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日米野球とアジアシリーズにみる花相撲の論理。
親愛なるアッティクスへ

以前、平太郎独白録 「草木も芽吹く季節、我、何処へ向かう・・・」でも触れたことですが、私の勝手な持論として、「戦略から戦術を導くことは出来ても、戦術の積み重ねが戦略を形作る事は少ない」というのがあります。
つまり、「戦闘→戦術→戦略→目標→目的」であり、これらを繋げた物こそが方向性であると・・・。

日米野球とアジアシリーズにみる花相撲の論理。_e0027240_12443548.jpg私が、孫正義という人が凄いと思うところは、先に目的地を明らかにすることだと思います。
一昨年の近鉄球団消滅に伴う一リーグ制構想の折、百家争鳴、混沌たる中、彼ほどにはっきりと、「どこに向かうんだ!」と言うことを表明したオーナーはいなかったように思えます。

皆、積み上げていく課程で目的地が見え始めることはあっても、孫さんのように先に目的地を示し、逆に「そこへ行く為にはどこを通っていけば一番、効率的だ!」ということを、あそこまではっきりと明示できる人は始めて見ました。
当たり前のように見えて、これは本当に凄いことです。
具体的に言うならば、「世界一の球団にする」→「選手の年俸はもっと上げていい」、「給料でアメリカに負けていたら、日本のプロ野球はアメリカの二軍になる」、「給料はアメリカ並みにして、逆に向こうから優秀な選手を逆に呼ぶべきだ」→「それで黒字に出来ないのは経営者の泣き言」etc・・・。

確かにそうなんですよね。
アメリカという物が、かつてのように、海の向こうにあった時代ならともかく、今は、これだけ、身近になった以上、選手の大リーグ流出は止まりませんよ。
であれば、日本だけで、「人件費の高騰」を議論しても始まらないわけで、まさしく、孫さんが言う、「このままだと、日本はアメリカの二軍になる」でしょう。
孫ソフトバンクホークスの方向戦略を大言壮語と捉える向きもお有りでしょうが、確かに、先般からのシステム障害などを見るまでもなく、多々、後方が付いてきてないというのは感じますが、少なくとも、方向戦略という点では、私は決して間違ってない・・・、むしろ、他に選択肢なんかないじゃないかと思っています。

この点で、孫さんは、自ら、アメリカへ飛び、アメリカ側のいいような条件であったとは言え、WBCというものの開催にこぎ着けたわけですが、この構想を聞いた当時、オリックス宮内オーナーは、これを称して、「花相撲」と揶揄したことがありました。
でも、こういうものを、「花相撲」にするかどうかは、球界側の姿勢一つではないのでしょうか?
でも、日米野球はまだいいんですよ。
元々が、花相撲を前提に始まった物ですし、今では、メジャーを志望している選手たちの品評会の観さえありますから・・・。
(新庄などは、阪神時代、メジャーに行きたいから、声が掛かるようにと日米野球ではハッスルして、4割くらい打ってたらしいですね(笑)。)

でも、日本プロ野球をもっと盛り上げる為の一環として始まったアジアシリーズに関して言えば、メディア以前に、球界は広報活動何かやってるの・・・って感じです。
だって、日米野球は、まだ、福岡ドームであるってことくらいは知ってましたが、アジアシリーズは、いつからあるかさえ知りませんでしたよ。
こんな程度の広報活動でいいのでしょうか?
で、フタを開けてみたら、案の定、球場いつもがら~んとしてますよね。
都市対抗野球じゃないんだから・・・って。
どうやら、プロ野球は選手会も含め、喉元過ぎて熱さをすっかり忘れてしまったようですね。
                            平太独白
by heitaroh | 2006-11-11 08:30 | スポーツ | Trackback(2) | Comments(6)
Tracked from 日々の活動記録、つーことで。 at 2006-11-11 16:28
タイトル : 日米野球&アジアシリーズ&東西対抗に思うこと
アジアシリーズは日ハムが連勝しましたね。昨日のサムスンより今日のラニューの方が苦戦していたようです。ベアーズベアーズつーよいぞ、きょーのあいてはよーわいぞ! ってゆーか、ベアーズのピッチャーよかったです。 セギさんがパスポートの更新ミスで間に合わないそうですが、稲葉がいい仕事してますね。 やっぱりイナバ・・・ってアナウンサーの人まで言ってるとなんか可笑しくて。 日米野球は、草薙以来の全敗だそうで。 東西対抗やめるなんて言うから、野球の神様にケチつけられたんでしょう、と言ってみる。 ...... more
Tracked from 大胆不敵に...なれるかな? at 2006-11-12 00:57
タイトル : 11/10 アジアシリーズ2006 第2日
日本ハム、ラニューに逆転勝ちで決勝進出! サムスンはチャイナ にコールド勝ち!  アジアシリーズ2006日程へ < ラニュー (台湾) 1 - 日本ハム(日本) 2 > 日本ハム(日本) 000 000 020 2 ラニュー (台湾) 000 010 000 1 勝利投手  武田勝 セーブ投手  マイケル 敗戦投手  モレル  日 武田勝・武田久・マイケル - 高橋・中嶋  ラ レイボーン・モレル・許文雄 - 陳峰民 本塁打 日        ラ 曾豪駒1号ソロ...... more
Commented by settuko at 2006-11-11 21:03
トラックバックありがとうございます。
宮内は規制改革を唱えながら、野球では逆行したことしかしていませんね。
私は阪急ファンですが、今はパ・リーグのファンに変わりました。
今のオリックスは四国に移転でもしないと、存在価値がないと思うからです。
また訪問させて頂きます。
Commented by tonosamaking at 2006-11-12 00:02
おひさしぶりです。

確かにそれは思いますね。

花相撲か・・・

アメリカに対抗するためにアジアリーグの
試金石との位置づけだと思っていたのに
なんか盛り上がりに欠け、がっかりです。

Commented by へいたらう(管理人) at 2006-11-12 18:35 x
>settukoさん

コメントありがとうございます。
確かに。
宮内オーナーは、イチロー売ったときの金も球団ではなく、オリックス本体に補填したと言いますし・・・。

四国ですか(笑)。
私も、以前、オリックスには同じようなことを書きました。

これからもよしなに。
Commented by へいたらう at 2006-11-12 18:38 x
>tonosamakingさん

久しぶり!
生きてましたか(笑)。

サッカーのように、盛り上げていくために、その一環としてのアジアシリーズだったはず・・・。
映像見てると、何だか、都市対抗野球を見ているような気分になってきます。
Commented by tomoyan-bfm at 2006-11-13 01:17
TBありがとうございます。

アジアシリーズはまだオマケの感が拭えないですね。2年目ってこともあるでしょうが。
今後開催地も持ち回りになりそうですが、広報も含めてしっかりと発展させて欲しいなと思います。
Commented by へいたらう at 2006-11-13 10:05 x
>tomoyan-bfmさん

コメント有り難うございました。
開催地は持ち回りになるんですか・・・。
その方がいいでしょうね。
今の状態だったら、台湾とかの方が観客も入ったのでは・・・。
少なくとも、東京ドームよりは・・・。
<< 小久保復帰を祝うホークス球団補... 雨森芳洲の外交理念にみる日韓関... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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