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オリンピック招致その4 無駄金にならない的視点。
親愛なるアッティクスへ

オリンピック招致その4 無駄金にならない的視点。_e0027240_10162093.jpg気が付けば、子供たちの夏休みも終わりが見えてきましたね。
盆を過ぎたら、あっという間に正月だと言いますが、まったく、早い物です。

まさに、
光陰矢のごとし 少年学成り難し
  一寸の光陰軽んずるべからず
、・・・・・後悔先に立たず(笑)。

で、いよいよ、2016年オリンピックへの、日本代表候補地決定まで、後、1週間余りになりましたが、今朝の朝刊には、「東京有利!」と大きく出てました。

でも、私的には、「実は最初から、東京に決まってた」ような気もしますけどね(笑)。
平たく言えば、出来レースだったような感がなきにしも非ず・・・で。
なぜなら、今の福岡市長は、九州大学卒市会議員上がりの人ですから、中央での影響力という点では・・・だったでしょうし、まあ、国会議員などを担ぎ出していたようですが・・・。
この点では、前市長(故人)は事務次官上がりでしたから、それなりに、中央での政治力はあったんですけどね・・・。

もっとも、福岡の招致という点は、私は、現実には、開催条件である7万人収容スタジアム建設一つをとっても、3万6千人程度しか収容できない福岡ソフトバンク・ホークスの本拠地、ヤフージャパンドームが、連日、超満員でもないことを考えると、やはり、その後の維持という意味で、かなり、無理があるように感じていました。(過去形!(笑)。)
ぜひ、東京都さん、このまま、がんばってくださいね。

で、そのオリンピックですが、東京になろうが福岡になろうが、実際にオリンピックが日本に来る可能性は極めて低いんだそうですね。
やはり、ああいう物の市場としては、アメリカという物は無視出来ない存在であり、何回かに一回はアメリカでやらないといけない・・・という風に暗黙で決まっており、アトランタから数えたら、次はアメリカで決定しているという話も聞きました。
(全回の候補地決定の時が、本来は、ニューヨークの順番だったそうですが、番狂わせロンドンが勝ってしまったのだとか。)
しかも、北京の次の次でしょう?
そうそう続けて、アジアに来るとも思えませんし、何より、石原都知事安陪晋三さんなど、近隣諸国から、あまり、いい印象を持たれていない人たちが、今後の招致活動仕切っていくことを考えたならば、到底、彼らが日本を応援してくれるとは考えられないなどとも言われていますよね。

となれば、東京が勝っても、福岡が勝っても、日本に来る可能性が少ないとしたら・・・、それは、まず、招致しないというのがベストでしょう。
しかし、こういう物は、諫早湾干拓工事然りで、いくら市民が反対しようとも、一旦、動き出すと、誰も止められないもののようです。
(実際、福岡市は、環境団体等の反対を押し切って博多湾に人工島を作りました。当時から、その先行きを危ぶむ声だらけだったにも関わらず・・・です。で、今、現実には、「ほら、言わんこっちゃない・・・。」ってことになってます(笑)。)
であれば、「東京と福岡、どちらが勝っても、オリンピックは日本には来ない」と仮定したならば、日本という視点から考えて、「より、ダメージが小さくて済むのはどちらか?」、つまり、「どちらが無駄金に成らずに済むか?」ということです。
そういう視点から見た場合、「巨費」を投じる以上、これはもう、宣伝広告費以外の何ものにもならないでしょう。
であれば、世界に冠たる国際都市「TOKYO」には、今更、その必要性は少ないように思いますが、その意味では、日本のイチ地方都市、「FUKUOKA」は多少、違ってくるでしょう。

かつて、プロシア(ドイツ)陸軍に、名将モルトケが登場してきたとき、諸外国の反応は「フー?モルトケ?」だったと言いますが、今、「フクオカ」オリンピック候補都市の中で名前が読み上げられたとなら、おそらく、世界の反応は、まさに、「フー?フクオカ?」、正確には、「Where is FUKUOKA?」でしょう。

私が、以前から、平太郎独白録 「オリンピック招致の是非に見る日本のスポーツは見る物。」の中などで、「福岡のオリンピック招致に関しては、大反対とは言わないけれど、どちらかというと反対」と言っていたのは、この意味です。
「トーキョー」と違い、宣伝広告というメリットは決して、少なくないと思います。
(招致出来れば、もっと、大きいのでしょうが、ただ、その場合は、出ていく物も、今の試算の比ではないでしょうね。明らかに、今の試算は、「このくらいだったらいいなぁ。」という希望が入った金額ですよ。)

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by heitaroh | 2006-08-22 08:14 | スポーツ | Trackback(4) | Comments(6)
Commented by これお・ぷてら at 2006-08-22 12:50
TB有難うございました。
なかなか興味深い視点だと思います。
ただ、市の財政が五輪だけで完結するのではなく、当然のことながら他の施策とも結びついているので、その意味では無駄金のそしりは免れないと私は思うのです。
そんな金があったらほかに回せよ、こうなるのではないでしょうか。
何よりも山崎さんがいったように「招致できなくても開発はやる」というところに推進する側の意図があるのですから。動機が「不純」ですよね。
また、宜しくお願いします。
Commented by へいたらう at 2006-08-22 15:05
>これお・ぷてら さん

コメント有り難うございました。
仰るとおりだと思います。
私も、ベストは招致しないこと・・・と上述したとおりです。
ただ、人工島の問題でもそうですが、こういう問題は一度、動き出すと、市民がいくら反対しようとも、止められない物なんですよね。
少なくとも、人工島は止まらなかったわけで。

であれば、より、どちらがダメージが小さいか・・・と言う問題だと思うわけです。
動機の問題で言えば、不純以外の何ものでもなく・・・、でも、その点は東京都も同じみたいですけどね(笑)。

これに懲りず、今後とも宜しくお願いします。
Commented by 南の国の会社社長 at 2006-08-22 23:07
へいたらうさま、おひさしぶりでございます。フーテンの寅さんがひさびさに葛飾柴又に帰って来たかのような訪問で恐縮です。私は生まれも育ちも愛知県は渥美半島の田原ですが、大学も会社も東京で、現在ははるかシンガポールから日本を眺めています。去年の7月、シンガポールで行われたIOCの最終会議のロンドンのプレゼンを研究したのですが、これに比べれば、東京も福岡も全くダメです。でもしいて東京と福岡のコンセプトを比べた場合、私は断然、福岡だと思いました。東京には大義名分がありません。ロンドンが第三世界の発展と、すべての子供たちの未来の希望のためにとアピールした世界的な視点が全くありません。福岡か東京かと言われたら、私は福岡に一票を投じます。しかし、まあどんぐりのなんとかかもしれないという気もしてしまいます。これを書いていたら、名古屋がソウルに負けたときのことを思い出してしまいました。あのときのショックは愛知県人としては大きかったなあ。
Commented by へいたらう at 2006-08-23 08:40
>南の国の会社社長さん

お久しぶりです!
お元気のようで何より(笑)。

大義名分・・・ですね。
まさしく。
私もそれを強く思います。
まあ、元々が公共事業誘致合戦ですから・・・(笑)。

でも、名古屋もソウルに負けたんですか?
全く知りませんでした(笑)。
大阪は知ってたけど・・・。
Commented by 南の国の会社社長 at 2006-08-23 21:22
まぼろしの名古屋オリンピックのことを覚えているのは、
まさか愛知県人のみ?名古屋がソウルに破れたときの屈辱は
いまだに私のトラウマ(?)となって残っています。(涙&笑)
88年オリンピックの選考のときでした。
名古屋オリンピック音頭まで作ったんですけど...
こちらです。ご参考まで。
http://www.ne.jp/asahi/sgmori/mitarashiya/ondo/html/nagoyaorimpic_ondo.htm
とりあえず福岡出身の歌手を全員集めて、「福岡オリンピック音頭」を是非作ってください!
Commented by へいたらう at 2006-08-23 21:30
>南の国の会社社長さん

そんなこと有りましたっけねぇ・・・。
おそらく、私はまだ幼稚園くらいだったのでしょう(笑)。

福岡音頭よりも、神宮名物東京音頭が必要になるでしょう・・・。
<< 江戸時代の福岡ゴミ事情にみる環... 博多駅前史 その5 大正編 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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