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小泉内閣の総決算 その3 批判を受けることの健全さ。
親愛なるアッティクスへ

遂に中日優勝!・・・ですが、それよりも、私には、初めて、巨人が可愛そうに思えました。
地上波の中継はないし、東京ドームなのに中日ファンばかりだし、中日の優勝が決まった後なのに、ファン感謝のサインボール投げ・・・なんてやらせられてるし。
何か、あまりにも、惨めで・・・。
長島巨人の一年目、最下位になったときでさえ、「可愛そう」なんて感情は芽生えませんでしたけどね・・・。
何で、こんなになっちゃったのかな・・・と。

しかし、中日も、次の目標が、「52年ぶり二度目の日本一」というのには、思わず、笑ってしまいました(笑)。
昭和29年(1954年)、西鉄ライオンズに勝利したのが、最初で最後だという・・・。
本当は、二年前に、中日を日本一にしてやろうと思い、敢えて、パ・リーグは二位の西武を送り出してあげたんですけどね(笑)。(←というのは、まあ、冗談ですが、でも、あのときは、中日を応援してましたよ。)

で、本日は、以前、平太郎独白録 「小泉内閣の総決算 その1 自国のTOPを酷評する文化。」で書いたことの続きなのですが、実は、このとき、どこやんさんより、「上に立つ人間ってのは少なからずのバッシングがあって当たり前だと思うし、そうじゃないと何かをぶつけるところがなくなってしまう」というコメントを頂戴しました。

まったくもって、もっともな話で、これに対しては、私も思う所がありました。
まず、私が言いたかったのは、「小泉政権への批判その物」がいけないと言っているのではなく、小泉前総理の退任時の報道などで見られた、小泉政権の為したことは、「すべてが悪かった」と意図的に貶めようとする姿勢を感じたことに、異議を感じたということを言いたかったわけですね。
つまり、マスコミは、在任当時はまだ仕方がないにしても、退任時には、もっと、客観的に、その政権の是々非々をはっきりさせた報道をするべきだと・・・。

その点で、マスコミの酷評総理への対応として、もっとも、端的なのが、吉田茂政権への対応です。
当時、マスコミは、「吉田のすべてが気に入らない!」的な感じあったようで、「総理の愛読書は?」と聞き、吉田翁が、「銭形平次」と答えただけで、「吉田には知性がない!」とこき下ろしました。
それが、今やマスコミは、口々に、「吉田茂こそ、理想の総理」みたいに言ってるわけで・・・。
小泉政権への講評にも、それを感じたわけです。

もっとも、先日の小泉政権のドキュメンタリー・ドラマでは、それを伝える人たちが、普通に、抵抗勢力である旧体質の国会議員たちの宴席に連なってましたけどね(笑)。
ま、それじゃあ、そういう報道になるのも仕方がないのかな・・・と。

で、私がどこやんさんのコメントを聞いて、思ったことですが、古代ローマ帝政をもたらした初代皇帝アウグストゥスという人物が居ます。
皇帝といっても、古代ローマ帝国の皇帝というものは、中国ペルシャなどのオリエントの皇帝とは違い、どちらかというと、今の大統領に近いものだったようですが(平太郎独白録 「英雄、カエサルの悲劇と、目指したもの・・・。」:参照。)、アウグストゥスは、元々、帝政への移行を目論み共和制支持者によって暗殺されたカエサルの轍を踏むまいとしたことから、根強い共和制支持者たち不満分子に対しては、これでもかというくらい慎重な態度で臨んだようです。
その一つとして、ガス抜きの意味での元老院という「議会の尊重」があるのですが、そういった経緯があったことから、元老院議員らの方も、「皇帝アウグストゥス」に対して、礼儀どころか、敵意丸出しの発言や、遠慮ない嘲笑などをも浴びせかけることも、ままあったようで、あるとき、さすがのアウグストゥスもたまりかね、怒って、そのまま、議場の外にとび出したことさえあったとか・・・。
これを見た、アウグストゥスの妻リヴィアの連れ子で、後に二代皇帝になる若きティベリゥスなどは憤慨し、アウグストゥスに詰め寄ったところ、彼は静かにこういったと言います。
「私のことを悪く言う人がいても憤慨してはいけない。満足しようではないか、彼らがわれわれに剣を向けないというだけで・・・。」
これこそが、健全な権力者の政治感覚でしょう。

その上で、去る7日、プーチン政権に対する批判的論陣で知られるロシアの著名なジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女史が射殺されるという事件が起きましたよね。
プーチン大統領は、経済の好調さもあって、ロシア国内での支持率が高いことから、彼女への国民感情は決して、好ましい物ではなかったと言われています。
が、「世界一、体制を批判するジャーナリストが殺害されるという国」と言われる点を考え合わせると、到底、偶発的な事件だとは思えません。
仮に、もし、この暗殺が、「日清戦争の折、講和交渉において、講和の意味を理解しない輩が講和会議をぶちこわそうとして、清国全権李鴻章を襲撃するという愚挙に出た」・・・というような類のことであれば、これは、彼女を保護しなかったロシア政府のミスですよ。
(ちなみに、日清戦争においては、この襲撃の結果、日本側は余計な譲歩を余儀なくされ、李鴻章はほくそ笑んだとか・・・。いつの時代も、国民感情という物は、感情的、情緒的なもののようです。)
これでは、プーチン氏個人が悪名高き「KGB出身」であるという略歴と考え併せ、ロシアという国は、何だかんだ言っても、本当は「中身は旧ソ連そのもの」のままなんじゃないか・・・といっているように思えます。
プーチン大統領としては、彼女に対しては「脅迫し、生命の危険を感じさせる」ことで止めておくべきだったでしょう。

つまり、TOPにとって、批判というものはあっていいと思うんですよ。
権力の暴走を牽制し、健全な国家運営に寄与する・・・。
国家権力にとっての報道の自由の概念とは本来、そういう位置づけであるのでしょうし、会社では、株主、労働組合というものがそういう役割を担っていると思います。

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by heitaroh | 2006-10-12 08:43 | 政治 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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