニチワ at 2006-11-18 16:15
タイトル : あなたはどっち派?
最近、特に若い人たちの間で「24時間表示」が定着しているように見える。例えば「17:00開場、18:00上演開始」といった表現である。 高齢者の間では、「午前nn時」「午後nn時」の方が一般的である。戦時中は24時間表示が普通だったが戦後は交通機関の時刻表以外では使われなくなっていた。それが復活してきているのである。理由はわからない。「戦中回帰願望」などと言うヒステリックな、サヨク呆けの理由付けは私はしない。 たしかに24時間表示の方が正確と言えば正確だ。しかし、たとえば「呑み会」の開始時刻が「6...... more
Commented by ame-no-michi at 2007-01-12 07:20
TBありがとうございます。
このお庭は季節によって表情がだいぶ違うようですね。
今度はもう少しゆっくり行ってみたいと思います。
Commented by heitaroh at 2007-01-12 15:11
<ame-no-michiさん

ここ、何か感動しました・・・?
私は特に・・・だったのですが(笑)。

まあ、他にも色々ありますから、一度、ゆっくりおいで下さいな。
<< 博多駅前史 その14 博多駅移... バルトの楽園その10 国境とい... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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