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幻の都 安土をゆく その4 安土城を燃やした男、明智秀満編。
親愛なるアッティクスへ

昨日に続き、本日も放火犯捜しです(笑)。

その前に、当時の城がどの程度、燃えやすいものだったのか・・・という点で、後年、関ヶ原合戦の後の時代、徳川家康の隠居城となっていた駿府城も、たびたび、原因不明の出火を起こして炎上しており、特に、やっと修復したばかりの駿府城が再び炎上したときには、さすがの家康も激怒して、女中数名の責任を問い、これを処刑しています。
現代と違い、避雷針などもありませんから、落雷などでも、よく、炎上したと言いますし、当時の城郭建築が、何だかんだ言っても燃えやすかったということでしょうか・・・。

で、織田信雄と共に安土城放火の容疑者とされているのが、明智光秀の娘婿、明智秀満です。

丹波福智山城主・明智秀満・・・。
信長在世中の天正6年(1578年)、織田家の軍団長の一人であった重臣、荒木村重が信長に離反し、村重の嫡男、村次に嫁いでいた明智光秀の長女は離縁されて実家に戻ってきます。
その後、光秀が、この不憫な娘を再嫁させたのが、一説によると、光秀の甥とも言われる、この秀満(光春)で、秀満という人物は、能力の点でも、人格の点でも、相当に優れた人物だったようで、それだけに光秀の信任も厚く、本能寺の変の時は先鋒を、その後は安土の押さえを任されています。

従って、光秀が秀吉に敗れた山崎合戦の時は、安土城にあり、主君にして義父でもある光秀の敗戦を知って救援に向かう途中、秀吉軍の先鋒、堀 秀政瀬田で遭遇し、戦上手で知られる秀政と激戦を繰り広げるも、勢いの差は如何ともし難く、ついに、救援を断念、単騎、明智一族の妻子が籠る坂本城へ向かいます。
この時、追いすがる秀吉軍に対し、秀満は打出浜(大津市)から琵琶湖に乗り入れ、そのまま、琵琶湖を渡りきるや、上陸後も、群がる敵をモノともせず、単身、坂本城入城に成功・・・。
これが、講談などでも有名な「左馬助の湖水渡り」です。
しかし、衆寡敵せず、もはやこれまでとなったとき、秀政に対し、城内の財宝茶器などの名品を目録と共に差し出した後、一族と共に城を枕に自刃して果てたとか・・・。
昨日述べました織田信雄とは、ある意味、同じ放火容疑者でありながらも、世の中には、ここまで対照的な人生があるのかとさえ思わされるほどに、惚れ惚れするほどに天晴れな武将天晴れな最期だったでしょう。

e0027240_11425962.jpg(←安土城天主閣跡地より見た琵琶湖方面。
麓に拡がっている平地はすべて終戦後埋め立てられたもので、当時は、一面、琵琶湖だったのだとか・・・。
本能寺の変の後、明智軍の一翼として安土城に入った秀満は、どういう想いで、この景色を眺めたのか・・・。)

しかし、秀満には、信雄と違い、軍事的な意味から安土に火をかけるという「動機」があります。
ただ、坂本城での最期の時に、敵将に宝物を差し出すなどという秀満の性格からして、果たして、自軍が不利になったとしても、火を掛けるようなことはしなかったのではないか・・・という気もします。
それならば、もし、信雄でも、秀満でもないとしたなら、放火の真犯人は誰か・・・。
別にそんな容疑者がいるのか・・・?
います。
恐ろしく、動機と可能性が或る人物が・・・。

と、ここまで述べたところで、ちょうど、時間となりました~♪
ということで、続きは明日のココロだ~・・・。
                               平太独白
by heitaroh | 2006-03-16 08:06 | 歴史 | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from トラックバック歓迎  株.. at 2006-03-16 19:48
タイトル : ランキングについて
ランキング1位を目指しています。... more
Commented by tokkey_0524zet at 2006-03-16 19:31
 弥平次(=秀満、光春)私も好きですね~♪。
 講談になるくらいの好人物だったのが後世に伝わっているという事は、「光秀は駄目でも弥平次なら」という〝判官びいき〟な感情も庶民の間にあったんでしょうか。
Commented by へいたらう at 2006-03-16 21:22 x
>tokkey_0524zetさん

いつもコメントありがとうございます!
貴女だけです・・・。
寂しゅうございました(笑)。

そうでしょうね。
逆に言えば、光秀に同情する気持ちも民衆の中にはあった・・・ということでしょうか。
でも、表だって、光秀様が良かったとは言えないから、弥平次どのならば・・・ってことになったのかもしれませんね。
Commented by FUSA at 2006-03-16 22:14 x
安土へ行かれましたか・・・彦根に2年間在勤しましたが、住んでいると史跡の価値などが麻痺しましてね・・・休みの日には近江八幡や草津などによく行きました。安土はいつも通り過ぎるだけでしてね・・・今から思うと惜しいことしました。あっ!そうそう、琵琶湖周辺は車を停めてふと道端を見ると、とんでもない重要な史跡だったりしたことが度々ありました。
Commented by at 2006-03-17 09:00 x
知らなかった。
秀満がそんなに優れた武将だったとは、私は福知山はいきましたが、
彦根はいけなかったんですよ。
この大会が終了したら、お礼周りに史跡めぐりがしたいなぁ。

放火犯のことを考えてふと思うのは、
藤堂高虎が、今治城の天守閣を丹波亀山城に移したとき、
それを立てるために苦労した領民はどんな気持ちだったのかな?

土建屋としてそんなとこが気になってしまいます(苦笑)
Commented by へいたらう at 2006-03-17 10:16 x
>FUSAさん

私も色々行ったのに、安土は初めての経験でした。
わざわざ、思い立って行かないといけないってところに、観光をすべて京都にとられてしまっている安土・・・というよりも、今の滋賀県の哀しい部分があるような気がします。

ただ、私も今回、安土に行こうと決めて行ってみて思いましたが、琵琶湖周辺は、仰るとおりで、よく考えたら、凄い史跡の宝庫ですよね。
また、機会を作って、琵琶湖周辺は行ってみたいと思っております。
Commented by へいたらう at 2006-03-17 10:24 x
>俊さん

私は福知山も彦根にも行っておりません・・・。
だから、お礼参り(?)行くときは誘って下さい(笑)。

領民の苦労という点では、以前、毛利輝元についての小説を書いたときに、同時代に毛利家が作った城の建設時には、あまりの過酷な労働の為に、腰や肩をいためた足軽などが続出したという史書があったのを覚えています。

織田家や豊臣家の城のように金があってのそれは、まあ、公共事業的な役割を担っていたのでしょうが、金がないのに、作るそれは、まったくの私邸的な色合いが強かったのではないでしょうか・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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