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シンドラーのエレベーターと公共事業入札に見る楽市楽座。
親愛なるアッティクスへ

シンドラーのエレベーターと公共事業入札に見る楽市楽座。_e0027240_1551879.jpg先般、友人のブログ、うり坊のひとりごとに、この一覧表(←)が出してありました。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、公共工事入札率一覧表です。
電子入札制度が導入されて以来、こういう異常落札率で推移しているそうですが、この点で少し思うことがありました。

今更言うまでもなく、公共事業とは、税金で賄われている以上、一円でも少ない負担であげるのは当然のことではあるのでしょうが、ここで想起するのが、先般、東京都港区住宅公社が管理する高層マンションで男子高校生が死亡した「シンドラー・エレベータ」問題です。

うちにも、同じくらいの男の子がいますので、とても他人事ではなく、まったく、とんでもない話だとは思いますが、事故自体のことは一旦、さておくとして、この事故後、同社のエレベーターでは、世界中で、こういう事故が起きていたことが発覚したこともあり、これにより、今、同社に製品を発注した自治体などでは、動揺が広がっている・・・という話を耳にしました。
(世田谷区発注の区立給田小学校エレベーター設置工事(2008年完成予定)では、指名競争入札でシンドラー社は参加14社の中で最も安い1,260万円で落札しており、予定では来年、設置工事に取りかかることになっているとか・・・。この世田谷区の例に限らず、福岡市営地下鉄などを始め、公共工事での設置が多いように見受けましたが、どうなのでしょうか?)

私が見た限りでは、同社は、最近の公共事業入札では、かなり、落札していたように思えたのですが、でも、公共事業入札で最安値で落札するのと、ダンピングとは今の状態なら紙一重ではないでしょうか?
実際、同社は、日本では余り知られていないものの、世界では二番目に大きなエレベーター納入実績が有る会社だそうですね。
そんなガリバーが本気で価格競争を仕掛けてくれば、安値を提示すること自体はそれほど難しくはないように思います。
この点で、やはり、入札という物の本来の意義をもう一度、よく考えてみる必要があるのではないでしょうか?
私は、適正な工事を担保する上では、業者側のコストダウンで、きちんと納得出来る物がない限り、最低制限価格というのは絶対に設けるべきだと思います。

私としては、この問題は色々と差し障りが有る問題なので(笑)、あまり、微に入り細に入り、触れたくはないのですが、しかし、そもそも、入札というのは手段であり、目的は適正な品質が維持された物ができる・・・ということにあるわけですから、「安さ」というのは二番目以降のファクターなわけですよね。
実際、公共工事には景気浮揚という目的もある為、受注すると、前渡金などを受納することができるケースもあるのですが、経営が苦しくなってくると、とりあえず、目先の前渡金欲しさだけの為に落札する・・・という可能性もでてくるわけです。
当然、その後に待っている物は・・・。

で、入札という意味では、天才、織田信長16世紀に大規模に導入した新経済政策楽市楽座というものがあります。
織田信長は、これにより、潤沢な資金を蓄えることが出来、これが信長の覇業、天下布武へと繋がったわけですが、これは、今で言うならば、徹底競争入札だっとと言えるのではないでしょうか?
それまで、特定の業者の参入しか許さなかった組合、「座」を廃止して、すべて、自由競争にしてしまえば、入札により官(織田家)の側は、必要な資材サービスを安く発注できるわけで、それによって、官の財政は潤沢になるという・・・。
でも、ここで大事なのは、信長は納入業者に安さを要求しながらも、同時に、「天下一の称号」という物を公許として与えることで、業者間の競争を促し、黙っていても、良い品物が納品されるような仕組み作りというものも忘れなかったことにあると思います。
(「天下一」とは、今で言うならば、ステイタスとしては、「宮内庁御用達」「経済産業大臣賞受賞」といったところでしょうか。ただ、はっきりと、免許制にしたわけですから、もっと重みはあったと思いますね。むしろ、「人間国宝」というところが一番的確でしょうか・・・。あれって、人身事故起こしただけでもだめだと言いますからね。)
つまり、品質とコスト・・・、それは、バランスが取れた物でなければならない・・・ということです。

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by heitaroh | 2006-06-12 00:53 | 経済・マネジメント | Trackback(2) | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱「財閥」の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

令和7年 19世紀ロンドンと東京。「描きたかったのは猟奇ではない。悲惨である」。「女王陛下の十手持ち」出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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