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星は何でも知っている的、名文は業務連絡には適さず。
親愛なるアッティクスへ

「星は何でも知っている」という歌をご存知でしょうか。
昭和33年のヒット曲で、作詞:水島哲  作曲:津々美洋  歌:平尾昌晃です。
で、その歌詞。

  星はなんでも知っている 今夜あの娘の見る夢も♪
  やさしいナイトがあらわれて 二人でかける雲の上
  木彫りの人形握って眠る
  若いあの娘の見る夢も♪

って、以前、この歌詞聞いて、吹き出してしまいしたよ。
まあ、今の時代から見ると、「アリエネー」ってくらい臭いセリフには敢えて触れないとして・・・、それ以前に「木彫りの人形」・・・なんて握って寝たら、何か違う方の夢見ちゃった・・・とか(笑)。
ていうか、若いあの娘の見る夢も♪って、普通、娘って若いだろう?とか(笑)。
若くない娘が見たらどういう夢になるんだ・・・みたいな(笑)。
あ、若くない娘さん、失礼しました(笑)。

まあ、私が生まれる前の母が若いときの歌・・・ですからねぇ。
今と違って、ぬいぐるみなんて無い時代でしょうし、人間もすれてないんでしょうが(笑)。

さておき、文章繋がりですが、以前、平太郎独白録 「矢沢永吉に想う昭和時代の顔と小説は名水で論文は工業用水。」の中でも述べたことでもあるのですが、日露戦争時の帝国海軍の名参謀にして、天才と謳われた人物に、司馬遼太郞さんの「坂の上の雲」で有名な秋山真之という人物が居ます。
この人が書いた文章で、名文として有名なのが、日本海海戦の折に大本営に向けて打った、「天気晴朗なれど波高し」の一文です。
これは、司馬さんによると、たまたま航海日誌の最初のページに書いてあったことなのだそうですが、戦後、秋山参謀はこの一文を巡って、激しく非難されたとか。
つまり、「名文すぎる」ということだったそうです。
作戦報告に名文は一切必要なく、名文が一度、まかり通るようになると、作戦の失敗などの都合の悪い事実を名文で固塗するようになると・・・。
なるほど・・・と。

参考までに、こういう場合に好まれる文章とは以下のような物でしょうか・・・。

 「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」
〈出征中の徳川家康の家臣、本田作左衛門が嫁に宛てた手紙〉
つまり、火の用心子供の面倒と仕事の道具であるをよろしく・・・と。

 「三島の胴体と首の距離 1メートル」
〈作家、三島由紀夫割腹事件の折りの警視庁入電〉
当時、警察には色々な情報が飛び込んできて、生死がよく摑めていなかったのだそうだとか。
首と胴体が1m離れていればそりゃ死んでるわな・・・と。

 「ダンナハイケナイ、ワタシハテキズ」
〈西南戦争前夜、熊本鎮台司令長官種田政明少将が、その愛妾と同衾中に不平士族に襲われたときの状況を知らせる愛妾からの電報〉
種田少将がもう助からないという緊迫感・・・。

星は何でも知っている的、名文は業務連絡には適さず。_e0027240_19143046.jpgすべて、短文ながら、状況がよくわかりますよね。
用件を手短に、それでいて、的確に相手に知らせなければならない、ビジネス文書などには必要な心得のひとつでしょう。
あ、それと・・・、ついでに、もう一つ、「人の話を最後まで聞かないお年寄り対策」にもなります・・・。
ワタシも苦労させられましたから・・・。
だって、話聞かないんだもん・・・。

(←種田政明少将殺害より3ヶ月後、西南戦争が勃発。征討大総督に任じられた有栖川宮熾仁親王は、西郷軍討伐の為に、下向の途次、福岡市に立ち寄ったときの仮本営跡の碑。日銀福岡支店の裏、今では割りと町の真ん中に在ります。)
 
                             平太独白
by heitaroh | 2006-07-27 08:01 | 文学芸術 | Trackback | Comments(6)
Commented by 青空百景 at 2006-07-27 21:19
はじめまして。トラックバックありがとうございました。
Commented by へいたらう at 2006-07-28 10:32
>青空百景さん

こちらこそ、初めましてです。
コメント有り難うございました。
Commented by 台湾人 at 2010-03-09 17:16
有栖川宮熾仁親王、北白川宮能久親王、閑院宮載仁親王、朝香宮鳩彦王など日本はヨーロッパの皇室と同じ多くの皇族の方がいらっしゃるので、これも長い伝統を守ってきた一種の証だなと思います。

北白川宮能久親王は台湾の台南で病気で亡くなったので、さぞかし辛かっただろうと思います。戦争が好きで自ら戦争に参加する人なんて極少数で滅多にいないと思います。

北白川宮能久親王はドイツ帝国の前身であるプロイセン王国に留学した経験があるので、森鷗外とはかなり話が合い意気投合だったそうです。能久親王も森鷗外と同様ドイツ人の女性と恋に落ちたのですが、皇族と明治政府が難色を示したので、結局その恋は実らないまま終ってしまったそうです。

当時は日本では勿論外国でも国際恋愛は世間や周りの目を気にしなければならない時代で、一般の国民でも自由恋愛という観念はまだ普及していなかったので、皇族の方も自分の愛している人と結ばれることが許されない時代だったので、能久親王も森鷗外もきっと心を痛み、すごく苦しんでいたと思います。

Commented by heitaroh at 2010-03-09 19:47
< 台湾人さん

コメント有り難うございます。

私は台南で亡くなった北白川宮能久親王については殆ど知らないのですが、むしろ、福岡市出身の明石元次郎が台湾に眠っていると聞き、是非行ってみたいと思いつつ、まだ、行けてません。
一度、行こうと思ったのですが、ガイドさんに聞いたら、「知らない」と言われ、時間もなかったので諦めました(笑)。

>皇族と明治政府が難色を示した

明治時代はそうだったんですね。
この後の時代になってくると、満州国や朝鮮王朝の王族との婚姻に積極的になっていくのに・・・。

>一般の国民でも自由恋愛という観念はまだ普及していなかったので

その狭間で苦しんだのが、柳原白蓮や愛親覚羅慧生さんと言った人たちだったのでしょう。
もっとも、皇族は今でも自由に好きな人と結婚できるわけではないようです。
昔とは少し意味合いが違うかもしれませんが。

知識不足でゴメンなさい。
Commented by 台湾人 at 2011-03-20 23:34
前略させて大変失礼とは存じておりますが、今回の東北大震災で日本各地に甚大な被害を及ぼしたようですが、そちらの方は大丈夫ですか?

テレビで見ていると本当に心が痛みすごく残念に思います。
Commented by heitaroh at 2011-03-21 15:03
< 台湾人さん

ご丁寧に有り難うございます。

私の所は、まったく何の問題もありません。
被災地からは2000kmくらい離れてますので・・・。
あまりにも、何も問題がないので、申し訳ない気持ちにすらなってきます。
<< 越本隆志選手の初防衛戦福岡開催... 新庄の襟問題に見る具志堅氏の亀... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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