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そもそも、なぜ、広島・長崎なのか?
親愛なるアッティクスへ

毎年、8月になるとイヤと言うほど、というものを見せられます。
特に明日は広島原爆投下された日です。
その原爆について、常々、疑問に思うことがあるのですが、なぜ、投下地は広島・長崎なんでしょうか?
大戦中、アメリカは日本に於ける報道管制、いわゆる大本営発表の実態を知っていたと言いますが、であれば、広島原爆投下後、どうして次が長崎だったのか、さらに理解に苦しみます。

そもそも、なぜ、広島・長崎なのか?_e0027240_14261759.jpg
(↑長崎の夕景です。)

投下目標は、公開されている資料によると、本来、「広島・小倉・新潟または長崎の順」と明記されていたようです。
いずれも、戦争遂行に絶対に欠かせない軍需工場軍事基地があったから・・・と言われていますが、でも、主目的は「戦争の早期終結」の為だったんでしょう?
だとすると、広島・長崎でも小倉でも、すべて遠すぎるんですよ。
たとえ大本営発表で矮小されて報道されなくとも、あんな東京から離れたところに落としても、国民世論の早期の戦争終結への盛り上がりには繋がらないからです。

この国は、今も昔も、すべて、東京で動いています。
「東京は日本を私物化している」と言っても過言くらいだと思います。
だとすれば、日本の戦意をくじき、「戦争の早期終結」に持って行く為には、東京から目に見えるところに落とさないと意味がないですよ。
(その意味では、いつの時代も、東京に目を覚まさせる為には・・・。そう考えると、ペリーが長崎ではなく、浦賀に行ったことの意味がよくわかります。)
ソ連を牽制する意味があったとは言え、トルーマンの政治感覚以前に、それを提案した実務者たちがどういうつもりだったのか、到底、理解できません。

さらに驚くべきは、広島・長崎の次の原爆投下地が、実は「東京」で決まっていたということです。
(その投下地選定実務者グループの一員だった人や、その実行を下命されていた士官など、当時のそれを知る複数の人たちが、かなり、詳しく証言してましたから、それなりに、信頼できる話だと思います。)
が、だとすれば、一体、東京に落として、誰と終戦交渉するつもりだったのでしょうか?
                                  平太独白
by heitaroh | 2005-08-05 12:49 | 国際問題 | Trackback(3) | Comments(10)
Tracked from PARDES at 2005-08-06 15:07
タイトル : テロは日本のどこで・・・
アルカイダのテロには、いつもアメリカの「自作自演説」が付きまとっている。別の記事にも書いたが、もともとアルカイダは、旧ソ連がアフガニスタンに侵攻したことに激怒したサウジの成金の御曹司、オサマ・ビンラディンがイスラーム圏の勇敢な若者をムジャヒディーン(イスラーム聖戦戦士)に仕立て上げ、アフガンに送り込む組織であった。そのころはビンラディンはキリスト教原理主義国家アメリカと大変緊密で(サダム・フセインとロナルド・レーガンの関係と相似する)、CIAがアルカイダのムジャヒディーンの訓練をバックアップしたと言...... more
Tracked from PARDES at 2005-08-07 08:25
タイトル : アメリカ VS 北朝鮮(4)
まったくブッシュ二世と小泉総理は、北の将軍様に足元を見られすぎている・・・。大体アメリカが唯一の超大国、日本が経済大国なのだから、日米の方から席を蹴ってやる仕草をみせたりしてもいいものだろう。ところが結果は、北朝鮮ペースで休会に持ち込まれてしまった・・・。北の将軍様にしてみれば「してやったり!」といったところであろう。 日本の場合、現在、小泉総理が郵政民営化法案を通す状況が厳しく、森・小泉会談も決裂し(「信念だ。私は死んでもいい。」と頑と突っぱねたそうな・・・)、衆議院解散、総選挙は避けられない状...... more
Tracked from PARDES at 2005-08-07 10:37
タイトル : 火星で巨大な氷塊発見
<時事通信の記事 2005年7月29日> 欧州宇宙機関(ESA、本部パリ)は28日、同機関が打ち上げた無人火星探査機「マーズ・エクスプレス」が火星のクレーター内に巨大な楕円(だえん)形の氷の塊を発見したと発表、同探査機が撮影した写真を公表した。  <管理人の意見> 「おお〜スゴイ」としか言いようがありません。過去に火星に大量の水が存在したことを傍証するスゴイ発見です。現在火星に生命がいるかは、分かりませんが、火星で発掘作業をしたら、過去に生存していた絶滅した何らかの生命体(火星人?)の化石なん...... more
Commented by 簿記受験生(PARDES) at 2005-08-06 15:13 x
暑いですねえ。私の祖父が戦死したサイパン島、硫黄島、沖縄地上戦、広島、長崎、そして8月15日。夏は過去の忘れてはならない記憶を思い出ださせてくれる季節ですね。ところでアメリカが東京のド真中に原爆落す算段だった話は、はじめて知りました。詳しく教えてくだされば幸いです。
Commented by heitaroh at 2005-08-06 17:10
>簿記受験生さん

えええーと、ちょっと前、テレビでやってたんですよ。
ありました、ありました。
これです↓
http://www.home-tv.co.jp/co/press/2004/20040419.html

博多は今日は豪雨でした。
私の祖父は無事、生きて帰れたのですが、戦争が激化してきて、一度、予備役に編入されていたのが、再度、徴兵に取られたのですが、そのとき、妻は当時の不治の病といわれた結核で死亡、父と伯母はまだ、10歳にも満たない年齢だったそうです。
満州勤務だったそうですが、そんな状況で好きこのんで、中国人殺しに行くわけ無いだろうって、いつも思います。
Commented by ジンマーマン at 2005-08-06 20:49 x
大阪と京都も、それ以前のリストにはアップされていたはずですが、目標はどこでもよかったのだと思います。原爆実験を見せつける相手はソ連ですから…。「軍需工場」というのは言い訳でしょうね。すでに東京・大阪のじゅうたん爆撃で戦争ルールは無効になっていますから。
Commented by 簿記受験生(PARDES) at 2005-08-07 10:34 x
スターリン脅しのために、日本列島を<火星化>するつもりだったんでしょうか。ホントに恐ろしい国ですね、アメリカは。でも実際やりかねないのがどうしようもないところです・・・。

ご教示ありがとうございました。
Commented by へいたらう at 2005-08-07 10:52 x
>ジンマーマンさん

目的はソ連への見せつけであったとしても、なぜ、広島・長崎・小倉の西日本なのでしょうか?
それ以前の目標には、横浜、京都も入っていたといいます。
京都はともかく、なぜ、横浜が外されたのか理解できません。
少なくとも、第三次投下に東京を選んだこととの整合性は説明できないように思います。
Commented by へいたらう at 2005-08-07 10:56 x
>簿記受験生さん

スターリン脅しの為であっても、なぜ、広島・長崎・小倉と言った「辺境」なのでしょうか?
朝鮮半島南下への牽制ですか?
であれば、北海道でもよかったでしょうし、横浜でもよかったと思いますし、何より、であれば、小倉・長崎・広島の順ではないのですか?
Commented by 簿記受験生 at 2005-08-07 12:36 x
さすがに順序ばっかりは、私はトルーマンではないのでお答えしかねます(苦笑)。私が言った<火星化>とは、北海道も、本州も、四国も、九州も、沖縄も、「無条件降伏」しない限り、原爆落としまくって 『宇宙戦艦ヤマト』 のデスラー総統よろしく、日本列島を草木も生えぬ土地にして、ロシアの赤い皇帝に見せ付けてやる、ということです。労農赤軍にベルリン攻略を先にやられてアメリカはとても焦っていましたから・・・。
Commented by へいたらう at 2005-08-07 18:22 x
>簿記受験生様

あ、火星の意味はわかってましたよ(笑)。確かに、ソ連というファクターは重要な要素でしょうが、どうにも、私には原爆投下地を決定した経緯というのが理解できないのです。
マジで、あまり、深く考えずに決めたのでは・・・と思えて成りません。
グルーのような知日派もいたのでしょうが、彼は反対派でしたから、それに対して、意見を求められたとも思えませんし。
Commented by フロスト at 2005-08-10 00:44 x
原爆は最初、長崎に落とす予定ではなく、本来、小倉に落とす予定だったのです。
ただ8/9当時、小倉は天候が悪く条件に適さなかったため、他の候補地で一番近い長崎になったのです。
そのため観測機は長崎へ向かい天候データを収集する必要があったため、広島とは投下時刻に3時間程度のズレが生じています。
また計画上、落とす場所は決まっていましたが、順序は決まっていなかったようです。ソ連に威力を見せつけるには無傷の都市が一瞬で壊滅するところを見せる「力の誇示」が目的だったので、無傷の都市でさえあれば場所にこだわる必要はありませんでした。西日本に集中したのは単に空港基地から近かったから…と推測しています。第3次が東京なのは日本が原爆の惨状を見ても降伏せず、戦争を続けた場合、ソ連が北海道から日本を食いつぶしてくる恐れがあったため首都を壊滅させ「迅速に戦争を終結」させる目的があったからです。 ただ、本当に誰と終戦交渉するつもりだったんでしょう?日本を完全植民地化する予定だったんでしょうか?
Commented by へいたらう at 2005-08-11 08:42 x
>フロストさん

コメント有り難う御座います。
小倉が候補であったことは、同じ福岡県として、毎年、登校日に先生から言われてましたので、知ってました(笑)。
当初の予定では京都、横浜なども候補に挙がっていたようですが、これらはなぜか、はずされています。
その後に、東京に落とす予定だったとすれば、どうにも、辻褄があわないのではないでしょうか?
さらに、近い・・・と言うだけなら、現実に東京を空襲している以上、航続距離にも問題なかったはずで、少なくとも、戦争の早期終結ということには、直接的には関係してこないのではないでしょうか?
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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