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全力を尽くして敗れなければならなかった越本選手の防衛戦。
先日の亀田選手の世界戦、疑惑の判定結果にはもの凄いブーイングだったようですね。
私は見てる途中で、「判定になったら亀田勝つぜ」と家人に言いましたよ。
結果、あの通りで・・・。
まあ、ベネズエラ大使館謝罪のメールが殺到したというのも前代未聞ですが、これでは、負けはしなかったものの、以前、平太郎独白録 「越本隆志選手の初防衛戦福岡開催の意義とその是非。」の中で危惧した通りで、亀田陣営の営業努力も、ボクシング界の復興さえも、夢物語に終わってしまいますよ。
(よせばいいのに、亀田パパがテレビに出て、やくみつる氏と言い合いしたとか・・・。先般の具志堅さんの意見に、もう少し、謙虚に耳を傾ければいいのに・・・とも思いますけどね。)

全力を尽くして敗れなければならなかった越本選手の防衛戦。_e0027240_17461287.jpgで、亀田選手のことはさておき、先日から、平太郎独白録 「越本隆志選手の初防衛戦にみた福岡開催の意味。」で触れておりました越本隆志選手の防衛戦の件です。

まず、私が会場で思ったのですが、やはり、福岡にはボクシング文化と言う物がないんだな・・・と。
つまり、見に来ている人たちは、私同様、明らかに不慣れな感じでしたね・・・。
殆どが、どういう反応を示して良いのかわからない風でした。
中には、関係者の方でしょうか、慣れた方もいらっしゃいましたが、それ以外の大多数の方は、明らかに私と似たような反応でしたよ・・・。

全力を尽くして敗れなければならなかった越本選手の防衛戦。_e0027240_1450473.jpg(←右が越本選手です。最初は、いい試合してたんですけどね。)

で、本題です。

試合後、彼のことを嘲笑するような記事も目にしました。

でも、私にはどうしても、彼を責める気にはならないんですよ・・・。

ただ、この越本選手のみは、巡り合わせ・・・というか、やはり、地方のジムというハンディが大きすぎましたね。
「もう、他にどうしろというの?」・・・と、これしか、言いようがありませんよ。

先日の朝刊にこの件が載ってましたが、彼は、試合前、右肩の内側筋肉を痛め(わかる人が聞いたら、真っ青になるような故障だったそうです。)、試合開始早々、左肩も痛めたそうですね。
つまり、ボクサーが両腕が使えない状態でリングに上がっているわけです。
となれば、あの時点で、彼にはレフリーを呼んで、ドクターストップをかけてもらって、リングを下りる・・・という選択肢もあったわけです。
しかし、それで、タイトルを失ったとなれば、観衆は不完全燃焼もいいところで、余りにもドッチラケでしょうし、これでは、観衆に満足を与えねばならないプロとして、、また、地元開催にこだわった以上、「世紀の凡戦」にすることは、足を運んでくれた観衆に余りにも失礼な話で、となれば、彼には、「全力を尽くして敗れなければならない」必要があったと言え、となれば、パンチを打てないボクサーがリング上でやれることと言えば、「最後まで立っているか」もしくは、「ノックアウトされるか」・・・しかなかったでしょう。

越本選手の場合、本来であれば、コンディション万全へ持って行けなかったことは、プロとしては責められても仕方ない話だったのでしょうが、彼に限っては、「50歳まで家庭の事情で好きなことが出来なかった男が、家族が独り立ちしたのを見て、初めて、参戦し、優勝したようなもの」で、私にはどうにも責められなかったですね。
年をとると、ケガしやすくなるし、治りも悪くなるんですよ。
中央の大きなジムにいれば、2度目ばかりか、1度目の時も、もっと早くに世界戦を迎えるチャンスがあったでしょうから・・・。

ちなみに、私は、先般のサッカーのワールドカップでの日本代表についても、特に非難はしませんでしたが、「ご苦労様」とか、「よく頑張った」などとは言っておりません。
なぜなら、彼らは、越本選手同様、それで報酬を得ている「プロ」だからです。
ただ、結果を見て、非難するのは簡単です。
「ナカタはイチローにはなれなかった・・・。」などと言われてますが、イチロー中田ヒデとどこが違うかと言えば、一番大きな差は何と言っても、「結果」なのではないでしょうか?
世の中、「勝てば官軍」ですよ。

もし、サッカー日本代表が世界一になっていたら、「悪者になってまで、チームを叱咤し続けた中田は功労者だった」になったのではないですか?
イチローも、あのまま、韓国に負けたまま、終わっていたら、「チームの中で浮いていたイチロー・・・」などと書かれたのではないですか?
結果を見て、非難するのは簡単なんですよ。
負けたら、「右足上げたのは失敗だった」、「左足上げたのはけしからん!」と言えばいいわけですから。
                           平太独白

by heitaroh | 2006-08-10 08:41 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-11 11:50
heitaroh様

私はサッカーはほとんど見ないので「ヒデ」については何の感想もありません。
「惜しむ」監督の初戦は見ました。名前が面白いから(笑)。

イチローがオリンピックをずっと蹴ってきたのにWBCに出たのはどうのこうの、との批判があるようです。
私は、WBCがメジャーのオフシーズンだったから出たのだと解釈しています。現にWBCでの貢献度となるとたいしたことはなかったわけであり、優勝しなかったらコテンパンに書かれたでしょう。
彼は今年も自己の持つメジャー記録をいくつか更新します。マリナーズの優勝はあり得ないからシアトルの客はイチローだけを見に来ます。ツイテル男です。
「ツケバ官軍」ですね。

逆に越本はツイテナイ男。それに日本のボクシング業界での選手への報酬はヒデやイチローに比べればゼロでしょう。世界タイトルを数回防衛してやっと生活費を稼げるレベル。「プロ」と呼ぶには語弊がある種目です。それでもやってきたのは自分を納得させる理由があったのでしょう。

で「亀」は?まだわかりません。
Commented by へいたらう at 2006-08-12 11:13 x
>Count_Basie_Bandさん

私も、サッカーはあまり見ません。
まあ、日の丸背負っていたから、ワールドカップの時だけ見たようなものです。

日本のプロスポーツは、いずれにしても、歴史が浅い、日が浅い為に、とかく、興業と修行の摺り合わせに苦労するみたいですね。
試合に勝って、王者にさえ成りさえすれば金は黙っていても入ってくる・・・と思っている人も多いけど、実際には、いくら良い試合をしても、興行収入に結びつかなければ金は入ってこないわけで・・・。
それは、野球にしても、ボクシングにしても一緒だろうと思います。
王者になったから、三割打ったから・・・というのは、実際には、収入とは関係ない話で、興業に結びつかないときは、酷いときには、いくら実力があっても、それを発表する場にさえ、事欠くことにもなり・・・。

上田馬の助でしたっけ、「人の足の裏を舐めてでも、マネーを稼げ」と言ったのは・・・。
そこまで、徹底できればいいんですけどね。
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-16 11:27
へいたらう様

「越本隆志物語」の番組予告をチラッと目にしました。これから調べてみます。御地でも放映されればいいのですが。
Commented by へいたらう at 2006-08-17 10:54 x
>Count_Basie_Bandさん

えええー!!
彼は、「物語」に成るんですかぁ!
まだ早すぎるようにも思いますけど・・・。

まあ、ご当地だけに放映はあるんでしょうが、安倍ちゃんと一緒でまだ早いような・・・(笑)。
ともあれ、お知らせ頂きありがとうございました。
こちらでも、調べてみます。
<< 地方自治の大権とそれを委譲され... トヨタのリコール問題に見る大企... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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