全国的には大雨の被害のニュースが相次いでおりますが、実は福岡に限っては、太宰府の連続夏日記録更新の報にも見て取れるように、今年の夏は梅雨明け以降、台風を除くと、ほとんどまとまった雨が降っておりません。
去年は感心に毎日、夕方になると夕立があったのですが。
(↑今日、やっと少し降りました。)
さて、自民党総裁選ですが、東京都知事選以来、大量に候補が乱立する光景が定着した観がありますね。
国民の人気がどうのと連日、報道されていますが、結局、最後は国会議員が選ぶし、むしろ、迂闊に一般党員票などで肉薄などしようものなら、前回の河野太郎氏ではないですが、新政権からは再選の脅威とみなされ、警戒されて、徹底して干されるでしょう。
であれば、現時点で国民人気ランキング報道などというものは、無意味以外の何ものでもなく・・・。
(↑昭和53年の大渇水を経験した福岡市は節水意識が高く、雨は降らなくても特に水不足にはなっていません。)
小泉進次郎氏の人気が高いといいますが、彼にしろ、コバホーク氏とやらにしても、悪いことは言わんから、もう少し経験を積んでからやるべきですよ。
国家という大きな歯車は、総理が「右向け右」と言ったから回るものではなく、回すには回す理屈が必要なんです。
この点で、小選挙区制導入以前、平たく言えば、昭和の自民党派閥政治の時代は、総裁としても他派閥の協力は不可欠であったから、ある意味、連立内閣だったわけです。
特に、派閥の長ではなく、次世代のニューリーダーと呼ばれる番頭格を閣僚として登用すれば、直接、ライバルを涵養することにもならないし、ニューリーダーたちが脅威となるのはもっと先の話。
その結果、総理総裁となると目された人たちは、結果的にではあるものの、その前に、いろいろなポストを経験することになったわけです。
一例をあげれば、宮澤喜一元総理は、総理になる前に、大蔵(財務)、農水臣、郵政、外務、通産の各大臣に、経済企画庁長官、内閣官房長官から、党総務会長に副総理まで歴任しています。
もっと言えば、総裁候補としては色物扱いされていた進次郎氏の父、小泉純一郎元総理にしても、農水、外務、厚生、郵政に、年金問題担当大臣までをも経験しており。
(↑魑魅魍魎に食いつぶされるの図。)
そう考えれば、総理総裁になるべき人には、やはり、外務、財務、経産の主要閣僚の一つに、内閣官房長官もしくは党三役の一つくらいは最低でも経験させておくべきで。
それを経ずして、総理になるのは、可惜、せっかくの人材を失うことを意味し、ひいては、国家の損失につながる・・・と思います。
平太独白