人気ブログランキング | 話題のタグを見る


日本の戦後を作った人々
親愛なるアッティクスへ

戦後、日本は、GHQにより世界史的にも類例を見ない平和憲法と呼ばれる理想追求型の憲法に変えられました。
無論、理想の大切さはわかりますが、徐々にそこに向けて頑張って行き、結果としてそこに到達したのならばともかく、アメリカ自身が採用していないような物が本当に正しい在り方だったのかは大いに疑問です。
何故、このような無謀とも思える憲法の押しつけが可能だったのでしょうか?
まず、戦後の戦勝国間の思惑が交差したという問題もあるのでしょうが、ある意味、戦後、日本に革命と言ってもいい改革を推進した占領軍の人々、つまり、GHQに来ていた人たちが、決して選りすぐりの人材ではなかったということが挙げられるでしょう。

今でも、銀行から中小企業に出向してくる人がいますが、銀行も本当に優秀な人材は出向させませんよ。
本当に必要な人材は、どこにいるか?
皆、本店(本国)にいるんです。
日本を作り変えた連中は、アメリカ本土で雇ってもらえない、実績が無い無名の人物か、あるいは、極端な革新思想の持ち主であったと聞いています。
(事実、マッカーサーも「本国が戦勝景気の好況で良い人材が集まらない」と嘆いています。)

彼らは、大戦時の反省から、日本を強くしすぎないことを念頭に、戦後の政治形態を作り上げることに精力を注いだわけで、その為には誰かの(あるいは、どこかの)権力が突出するのを警戒し、一点に権力が集中することを排除するということに意を注いだ・・・と。
つまり、東条英機を二度と出さないようにすることを目指した・・・と。
でも、アメリカはそもそも枢軸国側の意思決定過程は皆、ヒトラームッソリーニのような独裁型であったと思い込んでいたのではないでしょうか?
だから、日本にもその対象を求め、トージョー(東条英機)がそれだ・・・と当てはめたのでしょうが、そもそも二本のそれはドイツと違い、陸軍は陸軍だけで、海軍は海軍だけで勝手に戦争を始めたという迷走の結果ですよ。
なのに、GHQは「行き過ぎた権力の分散」を図るということを前提に、戦後政策を展開していったわけです。

その結果、日本の政界は、党首になるよりも、責任はとらなくて権限だけは握るフィクサーになったほうがいいという、フィクサー横行の政治形態へ変質してしまったように思えるのです。
そしてまた、そうなると彼ら黒幕にとって、余計、突出した権力者の出現というのは困るわけですから、そういう傾向はさらに強まっていったと・・・。
アメリカ本国が、それに気付いたとき、もう、アメリカの占領政策は終わっていたわけで、今更、リーダーシップを発揮して、経済を改革しろ!海外に派兵を!・・・などと言うのは、ムシがいい話ではあるでしょうね。
                                 平太独白
by heitaroh | 2005-08-02 19:09 | 政治 | Trackback | Comments(2)
Commented by ジンマーマン at 2006-03-23 16:12 x
アメリカにとって日本は東洋の神秘であり、東洋に近代を達成し、しかもアメリカに歯向かうような国家が出現しようとは、ゆめゆめ思っていなかっただろうから、一種、畏敬のいり混じった恐怖感があったのだと思います。そこで愛国心を解体することが最大の目的になったのでしたね。けれども朝鮮動乱が起こってGHQの方針が左から右へ転回されます…。その後の日本の為政者の怠慢が現在にまで続く混乱の淵源を保存してしまったように感じます。(憲法の起草者は大学院生のような人々だったですよね、たしか…。)
Commented by へいたらう at 2006-03-23 16:22 x
>ジンマーマンさん

コメント有り難うございます。

そうです。
マッカーサーの回顧録にも載っているのですが、当時、とにかく、アメリカ本国は好景気で、優秀な人材はいくらでも恵まれた就職先があり、占領軍にはなかなか、来ないとこぼしてます。
そんな連中が作った憲法ですから・・・。

東京裁判の是非を論じるのは余り、意味がないのではないでしょうか?
理屈ではその通りでも、結局、それを決めるのは「力」だと思うからです。
<< 空海はなぜ空海なのか。 オーナー企業は是か非か! >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:13
おっしゃるとおり、悪人と..
by sakanoueno-kumo at 13:53
> sakanoueno..
by heitaroh at 11:42
案外、美魔女妻に叱られて..
by sakanoueno-kumo at 21:20
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:43
だけど、黒木華ちゃんって..
by sakanoueno-kumo at 10:59
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:21
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:06
今は昔と違って、チームの..
by sakanoueno-kumo at 15:42
中村メイコさんの前日に八..
by sakanoueno-kumo at 15:31
> sakanoueno..
by heitaroh at 15:33
いわゆる「危機管理」と「..
by sakanoueno-kumo at 11:39
> sakanoueno..
by heitaroh at 12:58
あけましておめでとうござ..
by sakanoueno-kumo at 17:36
> sakanoueno..
by heitaroh at 16:54
検索
タグ
(67)
(56)
(55)
(53)
(50)
(46)
(43)
(42)
(42)
(36)
(33)
(32)
(31)
(31)
(30)
(28)
(27)
(27)
(26)
(26)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(22)
(21)
(21)
(21)
(21)
(20)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(17)
(17)
(17)
(16)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧