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対馬が日本にある幸せ
平太郎独白録 : 空海はなぜ空海なのか。の続きになりますが、私はこのときの体験から、かつて、遣唐使が通ったと同じ海の道を、もう一度体験したく、また、子供たちにもあの、「空」と「海」しかない風景を見せてやろうと思い、その翌年でしたか、家族旅行で対馬に行きました。
(子供たちはまったく何の反応も示しませんでしたが・・・(涙!)。)
で、福岡県地方では天気予報などでは、「壱岐・対馬地方」とひとくくりにされる両島ですが随分と趣が違うようでして、壱岐は九州本土に比較的近いこともあり、現在でも博多からの観光客の招致にかなり熱心で、上陸してみて、九州本土との違いはそれほど感じなかったのに対し、対馬は博多に来るよりも釜山に行った方が断然近いという地政学的な物もあるのでしょうが、壱岐と違い、かなり、「我が道を行く」的なものがあるように感じました。

思えば、対馬海峡を三等分した中の二つの地点にそれぞれ、壱岐と対馬が位置すると言っていいようですから、そう考えれば、壱岐はともかく、なぜ、対馬の人々が古来から日本語を話し、魏志倭人伝にも日本として紹介されるなど、沖縄などと違い、明確に日本人として存在してきたのか不思議でさえあります。
それだけに、対馬は古来から、一旦、日本と大陸の間に緊張が高まれば、絶えず最前線として対峙する運命を宿命づけられていたと言え、(この島には、驚くことに、白村江大敗による防人の城と、大日本帝国要塞とが同時に存在します。)その意味では、日本人はこの島が日本にあったことを、もっと感謝するべきではないでしょうか?
日本海という入口部分に存在するわけですから。
対馬が日本にある幸せ_e0027240_1242341.jpg(←浅茅湾にて見つけた風景・・・。「何かの城跡ではないのか?」と思い、聞いてみるとやはり城跡だそうで、それを聞いて私はてっきり、豊臣秀吉朝鮮出兵の時の城かと思っていたら・・・、なんと白村江での惨敗以降の防人の城跡なんだとか・・・。上の方に見える、緑が切れた部分が石垣だそうです。)

ここを日本が持っているのと、韓国ロシアが持っていたのとでは、その後の国防上の大きな違いになったであろうことは間違いないでしょう。
さらに、これまで軍事的な要素でしか注目されて来なかったこの島ですが、経済的にも、中継貿易基地として、もっと発展する可能性はないのでしょうか?
そう言うと、ある知己から、「香港などと違い、本土から離れすぎているから無理だ」とも言われました。

確かに、元々、「島」とは言いながら、壱岐と違い、殆どが岩山に覆われている地であり、大量の人員を養うだけの水や食料などは本土からの補給に頼らねばならず、その運搬だけでコストがかかるわけですから、そう言われれば・・・。
しかし、ロシアの船がインドネシアの船と交易する場合、対馬に保管しておいて、そこで売買すれば、わざわざ、お互い、相手国まで行く必要はなく、移動コストは半分で済むのではないでしょうか?
対馬には、台風のときなど、各国の船が非難するという浅茅湾という天然の良港があります。
わざわざ、横浜神戸まで行く必要もないのではないでしょうか?
もっとも、開発されることが、この島にとって良い事かどうかはわかりませんが・・・。
                     平太独白

by heitaroh | 2005-08-04 13:04 | 政治 | Trackback | Comments(2)
Commented by は~とnoエース at 2005-08-07 13:11 x
TB有難うございます。は~とnoエース です。
昔。「中国」と、その足軽だった「韓国」が『元寇の役』で、攻めてきた。その際、真っ先に彼等と対峙し、「勇敢」に立ち向かい多くの犠牲を出した史実が伝えられている。更にあの「界隈」は、当時の中国や韓国の「海賊」の「お庭」同然であった事もわかって来ている。島に住む日本人が、歴史的にも、どれ程「辛酸」を嘗めて来られたことか?それを思えば、彼等こそ「もっと幸せになる」権利が有るといえる。もっと光が当たって良い地域だ。軍事的に見れば「ミサイル基地」などは極めて有効で、それこそ「韓半島全体」及び、遠くその先の「中国」にも「睨みを効かせる」事の出来る日本の重要な戦略拠点だ。美しい自然と調和の取れた開発で、島が発展されん事を望んでいます。。。。
Commented by へいたらう at 2005-08-07 18:26 x
>は~とnoエース さん

コメント有り難うございます。
確かに、日本が平和になったら、日本は対馬のことを忘れてしまったようですね。
もっと、この島のことを気に掛けるべきだと思います。
<< そもそも、なぜ、広島・長崎なのか? 空海はなぜ空海なのか。 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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