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中身を見ずして器を見る野球ファンにお遊戯が嫌い的見方。
親愛なるアッティクスへ

中身を見ずして器を見る野球ファンにお遊戯が嫌い的見方。_e0027240_1645187.jpgGWは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
博多は、この時期、どんたくがあってますが、過日、私は、ここにいました・・・(笑)。

(←レフトスタンドロッテ応援団の部分だけ、見事にコントラストが違うのがおわかり頂けますでしょうか。)

ちなみに、不思議と、このGW期間中の3・4日辺りは、昔から、不思議と雨が降ることから、地元では、「どんたくに雨は付きもの」と言われておりました・・・。

で、当然、野球ネタです。

先日、平太郎独白録 「阪神、金本選手の世界記録達成に見るプロスポーツの本質!」でもご紹介申し上げましたように、4月の初め、私は新幹線の中で西鉄ライオンズの伝説の大投手、稲尾和久氏の自伝「神様、仏様、稲尾様」という本を読んだのですが、その中で、もうひとつ、気になった部分がありました。

中身を見ずして器を見る野球ファンにお遊戯が嫌い的見方。_e0027240_17564444.jpgそれが、王 貞治氏が現福岡ソフトバンクの前身、福岡ダイエー・ホークスの監督に就任した当初、成績低迷に怒ったファンから罵声を浴びせられ、バス生卵をぶつけられた時・・の記述でした。
平太郎独白録 「男とは、生き恥をさらした分だけ、男である。」参照)

同書によれば、稲尾さんはこのとき、「ああいうファンもいるけど、福岡はいいところだから・・・」と激励したそうですが、このとき、王監督がしみじみと話したことがあるそうです。
「ファンも変わりましたねえ。昔は負けてもナイスゲームというファンがいたけれど、今は負けたら全然駄目。逆に10対0みたいな大味な試合でも、とにかく勝ちゃいい」と・・・。
この点では、稲尾さんも、「昔は負けてもよく頑張ったといわれることがあった。勝ち負けだけでなく、試合の中身を見てくれていたような気がする。2001年、日本球界を飛び出してメジャーで大活躍したイチローが『こちら(アメリカ)のファンは目が肥えている』という発言を何度もしていた。」という風に述懐しておられました。

まあ、当時の福岡のファンは、何せ、優勝昭和38年以来・・・、日本一となると、昭和33年から見たことがなかったわけですから、優勝という物に飢えていた・・・ということだと思いますが、(その辺の気持ちは、私にもよくわかりますね。私だって、最後に優勝したときは、2歳だったんですから、事実上、見たことがないという・・・。)ただ、その一方で、王さんと稲尾さんが言われることにも思い当たる点があります。

以前、2003年福岡ダイエー阪神タイガース(現、阪急?(笑)。)が日本シリーズを戦うことになったときのこと・・・。
(子供の頃までは、阪神ファンだった私には、夢にまで見た理想のカードでした。この辺のことは、よろしければ、平太郎独白録 「負けてたら、すぐに席を立つ博多のファン!」をご参照ください・・・。)

中身を見ずして器を見る野球ファンにお遊戯が嫌い的見方。_e0027240_1757652.jpgある、関西系の取引先の方と、シリーズ前に、たまたま、少し話しをしたことがあったのですが、その方は、「今は阪神ファンだが、昔は、南海ファンでした」とのこと・・・。
「私は逆に、昔は阪神ファンで、今は、まったく阪神には興味がないダイエーファンだ」・・・と(笑)。

で、結構、盛り上がって、色々と話したのですが、その時、私が彼に言ったのは、「阪神、阪神って言うけど、阪神の選手なんかいないじゃない(笑)。」ということでした。
金本、伊良部、下柳・・・、みーんな、金に物言わせて獲ってきただけで、巨人と変わらないじゃないか!結局、皆、阪神という「器」を見てるだけで、だったら、中身がそっくり、オリックスに入れ替わってもいいんじゃないの?」と。
そういうと、取引先氏、ぐっ!と詰まってましたね(笑)。

でも、その傾向は、今や、我がホークスにもあるようです。
実は、私は、人からチケットをもらった場合は別ですが、昔から、球場で試合を観戦するときは内野席でしか見ません。
外野席で、応援団の指導の元、「周囲の人たちと一緒になって皆と同じ応援を・・・」、「あの連帯感が・・・」ってのは、私には、どうにも、何か違和感があるんですよ・・・。
確かに、平和台球場の頃は、「俺は、敵だが、あの大杉ってやつのフルスイングが好きでな・・・」とか、「土井がホームラン打つのば見に来たったい!」なんて、おじさんがいましたよ。
今は、その意味では、試合は見ずに、試合結果だけをみているような気がします・・・。

もっとも、うちの息子などは、外野席で、知らない人たちと一緒にメガホンダンスをやりたいようですが、あいにく、私は幼稚園の頃から、お遊戯大嫌いでして・・・(笑)。
                               平太独白
by heitaroh | 2006-05-06 00:47 | スポーツ | Trackback | Comments(6)
Commented by ジマーマン at 2006-05-08 18:58 x
TVを見ていて、今日の球場のお客さんはシアワセだろうな、と思う試合が年間に何試合かあります。そういう試合こそファンサービスですね。むろん球場へ運よく足を運べたときには、まずほとんどと言っていいくらい、満足して帰ってきますけれども(笑)。

結果を伝えるダイジェスト報道は伝え方の「お約束」に縛られて、紙面も動画も似たり寄ったりの「圧縮」ですね。TVの実況も切り取られた画像なので、そこら辺に飽きたり慣れたりするアタリの球場は、なおのこと新鮮です。そこにはナマの事実しかない!(笑)。
Commented by へいたらう at 2006-05-08 21:42 x
>ジンマーマンさん

そうなんですよね。
プロ野球選手は、売っている物は、プレイではなく、本来、サプライズを、感動を、売らなければならないのだと思います。

新庄も、盛り上げようという気持ちはわかるのですが、本来、売るべき物はプレイなわけですからね・・・。

でも、とかく、よかれと思う気持ちが空回りして、非難されちゃうのが福岡人でして・・・。
私にも、痛いほど・・・(笑)。
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-13 14:58
大阪スタジアムの南海戦で中西太がセカンド正面にライナーを打ちました。セカンドがジャンプしましたが僅かに届きませんでした。打球はそのまま上昇を続け、スタンドに入りました。
 ホークスファンの私は、その夜はそれだけで満足しました。
Commented by へいたらう at 2006-08-13 17:18 x
>Count_Basie_Bandさん

おお!
中西太さんの伝説の一打ですね・・・。
それを直にご覧になったのですか!
それは凄い!

私はまだ、生まれてませんでしたが、私の父は、当時、相当、平和台球場に通ったそうです。
毎晩、勝てば勝ったで祝い酒、負けたら負けたで悔し酒・・・だったとか。
良い時代だったんですねぇ・・・。

恥ずかしながら、往事を偲びました。
    ↓
http://heitaroh.exblog.jp/212463/
Commented by Count_Basie_Band at 2006-08-14 10:49
中西の2塁ライナーがホームランになったのがニュースになったのは平和台での一発だったと思います。
以後ニュースにはならなくなってしまったのです。とにかく右方向への打球の凄さは後年の落合、清原よりずっと上でした。
「タコ」のような、グニャグニャの身体だからギリギリまでボールを呼び込んで叩くことができたのでしょうね。
Commented by へいたらう at 2006-08-14 15:27 x
>Count_Basie_Bandさん

平和台でご覧になったのですか??
それは凄い。
お声かけ頂ければ、喜んで参じましたものを・・・(笑)。

中西さんは、右方向に打ってたんですか?
知りませんでした。

以前、「鉄腕稲尾物語」という映画で、初めて、ニュース映像でない、西鉄の試合を見ましたが、豊田さんなんか、ちょうど、今の城島と重なって見えましたね。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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